最近は、旦那様が仕事や町内会の用事で、帰りが遅かったり帰ってこなかったりするので、DVD鑑賞してます。

これ、事前の情報がまったくなくて、何となく手にとった作品。
田舎の港町に、離婚して娘を連れて出戻った主人公の菅野美穂を中心に、町のちょっと破天荒な母親や近所のおばさん、そして幼馴染の友達を描いた物語。
主人公の周りの人が、みんな普通じゃなくて、そんな自分の生まれ育った町を少し敬遠している主人公の目線から、周りの人のエピソードを展開していく前半。
どんなオチの作品だろうと後半を見ていくと、普通じゃないのは、周りだけじゃなく、主人公もそうだったことがわかる。
平然と淡々と毎日を過ごす主人公の、本当の心の闇を垣間見て、とても切ない気持ちになった。

どうしようもない自分の母親や友達を自分が支えているだけではなく、自分もまたみんなに支えられて生きているんだと感じさせる作品。周りは過去のまま世界が止まったままの主人公を責めることもく、否定することもなく、ただ切ない気持ちて見守っているのだ。

「人は二度死ぬ。二回目は、その人が本当に忘れられた時に死ぬのだ」と。
主人公の中ではまだ彼が生きているのだ。

後半に見せる痛々しいほど切ない主人公の母親や友達の表情が素晴らしかった。
トンネルでキスをする二人のかけあいがキュンとした。
江口洋介かっこよすぎです。