水彩画を描いている人は、パレットに絵の具を入れたままにして使っていると思います。

 

でも、それだと後から色の並べ方を変えたいな~ と思っても、なかなか難しいので、いったん絵の具を入れたら、そのパレットをずっと使い続けるのが普通です。

 

でも、私は絵の具の入れ替えをすることにしました。

 

と言いますのも、イギリスへ水彩画の道具を持って行ったときに、スーツケースにぎゅうぎゅうに詰めていたため、ステンレス製のパレットがほんの少しだけ歪んでしまったのです。

 

普通に使えるのですが、畳んだ時にカチッとはまらずに、パタパタしてしまうのが気になって仕方がなかったので、また新しいパレットを買うことにしたのです。

 

私が使っているものは、普通の人が使っているパレットよりも大きくて、イギリスでは「Studio Palette(スタジオ・パレット)」と呼ばれるものです。

 

スタジオ・パレットとは、スタジオ(アトリエ)に置きっぱなしにする前提で作られた、大きくて安定感のあるパレットです。

 

日本やイギリスで色々なスタジオ・パレットを買っては捨て・・・を続けて、最後にたどり着いて使い続けているのが、こちらのホルベインのNo200のパレットで、広げたときの縦の長さが30cmくらいあります。

 

 

 
 
 
 

 

 

 

そのパレットが、今日の午前中に届きました!

 

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正直に言いますが、大きいから持ち歩きに向いていないし、部屋に置いておくにしても場所をとるので、あまりお勧めしません(笑)

 

私が水彩画を描くときは滲みぼかしを多用して、じゃぶじゃぶと絵の具を大量に使うので、広く絵の具を広げられるこのパレットが気に入っています。

 

 

さて、こちらが新品のパレット!

ちゃんとパカッ!と閉まる!! 嬉しい ♪

 

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上の写真、大きさが分かるように右上の端に15cmの物差しを置いています。

 

 

 

さて、絵具の移動方法は絵画教室でも教えてくれませんが、私のやり方をご紹介します。

 

まず、移動前のパレットがこちら。

いくつかの色は、なくなるまで使い切った状態になっています。

 

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まず、絵具に霧吹きで水をかけて柔らかくします。

結構思いっきり水をかけました。

 

そこへ、薄いプラスチックのヘラを絵の具の下に入れて、持ち上げます。

奥へ差し込むとヘラが入りずらくなることがあるので、そのときはヘラの下に霧吹きで水を追加します。

 

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これ、結構力がいりますし、水をかけすぎて絵の具が溶けていたりすると絵の具が周りに飛び散るので気を付けてください。

 

また、絵の具の色によって、持ち上げやすい色とそうでない色があります。

多分、絵の具の成分によるのでしょうね。

 

私の絵の具はウィンザー&ニュートンなのですが、イエロー・オーカーとフーカス・グリーンあたりが固くて、持ち上げずらかったです。

 

また、他の色も完璧に絵の具が取れるわけではなく、取り切れなかった絵の具が残るので、絵の具が勿体ないと思う方は、地道にパレットの絵の具を使い切るまで待った方が良いと思います。

 

こちらが、絵の具をとった後のパレットです。(汚い・・・苦笑)

結構、色が残っていますよね。

私は気にしませんが、気になる方は、パレットに残った絵の具を使い切ってしまえばいいかも?

 

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そして、移動後のパレットがこちら。

チューブから出した直後のような美しさはないけれど、パカパカしないパレットになったので満足です!

 

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ちなみに私が移動に使ったヘラは、こちらの水彩用紙 ↓ に付属していたもので、冊子状の紙を1枚1枚紙を切り離すためのヘラです。

 

 

 

 

 

そのヘラはとても薄いのですが柔らかいので、ものすごく固い色のときはグニャグニャしてました。でも、折れたりせずに31色を移動できたので、十分だと思います。

 

恐らく、コンビニなどでもらえるプラスチックのナイフなどでも良いかもしれませんが、あれよりもずっと薄いので、絵具の下の方へ滑り込ませるのは楽でしたよ。

 

 

絵具の移動をしようと考えている方、がんばってくださいねー!!