「マリィだ!、今から話すこと真剣に聞いてほしいんだ。」
「はい・・・」
「さっきから何か変だぞ?(汗)」
「だって・・・」
「とりあえず、マリィだ!に聞きたいことがあるんだけど。」
「え・・・私は言えなかったけど・・・ずっと。」
「ずっとなんだ?あのな、マリィ亡くなった時なんだけど、マリィから何か聞いてなかった?」
「え?・・・なんでマリィの話?」
「いや・・・話がかみ合っていない?今から言うことの前に確認しておきたいから。」
「特に、ミツヒデの事は何も言ってなかったと思うけど。」
「いや、俺の事じゃなくて・・・夢の事で何かマリィ言ってなかった?覚えていない?」
「夢?夢って・・・特に何も聞いてないと思うよ。」
「そうか・・・じゃ、そこからか。」
相変わらずナイチンゲールのようになっているマリィだ!に、マリィが亡くなる前に見た夢の事、そしてその夢の通りに亡くなったことまでを話した。
「え・・・それ本当なの?」
どうやら正気に戻ったらしい。
「ごめん・・・怖くて・・・今まで言い出せなかった。」
「でも、それって本当の話?普通にありえないんだけど。」
「信じられないだろうけど、本当なんだ。
そして、ここからが大事なんだけど。」
「うん、ミツヒデじゃなかったら信じられないな・・・」
「会社の良くしてくれる先輩にエグさんているんだけど、マリィの時と同じ状況になってると思うんだ。」
「え?その人もマリィと同じような死に方をしたの?」
「違う違う!今日が、その2日目の夢の日なんだよ、多分。」
ミツヒデは、マリィだ!にエグさんから聞いた2日間の夢までと、昨日夢のとおり車に跳ねられそうになった出来事を話した。
「つまり、マリィと同じならエグさんて人の家族が、今日危ないってことだよね?」
「そう、だから今日仕事を休んで家にいたんだよ。エグさんの家がここから近いのもあって。」
「そうなんだ・・・で、どうするの?」
「それなんだよ。いざ、こちらに来たもののエグさんの奥さんとは面識もないし困ってたんだ。実のところ。」
「・・・エグさんに、この話はできないの?」
「それも考えたんだけど、言わなかった。
俺一人でどうにかしようと思って。
マリィだ!には言うけど、本当マリィの時の後悔もあるから。」
「そうなんだ・・・ね、まだマリィの事忘れれないの?」
マリィだ!は知っていた。
ミツヒデは、一度も彼女を作ったことがない。結構言い寄ってきてた女の子も知っている。
てっきり、マリィの事を忘れられないとばかり思っていたが、それだけでもないらしい。
ミツヒデなりにマリィに対する罪悪感もあるんだと、この時思った。
「・・・マリィは、ある意味俺が助けれたと思っている。今も。俺のせいなんだ、マリィが死んだのは。」
「ミツヒデ、ずっと言おうと思っていたけど、ちゃんと前を向いていかないとダメだよ。
マリィの事は分かったけど・・・」
「うん、分かってる。だから、今エグさんを助けたいんだ。俺の手で。」
やばい、ミツヒデ何かかっこいい・・・
これから、ミツヒデ改って呼ぼう(汗)
これ以上、好きにさせないでほしいとマリィだ!は内心思った。
「分かった。でもどうやって、奥さんと子供を家の外に導くの?」
「マリィだ!と結婚することにして、エグさんの奥さんに今から挨拶に行く!」
やはり、、、ミツヒデ改は無しだな、ミツヒデでいいやとマリィだ!は思った(爆)
「・・・そういうことね(汗)ね、ミツヒデ。」
「ん?どうかした?」と言ったところで、マリィだ!のパンチが飛んできた。
「いきなり、なんだよ(汗)」
「ちょっと、1発殴りたくなったの!もう少し乙女心を分かれっつーの。
ま、いいや=3
で、挨拶に行ってどうするの?」
「相変わらず、野蛮人だな(汗)
エグさんは言ってたんだよ。ここから少し離れた所に式場があるんだけど、エグさん達はそこを使ったらしくて、滅茶苦茶良かったとよく言ってたんだよ。
お前も結婚するときは、そこ使うといいって。」
「うん」
「だから、エグさんには、まだ結婚することを内密にしてて驚かせたいと。
そのことを奥さんに言って、式を挙げた式場に案内してもらう。色々教えてほしいと。」
「ね・・・ついて来てくれると思う?」
「そこは、口の上手いマリィだ!もいるし。2人で適当に話を合わせて。
とにかく、エグさんには直前まで内密にして、驚かせたいからって。」
「上手くいくかなー・・・」
「とにかく、マリィだ!のいつもの巧みな話術にかかってるし。
さいわい俺名刺も持ち合わせてるのと、上手く外に出てしまえば、どうにかなると思うから。」
「他に方法もなさそうだしね。あれこれ考えてる時間もないし。」
2人は用意を済ませ、かちゅーしゃとジョニーのいるエグさんの家に出かけた。
ミツヒデは本当は分かっている。マリィだ!の気持ちを。
ミツヒデ自身もマリィだ!に気持ちはある。
ずっと悟られないように、ごまかしてはいるものの。
とにかく、どこかで自分自身の踏ん切りがほしかった。
エグさんを助けれたら・・・
つづく