運命end~さよなら観測者~ | シンフォギア育成日記

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お言葉ですが、自分は7度のガンダム戦を生き抜いてきました。
仲間から付けられたあだ名は『不死身のコーラサワー』です

「お前はやりすぎた!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いきなり背後から怒号が飛んだ。

 

 

その言葉を聞いた途端、いくつものモニターの前で不意にシタは崩れるように倒れる。

 

視界がかすむものの

 

かすかに目に映る。

 

 

!?なぜ人間がここに入って・・・これる。

 

 

「誰が、人の運命を遊びで操っていいと言った?お前はただの観測者だろう?」

 

男は今にも息絶えそうなシタに問いかけている。

 

この男・・・見覚えがある。

 

しかし、思い出そうとすると何故か記憶が遮断される。

 

 

今に息絶える。そんな感覚が分かる。

 

シタは間違っても自分は死ぬなんて思った事はなかった。

 

 

いつだろう・・・

 

気付いたら、たくさんのモニターの前に居た。

 

モニターを見れば、人間と呼ばれる者の生活が映し出されている。

 

何百年?分からない・・・

 

ずっと人間を見ていた。

 

そう、最初はモニターに映し出される人々を見ているだけだった。

 

ただ、時間とともにモニターの中の世界に行き来できることが分かり、頻繁に行き来するようになった。

 

そして、人を完ぺきにとはいかないもののこちらの言動で操れることが分かり、楽しみを覚えた。

 

そして・・・1つの世界線に同一人物を2人にするという矛盾・・・

 

決してやってはいけない過ちをおこす。

 

人を介して、世界を欺く悦び。

 

いつしか、シタは禁断の過ちを楽しむようになっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前はやりすぎた!」

 

 

 

 

 

 

男は再度声を荒げる。

 

男の声と同時に、既に息絶えているシタは忽然と消え、無になった。

 

 

これは、誰が何と言おうと私の語録だ。

 

名セリフだな・・・ニヤリと笑う。

 

「自分ですべてを掌握できると思ってしまった時点でお前は終わっていたよ。

 

お前は観測者にすぎない。お前の運命もここで終わりだ。

 

支配者は・・・神と呼ばれる者は・・・私だけなんだけどねぇ。」

 

いく神は、笑っている

 

 

 

「さてと・・・後は私の事を「変態きもメガネ」などと呼ぶ愚かなエグエグという人間をどうするか(笑)」

 

 

「その前に、次は誰に観測させようか。おっと、うってつけの奴が居るか。

 

・・・一人だと・・・寂しがるか。

 

しょうがない、俺は優しいからな(笑)」

 

そう言うと、いく神は消えた。

 

 

いく神と入れ替わるように

 

目の前のたくさんのモニターに驚いている えぬるぎとみるくが現れていた。

 

そして、えぬるぎとみるくの見ているモニターの一つには、

 

それぞれ違う場所で頭を押さえているジーとレイコが映っていた。

 

 

 

 

存在してはいけない・運命 終わり

 

 

次回予告「支配者 vs 人間」