映画の楽しさ2400通り

映画の楽しさ2400通り

ある映画好きからすべての映画好きへの恋文
Love Letters to all the Movie Lovers From a Movie Lover

映画鑑賞数が累計2400本に達したのでブログのタイトルを更新しました。

ジャンル:少年少女
製作国:イギリス
監督:アラン・パーカー
愛するポイント:芸達者な子供たちが往年の雰囲気をそのまま再現した愉快で楽しいロアリング・トゥエンティーズ


まずまだご覧でない方のために、本作は「禁じられた遊び」や「わんぱく戦争」のような"子供が主役の映画"ではなく、"子供が演じる実社会のパロディ"であることを紹介しておくべきでしょう。
つまりは小学校の学芸会のような体裁ですが、もちろん出来映えはそのレベルではありません。

学芸会とは大きく異なる「ダウンタウン物語」の胸キュンポイントは次のとおりです。

1.ジョディ・フォスター演じる歌姫タルーラの衝撃的な魅力

とはいえよく本作の彼女について言われるような"妖艶な"感じではありません。むしろ大人っぽいセクシーな部分がありつつもあどけなさは隠しようがない、そんな魅力にノックアウトされました。

※タルーラ(フォスター)登場シーンのイラスト。似てませんね...


一方で、「タクシー・ドライバー」の少女娼婦役で注目され、本作で脚光を浴び、その後の作品でも大人っぽい少女としてセンシュアルな面をことさらに要求された(と思われる)彼女には考えるところがあったのでしょう。
大人の女優になってからは「告発の行方」「羊たちの沈黙」「コンタクト」「フライトプラン」「ブレイブワン」と、男の庇護とその裏返しの圧迫から自由になろうとする自立した女性を多く演じるようになったので、今観ると本作の彼女は珍しい貴重な(ファンなら観ておくべき)役柄と言っていいかも知れません。

2.往年のフィルム・ノワールやギャング映画の雰囲気を愉快で楽しく見事に再現

本作はイギリス映画ですが、禁酒法のアメリカ、ロアリング・トゥエンティーズを、と言うかそれを描いた映画の雰囲気を見事に再現。そしてそれをしているのが子供たち(もちろん芸達者揃い)なので滅茶苦茶愉快で楽しいのです。
これは「暗黒街の顔役」(実は未見)「白熱」「連邦警察」などの作品が好きでよくご覧になるファンならより楽しめること請け合い。個人的にはデ・パルマの「アンタッチャブル」よりずっと時代の再現度が高いように感じています。

3.ストリートワイズな主人公の魅力

フォスターは確かに魅力的でしたが主役ではなく登場シーンも少なめ。主役は日本ではあまり馴染みがなさそうなスコット・バイオなのですが、彼の口八丁手八丁な(けれど暴力的ではない)ストリートワイズぶりが痛快
大人の俳優で言えば、アラン・ラッドリチャード・ウィドマークカーク・ダグラストニー・カーティスあたりの雰囲気でしょうか(そう言えばカーティスの「グレートレース」に本作と似た場面がありますねえ)。バイオの好演により作品の魅力が数段上がったと思います。

胸に迫る感動作とか問題作と言うわけではありませんが、いかにもやんちゃで楽しいこの映画。
後になってあの「エンゼル・ハート」と同じアラン・パーカー監督作と気付き、その芸風(?)のひろさに今更ながら感心しています。
 

ブロトピ:2026/4/6