私は一度だけ、あの美空ひばりさんのご自宅のリビングにお邪魔したことがあります。
しかしひばりさんはすでに残念ながらこの世にはおられませんでした。
出迎えてくださったのはひばりプロダクションの社長で息子さんの
加藤和也さん。西郷山の旧山手通りから少し入った
住宅地にそのひばりさんのご自宅はあり広い庭にちょうど桜の古木が満開で「母はこの桜が咲くのを毎年とても楽しみにしていました」と話されて
いました。リビングは当時のままになっていました。ご愛用のグラスや
お酒やらお気に入りのご自身の写真の数々が並んでいました。
美空ひばりは息子の和也さんをきびしくきびしく育てられたそうです。
「和也あなたはね、大スターの息子の前に磯子(横浜)の魚屋の出なんだから決して世間さまの前でいばってはいけないよ」と教えられたそうです。
「高校生になるまで母はなにも買い与えてくれなかったんです」そう
和也さんは話されてました。高校生になって一眼レフカメラを
初めて買ってくれたそうです。私が持参した美空ひばりさんのCDに
サインをいただきました。そこには「有難うございました、加藤和也」
と書かれてありました。お会いして和也さんのすっかりファンになりました。
あの日、ひばりさんのご自宅前で和也さんのお母様のかたみのロールスロイスファントムに乗った姿すごくさまになってました。