ホリデーコフレは基本、いつも使っているものか、ずっと使いたいなと思っていたものを買います。
が、ごく稀に、4、5年に一度くらい、パケ買いをしてしまうことがありますてへぺろ
今年がその年だった笑
購入したのは、これ。



クレ・ド・ポーボーテのル・レオスールデクラ106番。ハイライティングパウダーです。
絵柄は「人魚姫」
「え~これ、欲し~ラブ」と思ったときにはもう、ほとんどすべての商品が完売しており(66,000円のクリームは残っていたヨグラサン)、クレ・ド・ポー買うなら有名な美容液がいいかなあ、なんて思ったけれども買えませんでした。

 

 

でもまあ、美容液よりこっちの方が、私の目的である人魚姫の絵がびっしり描いてあるからいいんだもんえー
しかも、106番のカラーはDawn of destinyだってびっくり運命の夜明けラブドラマティックだわ照れ
あ、でも人魚姫が海の泡になる瞬間のことかも…ガーン

そして、カウンターでタッチアップしてもらったのですが、いや、このパウダー美しいですね~ハートのバルーン
さすが、お値段がいいだけのことはあります。

さて「人魚姫」、子どものころ、大嫌いでしたプンプン
すべての物語よりも一番嫌いなくらい大嫌いでした。
だって、かわいそうすぎませんか??
人魚姫、何か悪いことした??
王子を助け、再び彼に会いたいがために、声を失い、尾ひれの代わりに一歩歩くごとに激痛に襲われる脚を手に入れただけですよ??(ここまでですでに悲惨だしえーん
そりゃ、王子が誰を好きになろうと、そこは人魚姫にはどうにもできないです。
でもだからって、王子を殺せば元の人魚の姿に戻ることができるけど、できなかったら海の泡になる…ってひどすぎない??

けれども、ジョン・ノイマイヤー率いるハンブルク・バレエ団の来日公演「人魚姫」を観たとき、実は、海の泡の先に物語があったことを知ったのです。びっくりポーン
ちゃんとそこまで日本の子どもにも伝えておくれよ。泡でやめるって情緒教育にもよろしくないのでは?
そして、海の泡になった後が知りたくて、当時、私が買ったのが、この本です。(いや~、もう11年も前なのか。それにもびっくりだわ滝汗

 

 

 

 

クレ・ド・ポーのホリデーコフレに似ていませんか?
最初、同じ人が描いているのかと思ったけれど、クレ・ド・ポーはケイティ・ロジャースという異国の方の絵とのこと。
そして、清川あさみさんの方は、絵というよりも、絵+刺繍と言った方がいい。糸やビーズで刺繍が施されています。

今回、せっかくなので改めて読み直してみたのですが、人魚姫が王子を好きだった、ということのほかに忘れていたことがありましたガーン
そこがノイマイヤー作品では、ある意味、キモだったし、泡になった後で重要な点なのにね…忘れちゃうなんて…滝汗
人魚姫は王子を愛すると同時に、人間の魂をもうらやましいと思っていたのでした。人魚は長く生きるけれど、死ぬときはただ泡になるだけ。(あ、人魚姫だけでなく、人魚は誰でも死んだら泡なのね…ショボーン
でも、人間には永遠の魂がある。もし、人間が人魚を心から愛することがあれば、人魚は永遠の魂を手に入れることができる…そう聞いて、人魚姫は、ますます王子への思いを募らせるのでした。人魚姫にとって、王子を失うということは、愛を失うと同時に永遠の魂をも失うことだったんですね…アセアセ

この本もノイマイヤーの「人魚姫」も読みながら、観ながら号泣必須です泣
(海の泡になって終わったときには、不思議と泣かなかったんですよね。むしろ、「ひどすぎる」という怒りムキーの方が大きかった)
初めてジョン・ノイマイヤーの「人魚姫」を観たとき、なんて言えばいいのかな…魂がゆすぶられる?魂が洗われる?そんな気がしたんですよね。それから、「人魚姫」が好きになりました。
魂が洗われるような経験なんて、人生でそう何度も起こりませんが、ジョン・ノイマイヤーは私にとって、そういう稀有な経験をさせてくれる振付家でした。(まだ辞めてないけれど、もう日本で観る機会はなさそうなので過去形)

 

 

ジョン・ノイマイヤーの「人魚姫」は、本家ハンブルク・バレエ団の映像はありませんが、サンフランシスコ・バレエで上演した際のものが発売されています。