チャコの「30歳からでも山登り」 -3ページ目

屋久島・宮之浦岳②

淀川小屋に泊まった岡山出身Tさん、鹿児島出身Nさんはともに歳も近く、すぐに打ち解けた。Tさんが持ってきた屋久島の芋焼酎『三岳』を、お湯割りでいただく。(初めて飲んだ三岳に惚れた!)


しかし今日はなんて寒さだあせる小屋の外にある温度計は3度。しかもまだ20時!このままだと明け方は相当冷え込むだろう・・・。迷った末、フリースを持ってきて正解だ。


さて夕食はスーパーで購入してきた棒ラーメンにソーセージをカットして入れたもので済ませる。


食後は持参したキャンドルランタンの明かりで話し込む。ヘッドライトと違い、味わい深くロマンチックである。Nさんいわく「こいつはモテ道具ですね(笑)」と。


寝る前にそろって外のトイレへ。見上げた空には満天の星が。しばしライトを消して佇むも、あまりの寒さにギブアップ。小屋に戻りネズミの足音と戦いつつ就寝。


翌朝二人に別れを告げ、いざ宮之浦岳へ。花之江河(↓)を過ぎた辺りから急峻な道に変わり始め、所々に残雪(↓)が現れる。


最後の水場で水を補給し無事宮之浦岳を登頂(↓)。山頂にはカップルが一組、中年夫婦、パーティーが一組づつ。互いに写真を撮り合い、また棒ラーメンで昼食に。

焼野三叉路にザックをデポしカラミで永田岳へ向かう。平地、下りを経て1886㍍の山頂に立つ。昨日の冷え込みもあってか北斜面の木々には雪が付き樹氷化していた。ここは遠く沖永良部島を望める絶景スポットだ。


その後、ヒメシャラの森を経て新高塚小屋に到着。16時。またしても一番乗りだあせるしかし今度はすぐに外国人カップル、中年夫婦、子供二人を含む家族、そして10人ほどの中年パーティーがやってくる。


この日はさすがに疲れていたので、アルファ米リゾットの夕食を食べ、そそくさと寝袋へ。20時には就寝。

翌最終日、今回は宮之浦岳の次いで扱いの縄文杉(↓)


白谷雲水峡を通過し下山。翌日湯泊温泉で汗を流しフェリーにて屋久島を後にする。さらば屋久島!

屋久島・宮之浦岳①




第1登は屋久島・宮之浦岳(1936㍍、2008.3/31~4/2)です。



<1日目>ヤクスギランド11:00-淀川小屋13:20(泊)<2日目>同小屋8:00-花之江河9:15-宮之浦岳12:30(昼)-同山頂13:30-焼野三叉路13:50-永田岳14:20-新高塚小屋16:00(泊)<3日目> 同小屋7:30-楠川分れ10:30-白谷小屋11:50(昼)-白谷雲水峡バス停13:30



ANAのマイルが貯まったのを機に、九州最高峰の宮之浦岳への山行を計画(平均的給料サラリーマンはこんな機会でもないと屋久島へはなかなか足が伸びないのだしょぼん)どうせなら初の無人小屋泊まりで縦走を!と意気込む。


初日は宿泊先の安房からバスでヤクスギランドへ。降りた瞬間ハッとする。「しまったぁ~。バスの中にカメラと地図を忘れた・・・」。車窓の景色を写していて席に置き忘れたのだ。


幸い売店脇に公衆電話がありバス会社へ泣きを入れる。「そのバスなら1時間後に折り返し運転で通りますから待ってるように」と言われる。まだ登り始めたばかりなのに我ながら先が思いやられるしょぼん


軽くヤクスギランド(写真↓)を一周し


安房の惣菜屋で買っておいた登山弁当なるものを食す。おにぎり、さつま揚げなどはヨロシイが、貝やエビといった甲殻類は殻が残ってしまい、縦走中持ち歩くはめになるのでヨロシクナイぞプンプン


さて折り返しやってきたバスから残置された可哀相なカメラ&地図を回収しやっと出発である。山と高原地図「屋久島・宮之浦岳」によれば淀川入口までは3時間ほどの舗装道路。退屈な気もするが、ウォーミングアップがわりにちょうどよいか。


途中の紀元杉までは車と結構すれ違う。「何であの人歩いてるの?」「きっと・・・なんじゃない」などと助手席からちらっと見てくるカップルの会話を勝手に想像しつつ、ひたすら歩く。


きっと・・・なリーマン登山者を哀れに思っていただいたのか、途中一台の車がスローダウン。年配ご夫妻が後部座席を指差し『乗りますか?』と合図をくれる。時間にかなり余裕があるので、ありがたく頭を下げお断わりする。さっそく優しさにふれてしまった。


(写真↓)淀川入口到着。


トイレと登山計画書を書く。気が引き締まる。ここから小屋までは約40分の道。やっと念願の登山道である。歩き始めて間もなくガイドさんらしき人に出会い立ち話。「今夜は冷えますよ」と言われちょっとビビるガーン


13:30淀川小屋到着。戸を開けてまたビビるしょぼん誰もいないではないか~。いやまだ時間が早いだけだろう。でもこのまま誰も来なかったら?初の無人小屋は一人きり・・・。


とりあえず、ひと息つこうとお湯を作り紅茶を飲む。暇つぶしに外で地図を眺めつつ人を待つ。14:00、15:00、16:00。無情にも時は流れる。いよいよかと覚悟を決めようとしたその時、

一人、また一人と男性が山側から下りて来た!しかも二人とも小屋に泊まるという。顔には出さなかったが心底ほっとする。あー良かった良かった。しばし玄関前のベンチで登山道の状況やそれぞれの行動予定などを話す。


(②へ続く)