山好き社労士の”世も山”ばなし
  • 20Sep
    • ⑱『山の遭難事故』

      (平成30年9月) 警察庁がまとめたこの夏(7・8月)の全国の山岳遭難事故の集計が新聞に載っていて、これによりますと山岳遭難事故の件数が昨年よりも110件増えて721件で過去最多。遭難者数は793人でその内訳は、「道迷い」が179人(22.5%)、「転倒」が169人(21.3%)、「病気」が120人(15.1%)、「滑落」が119人(15.0%)とのことです。 遭難者の年代として、50歳代、60歳代、70歳代がそれぞれ2割程度で、遭難者全体では40歳以上が8割を占めるとありますが、この手の報道では登山者全体の年齢分布が分析されないまま、「40歳以上の中高年の遭難が目立つ」的にステレオタイプのまとめ方で終えるのをいつも訝しく思います。 山にいて見るからに、たぶん登山者の8割かそれ以上が40歳以上の年齢層なのであって、仮に、9割が40歳以上とすると、遭難者の構成比が8割の場合、むしろ中高年層の遭難率は若年層に比べて低い、という結論も出てきますね。☆ ☆  ☆ 山での遭難事故は無論あってほしくないですし、事故にならないように注意するべきなのですが、何故か山岳遭難事故に対しては“世間の目”が厳しいように感じるのは自分だけでしょうか。。事故責任は、自己責任で?でしょうか。。 勿論、全てのスポーツが身体に良くない(自論です!)のは自明のことであり、山に足を踏み入れなければ遭難することもないので、「年寄りがいい年して山なんかに行くからそんなことになるんだ!」とお叱りを受けても全くそのとおりと、反論できません。☆ ☆  ☆はい、それでは山好きの中高年の皆さん! 山には危険がいっぱいなのでこれから登山に行くときは神棚に拝礼して無事を祈願し、仏壇に線香をあげて先祖の加護を仰ぎ、遺書には善き人生だった後顧の憂いなしと認めて、ついでにスポットの山岳保険にネット加入して、静やかに出かけましょう。六根清浄、じこせきにん♪

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  • 20Jul
    • ⑰『山歩きはマイペースで』

      (平成30年7月) 前回のこのコラムに「やりたい時が“旬のとき”」「健康で気力あふれるときに仕事も趣味にも打ち込んで人生を充実させたいものです」と書きましたが、先日ある企業の専務さんとお話していたらその話題となり、「自分も共感して、以前からいつかやりたいと思っていたバイクの大型免許を取るために、思い切って教習所に通い始めました!」と笑顔でおっしゃいました。「素晴らしいことです!でもどうぞ怪我をされませんように。。」と私。  ☆  ☆  ☆ 本屋さんに行くと、地図のコーナーに登山用の地図がずらーっと並んでいます。最近は、山上でスマホの地図や位置情報を見て行動する方もいらっしゃるようですが、私は矢張り長年愛用した紙の山地図が安心します。山地図には登山のコースごとに登りと下りの標準的なコースタイムが記載されていて、自分が実際に登った日時の行動記録を書き込んでおくと後日の参考にもなり、その日の登山の様子をありありと思い浮かべることが出来ます。山は、準備で楽しみ、登って楽しみ、思い出しても楽しめるというお得なレジャーですね。 ☆  ☆  ☆ NHKのBSで時々放送する「グレートトラバース」の田中陽希さんの登山の様子をご覧になっている方も多いと存じますが、コースタイムの半分以下で山道を疾走する姿に驚かされます。それでも疲労が溜まっていたり、体調が優れないときはがくんとペースが落ちて、「体が重い!足が上がらない!」と嘆き、喘ぎます。 これは全くよく分かる話であり、私などは特に疲れていなくても、通常の健康状態でも、基本的に登山中は体が重く、一歩一歩の足上げが辛くてオーバーウエイトと体力の無さを呪うことになります。しかし、それでもゆっくりと一歩ずつ、歩幅の20㎝、30㎝を稼いでいれば、やがてアップダウンの末に目指す頂上には確実に近づいて行き、振り返れば眼下にこれまでの道程を見下ろすことになります。☆ ☆  ☆ 山歩きはスピード勝負でありません。トレイルランニングという競技も世の中にありますが、これは限界を追及したい人間の欲求のなせる業であり、危険な挑戦です。 自分のペースでゆっくり歩く登山では、足元で咲く可憐な花に、鳥たちの美声に、沢の水のうまさに気付きます。たまには、タイムカードも納期も生産性も忘れて、生きていることの喜びを思い出す時間が必要ですよね。

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  • 22May
    • ⑯『日常の中の山の時間』

      (平成30年5月) 趣味の山歩きの四方山(よもやま)話を、思いつくままに「世も山」と題して毎度書き連ねておりますが、時おり思いがけない方から「山の話、読んでますよ!」と言われることがあり、ブログをお読み頂いてるんだなあと嬉しくなります。 また、最近は初めてのお客様からも「私も山に登ってます♡」といった話が出て、これは事務所のホームページにも掲載していることの効果ですね。 色々と道具を揃えて日程をやりくりし、体調を整えて難儀な山道に立ち向かう登山という行為をごく個人的で酔狂な道楽と考えているので、実は同好の士はそこここに潜伏していて、初対面でも山話に共鳴できることに不思議な喜びを感じます。☆  ☆  ☆ 5月のこの季節には梅雨入り前の一時、快晴で湿度も低く正に“五月晴れ”の好天と言える日が何日かあり、それは年間を通しても数少ない貴重な宝物です。朝の出勤時に奥多摩の山並みを遠望して、こんな日に山歩きが出来たらいいなあと思うことがあります。 かつて、サラリーマンをしていた頃、定年を過ぎて嘱託雇用となった職場の大先輩であるKさんは趣味の山歩きを本格化させ、ほとんど毎週のように奥多摩や奥秩父、八ヶ岳の山々を歩き、その様子を楽しそうに職場で話していました。いくら山好きといっても、毎週登るかね・・と、当時の自分は思ったものでしたが、だんだんKさんの年齢に近くなってみるとその心境が少し分かるような気がします。☆  ☆  ☆ よく、自分は引退したら毎日ゴルフをするぞ!とか、毎日魚釣りに出かけるぞ!とか、引退後の夢を語る方もお出でですが、実際に実現されているものでしょうか? 特に経営者の方は定年年齢が決められいるわけでもなく、必要に迫られてかなりのご年齢まで現役を続けることも多いでしょう。そして、完全に引退できた時には体調面や気力の面でお楽しみのプランは夢と消えてしまうかも知れません。 やはり、やりたい時が“旬のとき”です。あれこれ段取りしてやりくりし時間を作ることが重要です。様々に機械化が進み、コンピューターが人間のする業務をサポートしてるのは、人間的なゆとりの時間を生み出すためのものであったことを思い出しましょう。空いた時間に新たな仕事を詰め込んでは切りがありません。健康で気力あふれるときに仕事も趣味にも打ち込んで人生を充実させたいものです。それは山に限りませんが。。

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  • 23Mar
    • エニアグラム⑨<タイプ9の特徴と傾向>

      (平成30年3月) エニアグラムでは、人間は生まれ持った気質の違いによって9つの性格タイプに分類され、生まれてから死ぬまで変わりません。性格タイプの判定はいわゆるレッテル張りとは異なり、誰かに決めつけられるものではありません。自らエニアグラムのタイプ特性を知ることで自然にたどり着くものであり、それは大きな自己理解となります。特定のタイプの持つ、様々なタイプ特性が自分にぴったりフィットする瞬間、それがあなたのタイプ判定となります。  ☆  ☆  ☆ さて、今回はこれまでご説明した各タイプの最後となるタイプ9です。 タイプ9はのんびりとしていて、控えめで目立たない印象を与えます。争いを好まず、調和と平和を願う人であり、「気は優しくて力持ち」の、例えば花田勝さんに代表されるようなお相撲さんタイプです。他者の意向を無意識に受け入れる包容力があり、相手の大切にするものを理解する共感力があるため、よき相談相手となり、公平な判断力と優れたバランス感覚で忍耐強い調停者ともなります。 反面、タイプ9は自己主張が苦手で自己尊厳の低い傾向があります。それは、日常的にもグループ内で何かを決める際など、「私は(どちらでも)いいから」と自ら選択しない態度に表れます。内面的に安定している状態を求めるあまり、現実的な不安要素から目をそむける傾向があり、強いストレスの状況下では固まって動かなくなることもあります。 ある年少の女の子は、母親から強く叱責されるとその場で眠り込んでしまうと聞いたことがありますが、これはタイプ9の特性そのものです。 また「自分は常に宇宙のエネルギーと繋がっている感覚がある」という説明を複数のタイプ9の方からお聞きしました。この感覚も他のタイプの人間には理解しにくいものがありますが、その通りと思う貴方はタイプ9の可能性が高いですね。 タイプ9の成長方向は健全な状態のタイプ3であり、自身の本質的な能力や価値を自覚し実践して、能動的に自分自身を生きることです。相手を失望させたくないために表面的な「Yes」を言うのでなく、時には「No」という勇気を持ち、結果に責任を持つことです。 健全なタイプ9の持つ穏やかで確かな癒しのエネルギーは、社会に大きな調和とバランスをもたらす宝物です。

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  • 23Jan
    • ⑮『ミスターロンリー』 (日の出山~馬頭刈山)

      (平成30年1月) 遠足で奥多摩の御岳山や大岳山に登ったのは小学生の頃だったでしょうか。頂上での記憶はありませんが、樹間の山道を競い合って走るように登ったことを覚えていますし、開いたリュックサックから立ち上るお弁当やおやつの匂いを今でも思い出します。 少し成長して中学生の頃、友人らと連れ立って大晦日の晩に御岳山に登りました。御岳山を経て、日の出山(902m)の頂上で初日の出を見る計画でした。ケーブルカーは使わず、つづら折りの暗い登山道を人込みと一緒にゆっくりと歩を進めました。高度を上げて行くに従って下界の街の灯が眼下に広がり、揺らめき、それは素晴らしい眺めでした。その頃流行の、自分も大好きだった「ミスターロンリー」という洋楽がちょうど持参したラジオからも流れていて、この時の夜景とミスターロンリーの流麗な曲想が今でも常に一体となって思い浮かびます。 この時の大晦日登山には続きがあり、凍てつく寒さの中、日の出山の山頂で延々と待って初日の出を拝んだあと、ちょっと遠回りしてみたくなった自分は、馬頭刈山(まずかりやま;884m)を経て下山するコースを提案しました。提案は受け入れられたものの、人気(ひとけ)のない馬頭刈の尾根は思いのほか長くて、歩いても歩いても眼下に見えている下界の街に降りつきません。結局、我々が五日市を経由して拝島回りで羽村のそれぞれの自宅に、寝不足と腹ペコでクタクタになって戻ったのは元旦の午後のことでした。 あの時、ほぼ50年前のあの日、酔狂な初日の出登山に付き合ってくれた仲間は一体誰だったのでしょうか?ミスターロンリーのほかに。

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  • 21Nov
    • エニアグラム⑧<タイプ8の特徴と傾向>

      (平成29年11月) エニアグラムでは、人間を生まれ持った気質の違いによって9つの性格タイプに分類します。人は誰もが必ず9つの性格タイプの中のいずれかに当てはまりますが、そのタイプ判定はいわゆるレッテル張りとは異なります。誰かに決めつけられるものではなく、自らエニアグラムのタイプ特性を知ることで徐々に辿り着くものであり、それは大きな自己理解となります。特定のタイプの持つ、様々なタイプ特性が自分にぴったりフィットする瞬間、それがあなたのタイプ判定となります。  ☆  ☆  ☆ さて、今回はタイプ8の方がテーマです。タイプ8はパワフルなボスタイプであり、「挑戦する人」と呼ばれます。勝ち負けの“勝ち”にこだわり、白黒はっきりさせないと気が済みません。根回しを良しとせず、忖度(そんたく)などは理解不能かも知れません。 タイプの8・9・1は「ガッツセンター」と呼ばれるグループで、外部情報を皮膚感覚でとらえて判断します。ハートセンター(タイプの2・3・4)がハート(心)で判断し、ヘッドセンター(タイプの5・6・7)が感情も頭で理解しようとすることと、対照的ですね。 タイプ8はマンガで言えば、「ドラえもん」に出てくる乱暴者の“ジャイアン”が典型例です。いつもお山の大将で、スネ夫やのび太を子分に引き連れます。腕力で自分の思いのままに振舞いますが、気の優しい一面があり、面倒見の良さもあります。そんな、ボスタイプのリーダーは読者の身の回りにも結構いらっしゃるのではないですか? 例えば、先ごろ就任後初のアジア歴訪をこなした米国のトランプ大統領もタイプ8です。力と力のぶつかり合いをものともせず、むしろそんな状況を内心望んでいるかのような言動です。そして、これに対峙する北朝鮮の金正恩委員長もまたタイプ8のため、実際の国力はいざ知らず心理的構造のパワフルさでは一歩も引きません。たまたまですが、南シナ海に覇権主義を押し広げる中国の習近平国家主席も、柔道家でロシア連邦大統領のプーチン氏もいずれもタイプ8で、緊張の続くアジア地域です。☆ ☆  ☆ タイプ8の外面的な強さは、内面の弱さを隠すためとも言われます。タイプ8は相手に負けないためにパワーで武装し、先制攻撃的に強い態度に出ますが、それは相手の強さを図っているためでもあります。打ち解けると非常に親和的になる温情派でもあります。 トランプ氏と金正恩氏は第三国で直接面談してみると良いと思います。“親分同士”で腹を割って話し合えばお互いを理解しやすく、案外仲の良い友人になれるかも知れません。

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  • 06Oct
    • ⑭『都市近郊の山を歩く』

      (平成29年9月) 高山の岩稜帯を歩く2~3日の山旅が好きですが、近郊の日帰り登山も楽しいものです。 高尾山(599m)は古来、修験道の霊山ですが、都心から電車で1時間という近さと、ケーブルカーを利用すれば誰でも展望台(山腹)まで上れ、10年前からミシュランガイドの最高ランクである三ツ星の栄誉に輝いたこともあり、観光客でごった返す人気の山であります。そのごった返し振りが半端でなく、世界中の年間登山者数がおよそ700万人といわれる中、なんと高尾山はそのうち260万人を数えるそうで、実に37%を占める計算になります! 昨年11月初旬の紅葉真っ盛りの週末に社労士仲間とそんな高尾山に出かけました。京王線高尾山口駅前から歩き始め、幾つもある登山コースの中からケーブルカーを使わない、ちょっとハードなコースを選んでのハイキングとなりました。1時間半ほどの登りで結構汗をかき、薬王院の展望台付近で1枚脱いでリュックに詰めていると、突然「はい、本番1分前です!」というかけ声で、TVクルーの存在に気づき、ディレクターらしき人物の「このあと〇〇局の○○番組の生中継をしますのでー・・」みたいな説明をあたりにでき始めた人垣が聞いていて、マイクを握ったリポーターが何やらこっちに向かって歩を詰める気配。や、やばい!と瞬間的に反応して、素早くリュックを背負うと、仲間と共にその場を後にしたものです。 そこから一登りで高尾山の頂上です。頂上広場の脇、真っ赤なモミジの下にシートを広げ、持参のコンロで湯を沸かし、プラスティックのワイングラスに赤ワインを注いで、ささやかなランチタイムです。隣の10名ほどの若者グループも持参の料理とコンロ調理で賑やかです。広場の食堂前には蕎麦やらうどんやらを求めて長蛇の列。ランチを楽しみ、下山路ではお土産屋街の横の特設テントでます酒を求め、思わずお代わりしてちょっと酔い心地に。これもハイキングの気軽さですね。登山口まで下りて、最近駅裏にできた日帰り温泉で汗を流してやれやれと、極楽気分を味わって日帰り登山が終えました。

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  • 31Jul
    • エニアグラム⑦<タイプ7の特徴と傾向>

      (平成29年7月) エニアグラムでは、人間は生まれ持った気質の違いによって9つの性格タイプに分類されます。人は必ず9つの性格タイプの中のいずれかに当てはまりますが、そのタイプ判定はいわゆるレッテル張りとは異なります。本来誰かに決めつけられるものではなく、自らエニアグラムを学習して行くことで自然にたどり着くものであり、あるタイプの幾つものタイプ特性が自分にぴったりフィットする瞬間、それがあなたのタイプ判定となります。  ☆  ☆  ☆ さて、今回はタイプ7の方がテーマです。初めに情報開示しますと、筆者もこのタイプ7です。前号までにご紹介したタイプ5とタイプ6そしてタイプ7の3つは「ヘッドセンター」と呼ばれ、物事を“頭脳”で処理しようとするグループです。ちなみに2・3・4は「ハートセンター」で、8・9・1は「ガッツセンター」と呼ばれます。 タイプ7のキーワードは「快適」「楽しさ」「可能性」などです。タイプ7にとって「快適」は最優先事項であり、どんな場面でも「可能性」は決して消え失せません。 快適性を(相手にも、自分にも)与えるために、外面は明るい社交家ですが、内面はこれに反してちょっと暗いかも知れません。知人のタイプ7の女性は、休日など自宅に一人で過ごす際に、テレビも音楽もつけず静かな空間にいると話してくれました。筆者も車で移動ずる際には無音の状態が多いです。また、タイプ7は楽しさを追い求める永遠の子供“ピーターパン”と評する人もいます。 タイプ7は、様々な場面で可能性を最大視する「ヘッドセンター」であり、ひらめき豊富なアイデアマンでもあります。また、無限の可能性を信じてちょっとやそっとの失敗には屈しないポジティブマンでもある一方、可能性という選択肢が浮かび過ぎて意識が散漫になり、1つのことに集中できなかったり長続きしないという傾向があり、筆者も自戒を要するところです。 あるタイプ7の男性社労士がよく自慢話で披露するのは、自分はうず高く積まれた書類の山の中から、すぐに必要な1つの書類を直感的に探し出すことができるという逸話です。実はその特殊能力は筆者にも備わっているので、読者諸兄の中で同感される方はタイプ7の可能性が高いですね。☆ ☆  ☆ タイプ7の著名人は、女優の中村珠緒、フィギアスケーターの浅田真央、物まねのコロッケ、落語家の明石家さんま、元知事の東国原英夫、“経営の神様”松下幸之助などです。

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  • 22May
    • ⑬『雪の分岐点』

      (平成29年5月) ある年の10月初旬の連休に、剱岳(つるぎだけ;2,998m)を目指して山の師匠である母方の叔父のY氏と紅葉の立山に入りました。 叔父は日本100名山を制した武者であり、私を北アルプスの高峰に誘ってくれた先達でもあり、その飄々とした人柄が大好きでした。 剱岳登山の拠点となる立山の室堂からのアプローチは好天に恵まれ、見事な錦模様を愛でながらの順調な登山でしたが、剱岳目前の山小屋剣山荘(けんざんそう)に着く頃、付近は10㎝程の積雪です。 剱岳の岩場で滑りたくはないので、無理をせず翌日の雪溶けを期待してその日はそのまま剣山荘泊まりとしましたが、その晩から天候は悪化し、どんどん雪は深くなるばかり。小屋の入り口の隙間から吹き込んだ雪が土間に山を作るほどの吹雪です。北アルプスでは10月の本格的な雪は珍しくありません。 結局二日間停滞して天候の回復を待ちましたが三日目に小屋の周囲は50~60㎝の積雪となり、小屋の管理人もこのまま根雪になりそうだし、小屋を閉じて降りるとのこと。連休で泊まっていた10数人の登山客は各々既に下山していて、最後まで粘っていた我々も関西から来ていたソロの若い男性と一緒に下山することにしました。 剣山荘から室堂に戻るには一度谷筋に下ってから別山乗越という峠に向かって登り返す必要があります。 通常、森林限界を超えている岩稜帯では、登山ルートが大きな石や岩の表面にペンキで○×→などで表示されています。霧や夜間など周囲の展望が開けず方向を見失った場合に道迷いを防ぐためです。ところが積雪時にはこれが雪で覆われ全く用をなしません。 剣山荘を出発して間もなく、別山乗越方面への登り返しの分岐点と思しき地点に差し掛かり、進むべき方向について見解の相違が発生しました。 叔父は左と言い、私は右と主張しました。剣山荘からの下山ルートは地図を見れば3本あり、我々が下ったのはそのうちの中央のルートと私は認識していたので、叔父の主張する左方向では黒部峡谷に下ってしまい、生きて帰れなくなる!と思いました。その時、同行していた関西の若者が僕も右と思いますと言ってくれて、降雪の中多数決で右折が決まり、無事に別山乗越を経て室堂に帰り着くことが出来ました。 そんな山旅を何度か共に楽しんだ叔父も数年前に病気で他界し、今は雲上から山々を見下ろしているかも知れません。

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  • 16Mar
    • エニアグラム⑥<タイプ6の特徴と傾向>

      (平成29年3月) エニアグラムでは、人間を生まれ持った気質の違いによって9つの性格タイプに分類します。性格タイプごとに他のタイプとは異なった価値観や世界観を持っています。例えば、タイプ1にとって“人生は修行である”と信じ、タイプ3は“人生は自分を表現するステージだ”と無意識のうちに認識し、タイプ7が“人生を楽しむため”様々な計画に夢中になるように。そのように、タイプごとに異なる根本的な認識の違いを前提にすることで、人間どうしのコミュニケーションを深めることができ、真の相互理解が可能となります。☆ ☆ ☆ さて、今回はタイプ6の方がテーマです。タイプ6のキーワードは「安心、安全」です。 勿論、すべてのタイプにとっても安全は大事な要素であり、安心していたい気持ちはふつうにあるのですが、タイプ6にとって「安心、安全」は最重要事項であり、最優先課題になるということです。 東京大田区で開業社労士を営んでいる50代のK氏は、温厚でちょっとひょうきんな一面もある人懐こい好人物で、タイプ6を自認されています。そんなK氏が述懐されるのは、6年前の東日本大震災の時のことです。テレビから繰り返し流される津波被害の映像を見て彼のとった行動は顧問先の開拓でした。ご自身がおっしゃるに、その営業活動は半端でなく、朝から晩まで手あたり次第に見込み先や飛び込み営業などで駆けずり回り、何と震災後の1週間で10社の新規顧問契約を獲得したそうです!個人で開業している社労士が、新規の顧問先を獲得するのは1社でもなかなかに得難い出来事ですが、それを1週間で10社獲得はちょっと異常です。そのことをご本人も「あれは異常だった」と振り返って言うのです。未曽有の大災害を目の当たりにして、自分の中の何かのスイッチが入ってしまったと。この“何かのスイッチ”こそ、タイプ特性そのものと考えられます。タイプの顕れは“無意識・自動的”です。安心、安全が最優先事項であるタイプ6にとって、自分にも災害の脅威が及ぶ日のことを無意識のうちの感じ、居てもたってもいられず、生活の糧である顧問先数を増やす行動に“自動的に”駆り立てられたのです。☆ ☆ ☆ ☆ タイプ6の特徴は、真面目で温厚、お人よしの一面も。気配りができ、責任感が強く、協調性がある、慎重派の常識人と言われます。一方、自分の欲求よりも他者や目上の人の意見を尊重し、これに逆らわないことで自身の安全を図ろうとする傾向があります。 著名人では、野球解説者の野村克也氏、ボクシングの内藤大助、亀田興毅・大毅兄弟、女優の吉永小百合さんなどなど。日本人に一番多いタイプが6であるとの見解もあります。タイプ8(ジャイアンタイプ)のトランプ大統領相手に上手に立ち回った安倍晋三首相もタイプ6ですね。

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  • 19Jan
    • ⑫『なぜ冬山に登るのか?』

      (平成29年1月) 松の内も過ぎましたが、新年初の労務ニュースですので、新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願い致します。 穏やかで暖かな天候に恵まれた年末年始でしたが、真冬の時期にも雪山に繰り出す山好きはいます。登山をしない、或は冬山には登らない方にとっては、「何でわざわざこんなに寒くて、しかも危険な時期に?」と思われるかも知れません。さて、なぜでしょうか?☆ ☆ ☆ ☆ 40代の後半頃だったと思いますが、冬山の技術を学びたくて、登山ガイドの主宰する数名の冬山ツアーに参加したことがあります。1月の八ヶ岳をフィールドに、初日はアイゼンとピッケルワークを学びながら行者小屋から赤岳(2,899m)に登頂。下山路の地蔵尾根ではハーネスとロープ、8(エイト)環などを使った懸垂下降の練習を行い、ゲレンデ(岩や樹木のない平坦な斜面)では、滑り落ちながら胸に抱えたピッケルのブレードを雪面に突き立ててブレーキをかけて止まる滑落停止の訓練を何度も繰り返すのですが、だんだん上達するのが楽しかったものです。赤岳鉱泉に泊まって翌日は硫黄岳(2,765m)を経て、横岳(2,829m)から再度赤岳に縦走する計画でしたが、硫黄岳山荘に着いたころから猛烈な風となり、その先の尾根道は飛ばされる可能性があるため危険とガイドが判断して縦走を断念しました。この撤退判断も自分にとって大きな勉強となりました。長野県山岳連盟の冬山訓練では、五竜岳(2,814m)に続く尾根の斜面に雪洞を掘って泊まったことも楽しい思い出です。☆ ☆ ☆ ☆ 八ヶ岳の北部エリアは「北八ッ」と呼ばれ、なだらかな尾根と幾つもの小さな湖沼、苔むす森を楽しめる人気エリアですが、ある年の1月に友人と北八ッの天狗岳(2,645m)を目指し、その肩にある黒百合ヒュッテで雪上幕営した時の驚きを今も忘れません。 その晩テントでの夕食を終え、用足しにヒュッテの玄関に入った瞬間に食堂から聞こえて来たのは、なんと宴会の歌声や大盛り上がりのどんちゃん騒ぎ。通常、山小屋の夜は5時か6時に夕食が始まり、7時過ぎには終了して9時には全館消灯する決まりが殆どです。つまり「早や着き、早や立ち」が山の行動原則であり、夕飯も翌日に備えてさっさと終えるのが通例なのに・・。思わず、小屋の方に今夜は何のイベントかと尋ねると、いやいや最近はこれが結構普通の状況で、年間を通しても1~3月が宿泊客で一番賑わうとのこと。そう言えば、その日登山口の渋の湯からの登りで、50~60cmの積雪のルートを進みながら、幾つかの団体登山の方々を目にしていて、中には「○○旅行」と書いた小旗を手にしたツアーガイドに引率されたグループさえありました!つまり、登山口から3時間ほどの登りで冬山に登頂でき、1泊2食付きの山小屋で楽しく過ごせる北八ッは冬の人気スポットなのですね。☆ ☆ ☆ ☆ 人はなぜ冬山に登るのか。動機は様々ですが、「見たい・知りたい・やってみたい」という人間の好奇心が原動力になっていることは間違いないでしょう。滑落停止の技術が日常生活で役立つ機会はないですが、好奇心が人類の発展を後押ししたのも事実ですね。

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  • 24Nov
    • エニアグラム⑤<タイプ5の特徴と傾向>

      (平成28年11月) エニアグラムは人間をその生まれ持った気質によって9つの性格タイプに分類します。性格タイプによって世界観や心理的反応が異なりますが“9つの全てのタイプは正しい”とされます。タイプ毎にそれぞれポジティブ面とネガティブ面はあるにしても、どのタイプが優れているとか、どのタイプは劣っているとかの判別はありません。☆ ☆ ☆ さて、今回はタイプ5の方がテーマです。タイプ5、6、7は“ヘッドセンター”と呼ばれ、ものごとを頭で受け止め処理するグループであり、タイプ5はその筆頭です。 タイプ5は“調べる人”とも“分析する人”も呼ばれます。常にものごとを冷静に観察し、分析し、理論化し、情報として蓄積します。筆者の知り合いのタイプ5のK氏は50代の社労士ですが、常に頭の中では20件くらいの案件を同時進行で考えていると言います。この感覚に同意できるかたはタイプ5の可能性が高いですね。 タイプ5の著名人としては、福田康夫元首相、著述家で解剖学者の養老孟司氏、漫画家の黒鉄ヒロシ氏、評論家の江川紹子氏などが挙げられます。タイプ5の外見的特徴は、知的で学究的、大学教授や研究者の雰囲気を漂わせ、額が広く、眼鏡をかけて、スリム体型の方が多いようです。細身の理由としては、常に思考を続けていると脳細胞がカロリーを消費してしまうために、体脂肪に回らないためと言われます。 また、内面的には「世の中のことは合理的であればOKである」と考えており、人の感情には心を閉ざし、論理的で筋の通っていることが最重要と考えます。☆ ☆ ☆ エニアグラムでは9つのタイプごとに「根源的な恐れ」があるとされますが、タイプ5にとって根源的な恐れは、「自分は世の中で役に立たない」というものです。その恐れを埋めるためにタイプ5は情報・知識を取り込み、頭の中に住むことで安心を得ようとします。このため、行動することが不得手となります。自分の感情を表すことも、他者の感情を理解することも苦手であり、コミュニケーションをとることを避けようとします。クールでドライな人と見られがちですが、それらはタイプ5の特徴であり何らの欠陥でありません。ぶっきらぼうで人の輪に入らず、壁際に控えて周囲を観察するようなとっつきにくさを感じますが、性格は非常に誠実で私心を抱かずに公正な判断をできる頼もしい存在です。☆ ☆ ☆ 職業の適正としては、調査・分析・研究・コンサルティングなどが挙げられます。また、タイプ5の成長方向はタイプ8のような身体的存在感であり、アドバイスは「書を捨て、街に出よ」です。思考から離れて行動し、自他の感情に向き合い、自らの本能的なエネルギーと共にあることを学びましょう。

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  • 20Sep
    • ⑪『山で得られるもの』

      (平成28年9月) 昨秋、社労士会の一泊バス旅行で上高地を訪れました。幸い絶好の秋日和、紅葉が美しく輝きます。河童橋からの眺望も見事で、正面にくっきりと穂高連峰がそびえ立ち、白い岩山の稜線がギザギザに青空を切り分けます。と、そこで心に浮かぶのは何度か歩いたその稜線上のルートの思い出です。奥穂高岳(3,190m)から右手方向に見える前穂高岳(3,090m)に進み岳沢に下るルートも数回歩きましたが、左手方向の西穂縦走ルートも思い出深いものがあります。 穂高岳山荘をヘッドランプを灯して5:00頃に出発し、奥穂の山頂で日の出を拝んでから下ってジャンダルム(3,163m)というとんがり山の垂直壁を登り返し、逆層スラブと呼ばれる下りの難所を超えて西穂高岳(2,909m)に至るルートは痩せ尾根のアップダウンの連続のため、結構覚悟を決めて歩を進める必要があり、8:30頃に西穂の頂上に立ったときにはほっと胸をなでおろしました。居合わせた男女の登山者と言葉を交わし、奥穂から下ってきたと説明しても時間的に無理だと言って信じてもらえませんでした。ソロは早いのです。風のように西穂山荘を通過し、お昼頃に新穂高温泉の露店風呂に浸かりながら、下山の無事を感謝しつつ、ある種の達成感を味わったものでした。 というような、山行の細部や交わした言葉、気象、体感までをその山を遠望するだけで想起できるのは、自分の足と手と頭と五感を使って体験したものだからでしょう。 同じく北アルプスの乗鞍岳(3,026m)は、日本100名山にも数えられる優雅な山姿の高峰です。ご存知の方も多いと思いますが、乗鞍岳は舗装道路が山頂近くまで通っていて、冬季閉鎖期間以外であればドライブしながら訪れて、街着の格好で山頂を踏むことができます。紅葉シーズンともなれば、ぞろぞろと家族連れの行楽客で溢れます。筆者も何度か訪れていますが、その山頂で過ごした様子が何故か思い出せません。 つまり、山歩きで得られる達成感や自然との一体感、心地よい風や手の届きそうな雲の流れ、満点の星空や日の出の雲海、壮大な眺望などに感動する感覚、山全体から受け取る大きなパワーといった宝物は、長い長い道のりを重い荷をかついで息を切らし、汗を流しながら一歩一歩足を進めて辿り着いたところで、苦労して初めて得られるものなのでしょう。なんだか人生に似ていますね。 もうすぐ秋山シーズン到来です!是非、読者の皆さまも多彩な自然に富む日本の山をお楽しみ下さい!!くれぐれも自己責任の安全登山で。

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  • 20Jul
    • エニアグラム④<タイプ4の特徴と傾向>

      (平成28年7月) エニアグラムでは、“9つの全てのタイプは正しい”とされます。タイプ毎にそれぞれポジティブ面とネガティブ面はあるにしても、どのタイプが優れているとか、どのタイプは劣っているとかの判別はありません。☆ ☆ ☆ さて、今回はタイプ4の方がテーマです。 タイプ4は想像力や構想力に長けているので、絵画や音楽などの芸術分野や、文学や建築、或いは政界まで、創造的な仕事には人並みれた才能を発揮します。あるタイプ4の方がおっしゃるには、“人生の8割は妄想”だそうです。また、別のタイプ4の方は、“アイデアやイメージが目の前で様々な色に点滅して見える”と言い、それを聞いた別のタイプ4の方が“そうそう、そのとおり!”と言ったのには驚きました! タイプ4の有名人では、作家の三島由紀夫、画家の岡本太郎、音楽家の小澤征爾、シンガーソングライターの松任谷由実、野球の長島茂雄、政治家の小泉純一郎、建築家の黒川紀章の各氏が挙げられます。個人的なことながら筆者はユーミンこと松任谷由実さんの大ファンですが、彼女の曲のわずかなワンフレーズがどれほど多彩な情景を創り出しているかと驚かされます。全てが必ずしも自らの体験に基づかず、想像の産物である点が、イメージ力、構想力で際立つタイプ4の所以であると言えます。 また、タイプ4の方は、外貌や外観も独特であることが多いようです。髭を生やしたり、髪形も独特であったり、洋服も原色系、ピンクや白のメガネフレーム、男性でもスカートのように腰布を巻く、などなど。いずれもご本人は“ごくごく普通のかっこう”と思っていて、奇を衒うような意識はありません。無意識のレベルで、他人とは違った外貌と外観を装います。そのことを、あるタイプ4の友人は言います。「他人と同じだと、埋没してしまって自分がいなくなってしまうから」と。つまり、個性的であることが、自らを支えるアイデンティティなのです。☆ ☆ ☆ 企業における人材の活用術として、タイプ4は非常に独創的発想に長けた存在と言えます。つまり、新規事業の構想や、従来事業であっても新たな切り口の発見など、斬新なアイデアを提供できるでしょう。他方、通常の業務では、話の展開が飛んでしまったり、しばしば主語を省いて表現したり、或は発想が感覚的に過ぎて、理論・理屈が伴わないなど、コミュニケーションの取り方に注意を要する必要があるかも知れません。本人に全く悪気はありませんので、上司の方はその点を上手に指導してあげるとよいでしょう。

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  • 20May
    • ⑩『御岳山での宿坊泊体験』

      (平成28年5月) 過ぎてしまうと、5月の大型連休も遠い昔の感すらありますが、皆様、比較的に好天に恵まれた今年のゴールデンウィークはどのように過ごされたでしょうか? コヤマは、奥多摩の新緑を見に(初日の出に引き続きではありますが・・)御岳山に向かいました。この3月に50年振りとなるケーブルの架け替え工事の済んだばかりのケーブルカーを利用して、新緑の御山に入り、初めて御師(おし)の家というものに宿泊してみました。 御岳山は古来、霊場として崇められ、今でも御嶽講(みたけこう)と呼ばれる信仰登山の対象であり、その御嶽講の方々の宿泊施設が御師の家ですね。また、御師は神職であり、御岳神社を運営する委員会を組織している、と宿坊のパンフレットに書いてありました。 講の宿坊ではあるのですが、無宗教の我々一般人も普通に泊まれる山荘でもあります。首都圏から楽々日帰り可能な奥多摩エリアではありますが、山に泊まり、梢を揺らす夜の風を聞き、眼下の光の原を眺め、早朝の鳥たちのおしゃべりで目を覚ますのも、乙なものですよね。勿論、宗教的な儀式は一切なく、お金さえ払えばビール・お酒も飲み放題! ただ一つ、ご主人の御師の神職らしさを目の当たりにしたのは、遅めの朝食を広間でとっていた際に、突然始まった太鼓のどんどこどんどこ♪や、御祈祷?の大声でした! 宿泊客は割と若い世代の家族が多く、ロンドンから来たお嬢さん二人組もいて、彼女達とは翌日の行動も何かと一緒で、神社のお守り売り場でどれが何のお守りか教えて欲しいと頼まれたり、下山のケーブルカーでも一緒だったり・・。まあ、それだけの話ですが。。 宗教心も霊感も全くないコヤマではありますが、以前もこのコラムで書いたように山という大きな自然の中にあって、その大きな生命のパワーは誰でも実感できると思います。 今回は寒さもあり遠慮した滝行に、次回は挑戦してみようかなと思っています。何か、スピリチュアルなもの自分の中に発見できるでしょうか?

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  • 20Mar
    • エニアグラム③<タイプ3の特徴と傾向>

      (平成28年3月) 筆者の職業柄、名刺交換をする場面が多く今も増刷をかけていますが、今回はデザインを見直して、名刺の裏面にエニアグラムの図と9つの各タイプの特徴を掲載することにしました。出会う方々にエニアグラムの素晴らしさをご紹介しようと思っています。☆ ☆ ☆ さて、今回はタイプ3の方がテーマです。タイプ3のキーワードは、「挑戦」そして「評価」です。有名人でいえば、歌手の郷ひろみさんがタイプ3ですね。実は筆者と同年配ですが、比べものにならないくらい、若々しくてかっこいいですね。(比べるのがおこがましいか・・) タイプ3の外見的な特徴を挙げると、男性であればスマートで颯爽とした感じ、女性ですと綺麗でおしゃれな感じでしょうか。いずれも持ち物はブランド品、車は外車やスポーツタイプという傾向が顕著です。また、職場のデスク上も綺麗にすっきりと整理されています。タイプ3にとって、外見は非常に大事なのです。自宅ではジャージでぐでっとしていたり、机の引き出しの中がぐちゃぐちゃであったとしても・・。 タイプ3の描く、モチベーションの上がる絵を見ますと、“ステージ上でスポットライトを浴びている自分”という共通性があります。反対に、モチベーションが下がるのは、“ステージ上の誰かを客席で見ている自分”です。この位置取りがタイプ3の特徴を表しています。つまり、脚光を浴びて輝く自分のイメージが俄然やる気を湧き起こし、これは無意識・自動的な反応です。たぶん、ご本人にしてみれば“誰だって、そうでしょ”と思っています。筆者の知人のタイプ3の男性は、某有名家電メーカーに在籍していた時、九州の工場を新規に短期間で立ち上げるプロジェクトリーダーを任され、様々な問題に対処しながらも不眠不休に近い状態でほぼ計画通りに工場をオープンさせた時の体験を熱く語ります。それは非常に大変だったけれど、本当に楽しい時間でもあったと言うのです。 タイプ3の方は、手柄話が好きかも知れません。ついつい語ってしまうのですが、ご本人に悪気はありません。挑戦し、達成する自分を誰にでも評価して欲しいからであり、それが無意識のアイデンティティーになっているからです。ニコニコと聞いてあげましょう! 企業における人材の活用術として、タイプ3は非常に頼りになる存在と言えます。ちょっとハードルの高い目標や、実施の困難なミッションを与えても、適切な評価を与えることができれば、大いに頑張りを発揮して事業に貢献するでしょう。

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  • 20Jan
    • ⑨『初日の出登山』

      (平成28年1月) 新年を迎えてこのコラムも今年お初となりますので、明けましておめでとうございます。 今年の正月は大岳山で初日の出を見ようと思い立ち、大晦日の臨時電車で御嶽駅に向かいました。元旦の早朝3時半頃に羽村駅から乗った「武蔵御嶽神社初日の出号」の車中には、座席が埋まって若干の立ち乗り客がいる程度の乗車率で、その3分の一が仕事帰り(もしくは仕事後の飲酒帰り)、3分の一が街着の初詣客、3分の一が山姿の初日の出登山組と見受けました。 終着御嶽駅でのバスの乗り換えには100人ほどの列が出来ており、2台目でやっと乗車。ケーブルカーにも同様の列に20分ほど並んで乗車しましたが、高度が上がるにつれて見えてくる眼下の光の海がゆらゆらと瞬き、関東一円の街灯りが壮観です。 ケーブルカーの終点駅前に広がる展望台では日の出までの2時間半の居場所をここと決めて、夜景を楽しむ人、飲み物や食材やコンロなどを広げる人、ただ寝込む人などでベンチは満席です。展望台を後にして歩を進め、灯りの点った宿坊街を抜けて、土産物店で暖をとる客を横目に御嶽神社に到着。列に並んで初参拝。よき一年でありますようにと祈ります。 ここまでは人混みに近い道程でしたが、ここから先の大岳山ルートは一気に闇の世界に入ります。ヘッドランプの灯りを頼りに、しかし整った登山道を散歩気分で進むと徐々に夜が明け始めます。暖冬のため足元には雪の痕跡もなく、夜気もそれほど冷え込んでおらず、かつて中学生だった頃に友人らと登った年越しの日の出山の寒さを思い出しながら歩けば、 やがて鳥たちの挨拶が始まります。バスやケーブルカーの乗車で予想外に時間を取られてしまい、6時55分頃の日の出は大岳山目前の山中でとなりましたが、幸い好天に恵まれて、杉の木立の合間から初日の出に手を合わせました。何より、木立を抜ける木漏れ日が山の斜面を真っ赤に染める様子は生まれて初めて目にする光景であり、感動的でした。 大岳山は奥多摩の名主です。シンボリックなその山容はどこからでもはっきりと認めることができ、何故か心を和ませます。が、登るとなるとあのポッコリが難物で、それまでのなだらかな登山道は一転して岩場の直登に様子を変えます。鎖場もあったりしますが、元来そういったシチュエーションは嫌いでありません。急登と格闘すること30分弱で頂上に到着。頂上の展望は圧巻です。それまで全く見えていなかった奥秩父、八ヶ岳、南アルプスの山並みが眼下に広がり、日本のシンボル富士山もどっかりと鎮座しています。 元旦の壮大な山景色を胸に収め、御嶽駅前のコンビニで買ったお結びで空腹を満たし、リュックに忍ばせたワイングラスに新酒を注いで新年の祝杯をあげた1年の始まりでした。

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  • 20Nov
    • ⑧『運動リスク』

      (平成27年11月) イチョウの葉が緑と黄のグラデーションに、桜は赤と黄のまだら模様に染まり、今年も秋本番となりました。 先日の土曜日の午後、友人と飲む約束があって青梅線の上り電車に乗ったのですが、生憎の悪天候にも関わらず4時台のローカル電車の車内は山帰りと思しき人々でむんむんとあふれ返っていました。まあ、奥多摩の紅葉も今がちょうど見頃でもあり、天気は関係ないんだなーと思いました。屋外に出て、体を動かしたくなる季節でもありますね。 ここで質問です。「スポーツは身体(からだ)に良いでしょうか?」 私は勿論「ノー」と答えます。身体を安全な状態に置くことを“身体にとって良いこと”とすれば、すべてのスポーツは不安全であり、危険だからです。 最近では、学校の体育祭で披露する人間ピラミッドでの人身事故がニュースになりましたが、人間の身体は結構“やわ”に出来ているので、5層、6層といった構造物の素材としては不向きなのは当然です。 では、何故に人間は古来、スポーツに興じてきたのでしょうか・・。たぶん、その答えは「面白いから」です。一人でも楽しめますし、皆で一緒にやるとチームプレイの快感も加わります。最初は出来なかったことが練習を重ねることで出来るようになる達成感も嬉しいかも知れません。 つまり、身体に良くないと分かっていても、ついつい面白いから夢中になってやってしまうのがスポーツのあなどれないところ、という感じでしょうか。 翻って、では山歩きはどうなのか?と問えば、やはり危険がつきまといます。 この春、近所の草花丘陵を週末早朝ウォーキング中、いつものようにトレーニングのつもりで山道の石段を駆け登っていたところ、つま先を石段に引っかけて前のめりに転倒!とっさ両手をついたものの右手にストックを持っていたため、ストックと石段の間に右手の小指を挟んでまさかの負傷。傷が治るまで暫くかかりました。上げたつもりの自分の足を路面の段差に引っ掛けるのは、老化現象の代表的なものであり何とも情けないですが、これが深山の岩嶺で発生した事故となると、情けないでは済まされなくなります。転倒負傷にとどまらず、足場が悪ければ斜面を滑落して命を落とすこともあり、急斜面では他人まで巻き添えにする危険があります。「自己の力量を過信せず、身体各部に神経を集中して行動する」を今回の転倒の自戒としましょう。

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  • 20Sep
    • エニアグラム②<タイプ2の特徴と傾向>

      (平成27年9月) 9月10日に私は多摩市にある“たましんWinプラザ多摩センター”で、「エニアグラムを活用したコミュニケーション方法」と題した3時間のセミナーを開催する機会を得ました。セミナーには20数名の参加者があり、人には生まれ持った気質があること、気質の違いが価値観の違いを生むので、「自分と他者は違うという認識が大事」と説明しました。双方の価値観の押しつけ合いや一方的な思い込みが、コミュニケーションギャップを生む原因だということも。 エニアグラムでは、9つの性格タイプごとに価値観も恐れも、欲求も成長の方向も異なるということを学びます。その人の生まれ持った気質が性格タイプを形成するため、様々な事がらについて同タイプ同志では全く違和感がなく、共感し合えます。また、性格タイプは赤ちゃんの時から年老いて死ぬまで一生変わりません。その間に身にまとう様々な文化や処世術で外見を繕うため、見えづらくなりますが本質は変わりません。☆ ☆ ☆ ☆ さて今回は、タイプ2について解説しましょう。タイプ2は“人の助けになりたい人”です。“家庭教師のトライ”はTVのCMでよく見かけますし、ご存知の方も多いでしょう。 今回はそのトライの「トライ式性格別 伸びる子の勉強法」(光文社)から、タイプ2の解説を引用させていただきます。タイプ2;人の助けになりたい子★長所 親切・思いやりがある・順応性が高い★短所 自分のことがおろそかになる・おせっかいになりやすい・頼まれると断れない★価値観 このタイプが重んじていることは、自分が「人から好かれているかどうか」です。そのため、人の「助け」になることや人に「親切」にすることをとても大切にしています。常に自分のことより、他人のことを優先します。反対に、嫌うこととしては、人との関係が「友好的でない」こと。あるいは、「孤独」になることです。★感情面 順応性が高く、場の雰囲気や相手の気持ちに敏感です。理屈よりも、情緒を重んじます。そのため、人の意見に流されやすく、自己主張をするのが苦手です。人と一緒にいるのを好む反面、対人関係で何か気になることがあると、そのことばかりに気を取られてしまいます。 あるタイプ2の男性は、電車に乗ると無意識のうちに車内をサーチしてしまう、と言います。病気の方、お年寄り、困っている人などなど、自分が助けるべき相手を探し、必要とあれば本当に助けずにいられません。また、猫や犬などの小動物の面倒をよく見る方が多いです。 タイプ2の方とのコミュニケーションをとる場合は、温かく優しい雰囲気を心掛け、イライラした態度や荒々しい言動は禁物です。「貴女のお蔭です」「君には感謝しているよ」といった感謝の言葉が有効です。タイプ2の成長方向は健全なタイプ4のように、あらゆる気持ちを受け入れて自己実現することです。

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  • 20Jul
    • ⑦『夏の山』

      (平成27年7月) 先週までの長雨が上がり、梅雨明けを思わせる高温で湿度たっぷりの夏日がやって来ました。基本的に夏は山に登りません。アプローチが暑いし、夏草が繁茂し虫やヘビが闊歩するこの時期は敬遠しています。 まだ学生だった頃の夏休みのこと。ずっと欲しかった本格的な登山靴を安く手に入れることができました。ただ、バーゲン品なのでちょうど良いサイズがなくて、購入したのは若干小さめの革靴でした。秋のシーズンに備えて、試し履きで奥多摩の雲取山に向かいました。台風の後で、小河内ダムサイトの道が通行止めになっていて、自分の乗った路線バスは途中で下車を余儀なくされ、案内に従ってダムに浮かんだドラム缶橋を渡った記憶があります。そして、登り。山道を汗だくで登りながら、慣れない重登山靴で足は痛みます。おまけに途中からは一匹の大きなくまん蜂が執拗にぶんぶんと羽音を立てながら着いてきます。ふうふう言いながらやっとたどり着いた七ツ石山で靴を脱ぐと、両足のかかとに大きな豆ができ、片方は潰れていました。更に頭上では数匹に増えたくまん蜂がぶうんぶうんと旋回を繰り返していて、いつ刺されるか生きた心地がしません。雲取山をあきらめ、痛む足を引きずりながら早々に逃げ帰って来たのは言うまでもありません。まさに泣きっ面に蜂の体験でした。その後、この登山靴は義兄に進呈することになりました。 数年前の夏、北アルプスに登りました。7月に海の日に絡めて3連休ができたので、初めて夏の穂高連峰に挑戦してみたくなったのです。「梅雨明け十日」という言葉があり、梅雨が明けて十日間くらいは天候が安定し、夏山登山にはうってつけの時期となります。残雪のたっぷりと残る涸沢はその連休中快晴でしたが、2日目の北穂から奥穂への縦走中、岩場のテラスで一息入れていると何やら黒っぽい雲の塊が浮上してきます。3,000メートル級の山では目の高さ、手の届くところに雲の切れ端が流れることは普通ですが、雲にしては白さがありません。よくよく見てみると、それは小さな虫の大群でした。何という虫かは分かりませんが、胴体が黄色と黒の縞模様で普通の蜂よりかなり小ぶりな虫が直径4~5メートルの楕円の雲状に固まってウワーンと小さく唸りながら上昇してきたのでした。こちらも小さくうわ~んと思いながら身をそらし、この山の子達をやり過ごしました。 昨今の登山ブームで真夏もそこいら中の山に人々は繰出しているのでしょうが、私は海に行きたいです。

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