10 YEAR -episode3- | my fuck'in daze

10 YEAR -episode3-


ちょうど10年前ぐらい前の変な写真を発見笑




と、いうわけで少し間が空いてしまいましたがepisode3です。最近は缶詰状態で曲を書いていて気がついたら全開の更新からだいぶ空いてしまいました!今回も長いですがどうぞ!本気でバンドをやろうと思ったきっかけのお話です。




10 YEARS -episode3-

無事バンドを組んではみたものの何をして良いか全く分からない。そこで、とりあえず好きな曲をいくつか上げていって、それぞれ家で練習してこよう、ということになった。その時に選んだ曲は相変わらずラルクやGLAYなどの、J-POPが中心だった。素人の高校生4人には少々難しいバンドばかりなのだが、そんな事を知るはずもないので楽器屋でスコアを買い、おのおのが練習した後にスタジオに入ろう、ということになった。初めてスタジオに入る!その事に内心かなりわくわくしていたのだが、残念なことにオレの人生初のバンドはただの一度もスタジオに入ることなく終わりを迎える事となる。
「手が小さ過ぎてFが弾けねぇ。」
という衝撃的な理由により、川田 脱・退!!残された3人の熱も次第にトーンダウンしていき、名もなきこのバンドは自然消滅的な感じでいつしか終了した。時間にしてせいぜい2ヶ月ぐらいの命だった。トクさんの家にどんなドラムセットがあったのか、それ以前にそもそもあいつは本当にドラムが叩けたのか?今となっては確かめようもない。



バンドが終わってからも相変わらずオレとマニはしょっちゅう遊んでいて、音楽の話ばかりしていた。いつかもっかいちゃんとしたバンドがやりたいな、という話をしていたものの具体的な行動に移る事も無く、普通の高校生活が流れていった。そんなある日、高校生活初の文化祭がやってきた。正直オレのクラスが何の出し物をしたのか、全く覚えていないが、そんなこと以上の衝撃がオレを待っていた。同級生の3ピースバンドが文化祭でライブをやるらしい、という噂がオレの耳に回ってきた。そういえばバンドをやると言いつつ、オレは生の演奏という物を生まれて一度も聴いたことがないぞ、という事に気付いたオレはマニと一緒に観に行くことにした。

彼らは生徒の投票によって選出された、学年で一番のイケメンがボーカルを務めるバンドで、それはそれは見栄えも良く、また高校生にしてはかなり楽器の演奏力も高い上に高校の近くの町田にあるライブハウスにもよく出演しているという。当時のオレにとってはライブハウスに出演している、ということ自体がもう信じられない事で、もう半分プロじゃん!!と思っていた。そんな彼らのライブがあるという事で、多目的ホールに集まった学校中の連中と、体育座りでライブの開演を待った。位置は確か最前ぐらいだった気がする。ステージがある部屋ではなかったので、観客は自然とみな座ってライブを見ることになった。ギター、ベース、ドラムのシンプルな編成の3人が登場した。そしてそれぞれが位置につくと、何を喋るわけでもなく、いきなり全員で1発目の音を鳴らす!!

その時、オレの中に衝撃が走った。生のコンサート自体をロクに見た事がなかった高校生にとって、目の前で鳴らされる生楽器の爆音は凄まじい衝撃だった。ギター、ベース、ドラムというたった3つの楽器の音が鳴っているだけなのに、それがまとまって爆音で放たれた瞬間のそのインパクトは、今まで自分の中にあったありとあらゆる価値観全てを問答無用で変えてしまう程の「何か」だった。目の前にいる威風堂々とした3人はオレの普段知っている3人ではなく、遠い星からやってきたロックスターそのものだった。

この時の1発目の音がオレの人生を変えた。あの瞬間、バンドの事しか考えられない頭になった。




続く