3か月ぶりの歌舞伎座~初春大歌舞伎 | Cecilia's Diary

Cecilia's Diary

「聖セシリア」は、音楽の守護聖人。これにならって、音楽をはじめとする芸術や
伝統文化などを楽しみつつ、毎日を生き生きと過ごしている様子をつづります。
ライフワークとしてコーチングも勉強中。

週末は歌舞伎座1月公演を観に行きました。
昨年春に新しい歌舞伎座がオープンし、毎月こけら落とし公演を観に行っていますが、
昨年10月からの3か月間は、都合により観に行けず…。
その分、2014年1月は巻き返しも兼ねて(?)
お正月休み中に新春浅草歌舞伎と新橋演舞場での海老蔵さんの「壽三升景清」を
立て続けに観て、それに続く歌舞伎座夜の部公演です。

演目は、11月、12月と続いた「仮名手本忠臣蔵」からの抜粋で「山科閑居」。
主君塩冶判官を亡くし、浪人の身となった大星由良之助が隠遁する京都・山科へ
息子力弥の許嫁である小浪と母戸無瀬がやってきて、婚礼を求めます。

由良之助の妻であり力弥の母であるお石は、今は浪人の身だからと
婚礼を断りますが、実は小浪の父、加古川本蔵が塩冶判官を羽交い絞めにしたために
高師直を討てなかったことを快く思っていないのでした。

婚礼を許されないのならと、自害しようとする小浪と戸無瀬に
お石は、どうしても婚礼をしたいなら引き出物代わりに本蔵の首をよこせと迫ります。

困ったところへ当の本蔵が虚無僧姿で現れ、わざと力弥に討たれます。
とどめをさそうとした力弥に由良之助が待ったの声をかけ、
自分の命に代えても娘を嫁がせたいという本蔵の気持ちを知ります。

本蔵も、由良之助が仇討ちする心づもりであることを知り、
師直の家の見取り図を渡し、それを持って由良之助は仇討へと出発する。

この演目での注目どころは、由良之助を中村吉右衛門、本蔵を松本幸四郎が
演じたところ。つまり夢の(?)兄弟競演です。

今まで何度となく歌舞伎を観てきましたが、この2人が同じ舞台に
立ったのを観たのは、これが初めてです。
白塗りをしていても、顔はよく似ているし、声も似ていました。
立場上は異なる家の歌舞伎役者なのに、血のつながった兄弟であるために
とてもよく似ているという不思議な感覚い襲われました。

中間の演目は、「乗合船恵方萬蔵」。
新春らしく、新しい年を迎えた隅田川に大勢を乗せた渡し船が到着。
そこへ、萬蔵と才蔵の二人連れがやってきて、
その場に居合わせた人たちが、それぞれ順番に踊り始めます。
最後に萬蔵と才蔵が軽妙に踊っていると、雨が降ってきたので
みなはまた船に乗り込み、帰っていく、というストーリーで、
それぞれがほぼソロで踊りを披露する華やかな舞踊物です。

最後は井上ひさし作の小説を原作とした新作歌舞伎「東慶寺花だより」。
縁切り寺として有名な鎌倉の東慶寺。
離縁を求めてやってくる女性たちの御用宿柏屋に身を寄せる
物書き兼医者見習いの信次郎と、さまざまに事情を抱えた人たちとの
やりとりを描いた現代風世話物です。

最初の仮名手本忠臣蔵は伝統ものなので、セリフも難しく聴きとりづらいのにくらべ、
「東慶寺花だより」は、セリフも現代語なのでとてもわかりやすいです。
女性専門の縁切り寺なのに、なぜか男性が妻と縁を切りたいとやってきたり、
笑える場面もたくさんありました。

地元鎌倉にある東慶寺で、以前実際に行ったこともありますが、
昔はその周りに柏屋みたいな御用宿があったんでしょうか。
機会があれば、ちょっと確かめに行ってみたいです。