「目的は、3つある。」
公園の片隅で、教室らしきセットが施されている。
そして、その中で先生らしき人が叫んでいた。
よく見れば、顔面蒼白で、顔は青アザが出来、鼻にティッシュを詰め込みんでいる。
なんとか口で息をしている感じである。
そして片手は血まみれの包帯とケガ人のような先生が、生徒に叫んでいる。
「1つ目、彗星のシナ先生に自分が犯した過ちを気づかせること。彼女達が味わった苦痛を経験させることで罪の重さを知ってほしかった。」
「そして二つ目。これが立てこもり最大の理由だ
そして、、、ここから、何故か口パク?何を話しているか分からない。
今までにない斬新な演技である。こういう手法は初めて見て、おっ!となった。ので、思わずまた、、、滝汗
「あの人声出なくなった?汗」
「いやいや・・・これって、あの流行りのドラマの丸パクリか?汗」
そして、先生らしき人が突然ナイフを手に取ると自分のまだ綺麗な手に思いっきりナイフを刺す。
「いてぇーー」
先生の悶絶の叫びがこだまする。
演技でもなさそうである。
「当たり前じゃん 汗
ちょっとちょっと、これ撮影だよね?・・・思いっきり自分の手刺してない?汗」
「演技・・・じゃないよな?あれ・・ヤバくね?」
「ナイフを刺せば血が出る。痛みも伴う。場合によっては命も奪える。当たり前のことだ。でも、今の社会はこんな当たり前のことも気づく暇が無いくらいに忙しく回り続けている。お前たちにはそれに気づかない人間にはなってほしくなかった。」
と泣きながら、インリン先生と書かれた人は生徒らしき人たちに話している。
「それが俺の3つ目の目的だ。皆には怖い思いをして申し訳なかった。でもこの10日間で皆は見違えるほど変わってくれた。それが何よりうれしかった。」
先生は、痛みに泣いてるのか、気持ちが泣かせているのかよく分からないが、生徒は皆んな嗚咽しだしている。
「あの人、やばいよ!」
マリィだ!は、いきなりインリン先生の所に向かった。
そこに泣いていた生徒の一人が止めに入る。
「これは、演技ですから!大丈夫です!多分・・・」
なおきと書かれた人が真顔で、マリィだ!を止めに入った。
「でも、、あの人血が止まってないですよ 汗」
「俺たちは、あるドラマに惚れて、あれの上をいく演技を目指しているので大丈夫です!
昨日魅せる展開が素晴らしかったので思わずまた 汗」
なおきは、場に入ってくるなと言わんばかりである。
「おい、マリィだ!邪魔したらダメだって。
演技なんだよ・・・多分 汗」
「でも・・・」
「とにかく、マリィだ!エグさんとこ急ごう。」
マリィだ!は心配そうにするものの2人は、その場を後にした。
「目的は、3つある。」
背後から声が聞こえる。
「あのインリン先生ヤバいって!また自分の手さすんじゃない?今に死ぬよ?汗」
ミツヒデは、気が狂ってるとしか思えなかった。
今、エグさんの家の前にいる。
2人は、エグさんの家に着きチャイムを鳴らしていた。何度も何度も・・・鳴らしても反応がない。
「ね、、いない?」
ミツヒデは、既に嫌な予感を感じ取っていた。
つづく