スタートしました。
今回で3シーズンめのこの講座、前からずっと参加したかったのですが、
毎月第3土曜日開催とあって、なかなか都合がつかなかったのですが、
今回を逃すと、おそらく今後は参加できるチャンスがないだろうと思い、
思いきってこの講座のほうを優先させて、なんとか都合をつけて参加しました。
以前、阿佐ヶ谷ロフトで行われたイベントから派生したこの講座の講師は
ライター講座でもお世話になった米光一成さん。
初回の今回は、いきなりこんな儀式から始まりました!

タロットカードに象徴として描かれているものや、カードのキャラクターに
なっているものは、キリスト教に関係あるものが多いせいか、
赤ワインとフランスパンを食すという儀式。
知らない人が見たら、なんとなくアヤシげに感じそう…。
初回なので、まずはタロットカードの歴史から。
いろいろなバージョンがありますが、タロットカードは全部で78枚。
そのうち大アルカナ(メジャーアルカナ)が22枚、
小アルカナ(マイナーアルカナ)が56枚(それぞれ4枚ずつ×14種)。
いわゆるタロットカードとして使うのは、大アルカナ22枚です。
この22枚が、世界のすべてを表す言葉だと考えます。
このタロットの起源ですが、
ひとつには、昔の装飾聖書の装幀板が遊戯用のカードに変化したのが
タロットなんだそう。
10世紀後半に作られた「ノトジェ福音書」というのがあるのですが、
そこに描かれているのが、タロットカードの起源と言われているらしい。
そして、中世のヨーロッパでは教義を伝えるために図像学というものが発達。
図に描かれるモチーフなどが、社会的、宗教的なメッセージを伝える役割をしていたそう。
たとえば、百合の花を持っている女性は聖母マリアであるとか、
その絵をひと目見れば、その絵が意味するところがわかるようになっているんです。
そして、その図像学はある特定の人物だけでなく、正義とか道徳とかいったものも
具現化して絵に表しました。(こういうの、アトリビュートって言うらしい)
この道徳的表現をキャラクターにした演劇、道徳劇などもあり、
正義というキャラが山車に乗って舞台に登場する、なんてシーンもあったそう。
また1476年ごろにスペインでつくられたヘブライ語の聖書に右上には、
その聖書の内容に則したカード的な絵が描かれていて、
これは今でいうキャラクターカードのようなもので、
昔、字が読めない人が多い時代は、こうやってパッと見てわかるもので
理解してもらおうとしていたのです。
そして最古のタロットカードと言われているのが、
1448年のヴィスコンティ・スフォルツァ版。
その後1650年にマルセイユ版、1909年にウェイト・スミス版ができ、
それぞれ絵の感じが違っています。
そもそもタロットカードは、ブロマイドみたいな位置づけだったのに、
ブロマイド→遊戯の道具→占いと、最初は神秘でもなんでもなかったのに、
あとから専門家が神秘なるものだとした、というのはおもしろいです。
タロットについての簡単な歴史の紹介のあと、自分の「師匠」を決めました。
「師匠」とは、自分の心の師匠。もう一人の自分、みたいな感じでしょうか。
この「師匠」を選んだら、毎日この師匠と対話をしていく。
で、私の師匠はこれ。

教皇…。伝統、倫理、暗黙のルール…。
うーん、このカードの意味するところはいったい…。
内田樹さんによると、
「先生とは、偶然とはいえ出会ったあとは運命的必然としか思えないこと」
なんだそうで、この「教皇」のカードが偶然出会ったとはいえ、
今後必然といえる存在になるらしいです。
そして、タロットカードをはじめとする「魔術」は、Correspondence、
コレスポンデンス、略してコレポンは「結びつき」「交流」といった意味があり、
一見関係のなさそうなものを結びつけて関連づけること。
すべてのものを結びつけるのが、魔術の奥義。
これを言葉に表したのがユーミンの
「目にうつるすべてのことはメッセージ」(by やさしさに包まれたなら)
すべてに目にしたものを結びつける=コレポンなんです。
タロットは、ランダムに出てくるカードをコレポンする。
出てきたカードは偶然ではなく、メッセージなのです。
そう考えると、タロットカードを使って単に占うというより
タロットカードを通じて何かを結びつける→思考のヒントにする
っていうのは、道理が成り立ちます。
今回は22枚のカードのうち、10までのカードの意味を簡単に説明。
最後に残った時間で、隣の人と組になり、
相談者&タロットつかいになって相談タイム。
相談内容はそんなにシリアスなものじゃなく、
「ピアノを長い間弾いていないけどもう少し弾く時間がほしい。でも時間がない」
というもの
で、出てきたカードがこれ。

左から過去・現在・未来を表しています。
自分なりにこのカードの意味するところを考えてみると
過去…皇帝(父性とあるので、過去には非常に厳しいピアノの訓練を受けてきた)
現在…教皇(そんなに懸命にやってきたピアノを弾かないのは、自分の中の倫理に
反するのではないか)
未来…戦車(ならば、やりたいことに向かって猪突猛進せよ)
となりました。
未来で「戦車」=猪突猛進が出てきたのには、思わず笑ってしまいました。
ちょうど講座にいく前に、とあるピアノを弾くイベントがあり、
それにエントリーしようかどうしようか…と考えていたところだったので、
これは、もうやりたいならやっちゃいな!と神秘さまに背中を押された感じがあり、
あまりにも自分の状況にリンクした感があったのでした。
この思考ツールとしてのタロットカードの存在は、
「偏ってしまう思考を別の角度から見る手助けをしてくれる」存在で、
自分のクセのある見方や考え方に、ヒントをくれるような存在。
だから自分が引いたタロットカードが「あたる」のではなく
そのカードを見て、自分が「思いあたる」ものなのです。
この考え方が、ちょっとコーチングに共通するところがあって、
つまり心のクセ=個性は自分では気づきにくいけど、
違う感覚のコーチを介在させることによって、自分の心のクセを自覚していく。
この違う感覚のコーチっていうのを、自分が引いたタロットカードだとすると、
そのタロットカードの意味するところから、自分なりに思考することで
自らの心のクセに気づくことができるんじゃないか。
タロットカードがコーチングでいう「効果的な刺激」になりえるのかもしれない。
なんか、そう思うとこのタロットカードについて、もっと深く
勉強してみたくなります。
ほんの軽い気持ちで相談してみた結果が猪突猛進、ということなので
考えていたイベント出場、前向きに検討すべきかなと思っています。