- わが家の母はビョーキです/中村 ユキ
- ¥1,260
- Amazon.co.jp
さっき、NHK教育「ドラクロワ」で紹介してました。私も1巻2巻とも持ってますが、子供の頃から、お母さんの統合失調症で苦労された話です。良い伴侶に巡り会われるまでの過程でもありますが。大変だなぁ、と思うと同時に、どうにかして、こういう家庭に必要な情報がもっと早く届くようにできないものか、と読んでいて気がもめました。
別の著者の「笑う介護。」でも、うら若い一人娘さん(著者)が、若くして認知症になったお父さんの介護、さらに、お母さんの闘病を背負うことになった事情が描かれますが、やはり最初は孤軍奮闘されています。
周囲の目や手が及ばない、というだけでなく、家族の認知症や介護サービスの利用を隠そうとされる御家族も、まだ、けっこう多いのでしょうか。介護サービスの社名の入った自転車で来ないで欲しいとおっしゃる御家庭があるとか、おむつの通販で「目隠し梱包」が選択できたりとか。
自分も、介護をかかえる当事者のくせに、なんだか他人事のように暢気ですが、いろんな人の本やブログを読むうちに、うちは、そういう点でけっこう恵まれていたケースかも、と思うようになりました。そう、うちは、介護保険の恩恵をたっぷり受けています。いろいろ欠陥や不備も多いとはいえ、この制度がなければ、親ふたり、自宅で介護することはできなかった、と断言できます。ちょうど母に介護が必要になった時期に始まった介護保険制度は、当初、認知症には点が辛かったようですが、母のようにどんどん寝たきりになっていく人間には、けっこう優しかった。介護度の比較的低いお年寄りへのサービスが切り詰められた時には、母の要介護度はそんな段階をとっくに越えていた。そして、父が認知症であることがはっきりする頃には、要介護度判定で、認知症の症状は重視されるように変わってた。……。もちろん、元気で長生きする方がいいわけですから、これを「ラッキー」と呼ぶのは、はばかられるのですが、介護保険料を取られ損だと嘆く方々に対しては、うちは元とってます、すみません(笑)。

