佐藤刑事はなんとしても犯人を捕まえようと奔走する。ラストシーンで、暴走する佐藤刑事をなだめる高木刑事が存在した。高木刑事と佐藤刑事のコンビはかなりお似合いである。

 

爆弾犯は完全に逆恨みである。爆弾処理班である萩原研二と松田陣平が死んだ過去の事件と同じ犯人である。過去の因縁があり、松田陣平も親友の萩原を亡くしていたが、過去のことは忘れず、前に進むかは自分次第であることを示唆している。松田陣平がかっこよすぎる。じっくり考えてから犠牲になったのではなく、即座に自ら犠牲になることを選んだ松田にはリスペクトを送りたい。その時、高木刑事は宮本由美から佐藤刑事を守るよう言われていたので、自ら東都タワーに乗り込むことにしたのである。高木刑事はいつも大した尽力をしていないのに、おいしいところだけとっていくので腹立たしい。まるで、アニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』の扇要である。

 

萩原の死に関しては、完全に油断によるものであろう。自分のせいである。松田は爆弾処理に成功したのだから、萩原もできたはずだ。何事も油断大敵である。「警察は感情的になってはならない。いつでも公正に」というメッセージを高木刑事から教えられた佐藤刑事の姿もあった。

 

犯人は爆弾の解除方法を教えようとしたことはまだ良心の欠片があったといえよう。しかし、公衆電話を使う必要性あったか?身元特定されないためにそうしたのかもしれない。爆弾犯の二人組は一緒に住んでいたらしいし、お互い思い入れも深かったのだろう。犯人も心をいれかえて、更生していただきたい。まずは警察が殺したわけではないことを説明してからである。物事は少しずつ勧めていこう。