最後の最後で自らの信念によって動く男の物語~プロミスト・ランド | Cecilia's Diary

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「聖セシリア」は、音楽の守護聖人。これにならって、音楽をはじめとする芸術や
伝統文化などを楽しみつつ、毎日を生き生きと過ごしている様子をつづります。
ライフワークとしてコーチングも勉強中。

映画「プロミスト・ランド」を観てきました。

今話題になっている次世代エネルギー「シェールガス」をめぐる話です。
シェールガスは、頁岩(けつがん)から採取される天然ガス。
アメリカではずいぶん前から重視されるようになり、
日本でも東日本大震災による原発事故があってから、それに代わる
天然エネルギーとして注目されています。

マット・デイモン演じる主人公のスティーヴは、シェールガスの採掘権を
買い占める仕事をしています。

彼は仕事のパートナーであるスーとともに、マッキンリーという田舎町で
いつものように採掘権を買い占めるべく、一軒一軒回って契約をとります。

マッキンリーは農業以外に何もない土地で、人々は近年の不況で
お金に困っている状態。
そこへ、シェールガスの採掘権を売れば、何もしなくても
大金がころがりこんできて、豊かになれると説得するのが
スティーヴたちの仕事。

もちろん、ビジネスなので相場よりいかに安く買いたたくかも
腕のみせどころ。

とはいえ、スティーヴはこの仕事を信念をもってやっています。
シェールガスが死にかけた町を救うのだと。

あるとき、町の人たちに呼びかけるために集会を開きましたが、思わぬ障害が。
ある高校の科学教師(実は、MITも出ている優秀な元博士)が
シェールガスの水紛糾は必ずしも安全でないと発言し、物議をかもしたのです。
そして、反対派と賛成派の投票をすることに。

さらに、環境保護の活動家ダスティンが、ビラをまいてスティーヴたちの会社
グローバル社に対するよくないウワサを広めます。

狭い町なので、対立する二人は、あちこちで対面するのですが、
カリカリするスティーヴに対して、ダスティンは余裕の笑顔。
反対活動も、必死で反対するというより、どこかレクリエーションのように
楽しんでやっている様子。なぜダスティンがそんなふうに見えるのか、
その理由は最後にわかります)

ダスティンの妨害に困ったスティーヴたちですが、会社からの極秘情報が届き、
ダスティンがわざと間違った情報を流していることがわかり、
情勢は一気にスティーヴたちが優位に。

これで一件落着といきたいところですが、最後でどんでん返し。
ダスティンがやってきたわけが明らかになり、スティーヴは衝撃を受けます。

いよいよ投票という日、スティーヴは投票の前に町の人たちに向かって
彼の想いを伝えます。
それは、会社の利益のためではなく、さまざまな真実が明るみになったうえで
彼の信念による決断に基づいた発言。

その結果、スティーヴは仕事を失いますが、どこか晴れ晴れした表情です。

エネルギーの問題や環境破壊の問題、この映画には
私たちが抱えるさまざまな環境に関する問題を描いています。
町がうるおうことも大事だけど、それと引き換えに環境破壊がおきて
人や動物が住めなくなってしまっては、元も子もない。

人が生きていくために何がいちばん必要か、この映画は訴えているように思いました。