とらわれて夏
~あきらめなければ、愛は訪れる~
こんな人に>>>
過去にトラウマがあり恋愛をあきらめてる人
濃厚な性描写のない恋愛映画が好きな人
こんな時に>>>
サスペンステイストの恋愛映画が観たいとき
ディープだけど救われる映画が観たいとき
<出演>
ケイト・ウィンスレット
ジョシュ・ブローリン
ガトソン・グリフィス
<監督・脚本>
ジェイソン・ライトマン
「もう、誰も愛せないのでは?」
深く傷ついた後、ふとそう思う。
愛が枯れてしまったように感じるとき。
ほんとうは、誰よりも愛を渇望しているのに…
愛にあふれた人でも、
いや、愛にあふれた人こそ
傷ついたときの悲しみは、
より深いのかもしれない。
それでも、人生は続いていく…
女として、愛し、愛されること。
そして、母性。
「生身の女」として生きることを
とてつもなくストレートに見せてくれる
この映画。
主演は、「タイタニック」や「愛を詠む人」など
極限の愛のヒロインを演じたら、
今や第一人者といってもいいかもしれない
ケイト・ウインスレット。
肉感的というより、
どっしりと存在感あふれる彼女の肉体が、
「生身の女」をたっぷりと観せてくれる。
結婚に失敗し傷ついた母親と、
その母に寄り添う息子。
ひっそりと暮らす親子は、ある日、
街で偶然に出会った
一人の脱獄囚をかくまうことに…
物語は、ローティーンの息子の目線で語られる。
母親と脱獄囚の男との微妙な距離感、
そして、揺れ動く彼自身の心理。
男女が愛を交わすシーンは一切ないのに
それが、かえって官能的な匂いを醸し出す。
中でも、ピーチパイを3人で作るシーンは印象的。
大人の愛を感じ取る少年の感性まで
ビンビン伝わってきて
下手なベッドシーンより、ずっと艶かしい。
生きること、信じること、愛すること。
状況は違っても、実は誰もが、
その危ういバランスの中にいるのでは…
そんな普遍的なテーマを
サスペンステイストで描いたラブストーリー。
独特の世界観に、思わず引き込まれる1本!