あこがれの人からの残酷な命令~マリー・アントワネットに別れを告げて | Cecilia's Diary

Cecilia's Diary

「聖セシリア」は、音楽の守護聖人。これにならって、音楽をはじめとする芸術や
伝統文化などを楽しみつつ、毎日を生き生きと過ごしている様子をつづります。
ライフワークとしてコーチングも勉強中。

映画「マリー・アントワネットに別れを告げて」を観に行きました。
「ベルサイユのばら」を読んでフランスが大好きになったセシリアは、
こういうヨーロッパの宮廷モノが大好きです!ドキドキ

今回は、フランス革命の発端となったバスティーユが陥落してからの
3日間を、マリー・アントワネットの朗読係シドニーの視点から描いています。

シドニーは、王妃の求めに応じてそばで本を読む係。
王妃のためならなんだってするくらい、彼女のことを誰よりも慕っています。
一方の王妃はポリニャック夫人に夢中。
(「ベルばら」でも、王妃に取り入る悪女のように描かれていましたが、
王妃の浪費の原因の一端とも言われている女性ですね。)
この映画の中ではあまりしゃべらず、何を考えているかわからない
不気味な感じの女性として描かれていたように感じました。

バスティーユ陥落後、フランスを改革するために処刑すべき
286名のギロチンリストがヴェルサイユへ持ち込まれますが、
そこには王妃の名前を筆頭に、ポリニャック夫人の名前も挙がっていたため
王妃は、なんとかポリニャック夫人を逃がそうと考え、
あろうことかシドニーにポリニャック夫人の身代わりになるよう
依頼するのです。

そして、ポリニャック夫人のドレスを着たシドニーと
侍女に扮したポリニャック夫人の乗った馬車がヴェルサイユを発つ…
というところで映画が終わるので
結局結末がどうなったのかはわからないのですが、
史実によると、ポリニャック夫人はオーストリアに逃げたとのことなので
そのまま無事に逃げおおせたということなのでしょうかね。目

バスティーユ陥落からたったの3日間の話ですが、
シドニーの不安な様子はもちろん、王妃の取り乱した様子や
宮廷の仕える人たちの困惑、混乱ぶりなどが全体的に描かれていて
ヴェルサイユ宮殿の美しさと反比例して(ホンモノのヴェルサイユ宮殿で
撮影されている!)あわただしい感じが強調されていました。

自分が慕っている人からほかの人の身代わりになるように
頼まれたときの気持ちって、どんな感じなんでしょうね。
最後にシドニーの出生がちょっとだけ明かされるのですが、
彼女はもともと身寄りのない孤児で、ヴェルサイユを出てどこかへ行けば
誰でもない自分になる、というようなことを独白で言っていました。

しょせん身寄りのない孤児だから、身代わりになっても
誰も悲しむ人はいない、と達観していたんでしょうか…。

ラストが尻切れトンボな感じで終わるので、ちょっと未消化ですが
それでも、フランスの栄華を誇ったヴェルサイユ宮殿と
華やかな宮廷の様子を垣間見られるこういう宮廷モノ映画は
その美しい映像を見るだけでも、結構楽しいです。ニコニコ