テーマ:友情
個人的にはとても好みの映画でした。5人ともそれぞれ違う個性を持っており、スクールカーストでの立ち位置も全然違います。
ただ、全員に共通するのは親との間で問題が起きているという点です。それらの問題をあけすけにみんなで話し、本音をぶつけ合います。
ブライアンが「僕たち月曜日に学校で会った時どうする?」と切り出します。非常に良い切り出し方でした。ブライアンは自分がスクールカーストが低めだからこそ、切り出したのだと考えます。アンドリューが切り出すメリットは全くありません。それぞれスクールカーストというものに縛られているため、どうしても体裁を気にしてしまうのは致し方ないと思います。
しかし、補習授業を通じて明らかに5人の心が何かしら変化したのは確かです。とてもつたない絆が築かれたのかもしれません。ただ、人と関わって本音をぶつけ合うだけで、人の輪は紡がれていくのだと感じました。
本作で引用されたセリフがあります。
「若者が変わろうとしている時、説教をしても何も効果はない。自分の変化はちゃんと分かっているから」
上から説教したりアドバイスしたりして悦に入ったりマウントをとってくる人が、世の中にいます。ただ、本人たちはわかっているのです。本作の5人のように補習授業で先生が教示しなくても、本人たちが勝手に問題を解決しているのです。
ヴァーノン先生も結局のところ生徒を都合よくコントロールしたいだけなのが、ブライアンに見破られます。子供大人関係なく我々は完璧な存在ではないのです。「可愛い子には旅をさせよ」。日本にも素晴らしいことわざがあります。
そういった素晴らしい言葉を胸に生きていけば良い人生が送れるのではないでしょうか?
監督 | ジョン・ヒューズ |
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脚本 | ジョン・ヒューズ |
製作 | ジョン・ヒューズ ネッド・ターネン |
出演者 | エミリオ・エステベス ポール・グリーソン アンソニー・マイケル・ホール ジャド・ネルソン モリー・リングウォルド アリー・シーディ |