言わずと知れた名作アニメです。第四次非核大戦の影響によって、難民が発生した世界で、その難民問題を利用して合田一人が事件を起こします。合田は国民と難民との間に対立を起こす材料として、個別の11人というテロ組織を利用しました。個別の11人を利用するために、思想誘導ウイルスをばらまきます。
ウイルスの感染は以下の2つの条件です。
- 義体化率が高い(生身の割合が低い)
- 義体化以前に童貞であった
1つ目の条件は感染対象がコントロールしやすく個体の能力も高いことから理解できますが、2つ目の条件はかなり不可解です。しかし、合田の素性を知ると理解できます。
「かくいう私も童貞でね」
合田の迷ゼリフです。個別の11人を英雄としてみなしていた合田は自らの特性をウイルスの感染条件に入れることで、自らも英雄として周りに見られたかったのではないかと考えます。自己愛や他者からの愛を受け取る機会がなかったからこそ、ねじれた形で自らの欲望を実現しようとしたのだと考えます。
ウイルスによって思想誘導されたクゼはウイルスに気づき、除去することに成功します。クゼには難民の救済と復讐という相反する思いが存在していました。最終的には死んでしまいますが、彼は彼なりの信念を貫き通して行動を起こし続けました。
1期はサイバーパンクの要素がかなり強めですが、2期は社会的な問題にメスを入れた作品となっています。双方、別のベクトルで作成された作品ですが、かなりの良作です。



