ここ毎年の春の恒例クラスとなった、丸の内朝大学のクラシッククラス。
今年は「クラシック音楽の扉を叩こうクラス」として4月3日に開講しました。
4年前にクラスが発足した当時から毎年欠かさず参加してきた
このクラシッククラス、今回もまた募集開始当日にあっという間に
定員に達するほどの人気クラスでありますが、
今年も無事参加することになりました。
このクラスは、クラシック音楽に親しむためのクラスでもあると同時に、
毎年ゴールデンウィークに行われる
「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」の予習クラスでもあります。
講師は初回から担当してくれている片桐さんと2年目から登場の飯田さん。
フランスのナントで始まり(ナントは20回目を迎えた)、
日本でも開催されてから今年で11年目となる「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」は、
新たな取り組みとして、昨年までとテーマ設定を変えました。
今までは作曲家だったり、時代の区分によってテーマを設定してきましたが、
今年はルネッサンス前から現代の作品までを貫くテーマとして
「PASSION~恋と祈りといのちの音楽」というテーマを設定しました。
「パシオン」とは、「パッション」のフランス語読み。
日本語訳にすると「情熱」という言葉が浮かびますが、
ヨーロッパではこの言葉、キリストが捕えられて
十字架に架けられて磔にされた「受難」のことを意味します。
キリスト教ではキリストが十字架に架けられて亡くなった日から
のちに復活をされるまでの時期を「受難節」とし、
プロテスタントの教会ではこの時期に新約聖書に書かれた
受難の物語、つまりマタイ、マルコ、ルカ、ヨハネによる
福音書を読むことが行われていたそうです。
バッハの有名な「マタイ受難曲」や「ヨハネ受難曲」は、
この新訳聖書である、マタイやヨハネの福音書の物語をもとにして
音楽をつけたものです。
つまり、新訳聖書の物語の順に音楽が書かれているわけで、
これはちょっとマタイの福音書をちゃんと読まなきゃいけません。
そして今年のクラシッククラスのスタート日が4月3日。
今年のイースター、つまり復活祭は4月5日なので、
なんと3日はちょうど今年の「聖金曜日」、つまり「受難日」にあたるのです。
偶然とはいえ、「パシオン」というテーマにふさわしい、
そしてまさに今年のクラシッククラスが始まるにふさわしい日です。
「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」の中でも
もちろんこの「マタイ受難曲」は演奏されます。
そして、毎年恒例のフィールドワークで、この「マタイ受難曲」が聴けるのです!
このフィールドワークに備えて(?)、「マタイ受難曲」の53番目のコラールの
楽譜が配られました。
そう、このコラールをこのクラス全員で歌おうというのです。
この53番目のコラールは、バッハのオリジナルではなく、
その当時民衆の間で歌われていたものにバッハが宗教的な歌詞をつけたもので、
「マタイ受難曲」の中で4回繰り返し出てきます。
そのどれもが衝撃的な部分だそうで、どんな流れの中で出てくるのかも含め、
いろいろ予習しておくことがたくさんありそうです。
片桐先生の「マタイ受難曲」解説のあとは、
飯田先生による、フランス、ナントレポート報告。
楽しいナントの報告のあと、飯田先生が言われていたのは、
ナントでの音楽祭が終わったあと、自分にとっての「パシオン」とは
何かをまわりの人たちと話し合いたくなるということ。
日本でのパシオンのテーマも「恋」「祈り」「いのち」と3つありますから、
それぞれのパシオンのとらえかた、音楽祭が終わったあとに
ぜひ語り合いたいものです。
そのためにも、このクラシッククラスでしっかり予習しておかねば!
そして、このクラスのお約束ともいえるCD鑑賞も行われました。
ミシェル・コルボによる「マタイ受難曲」や、ユリアンナ・アウデーエワさんの
グリーグ「ピアノ協奏曲」など、ナントでの演奏の様子が浮かぶようでした。
久しぶりの朝活で、また寝不足になりそうですが、
この春もはりきってクラシッククラス通いたいと思います。