■コレクションナンバー:#1580
■作品名:『彼らが本気で編むときは、』
■原題:-
■評価:☆☆☆☆☆

<キャスト>
生田斗真:リンコ
桐谷健太:マキオ
柿原りんか:トモ
ミムラ:ヒロミ
小池栄子:ナオミ
門脇麦:佑香
りりィ:サユリ
田中美佐子:フミコ
柏原収史:ヨシオ
高橋楓翔:リンコ(子ども)
<スタッフ>
監督:荻上直子
脚本:荻上直子
企画:木幡久美、天野真弓
プロデュース:木幡久美、天野真弓
プロデューサー:高木徳昭、五十嵐真志、石黒研三
<解説>
「かもめ食堂」の荻上直子監督が5年ぶりにメガホンをとり、トランスジェンダーのリンコと育児放棄された少女トモ、リンコの恋人でトモの叔父のマキオが織り成す奇妙な共同生活を描いた人間ドラマ。生田斗真がトランスジェンダーという難しい役どころに挑み、桐谷健太がその恋人役を演じる。11歳の女の子トモは、母親のヒロミと2人暮らし。ところがある日、ヒロミが育児放棄して家を出てしまう。ひとりぼっちになったトモが叔父マキオの家を訪ねると、マキオは美しい恋人リンコと暮らしていた。元男性であるリンコは、老人ホームで介護士として働いている。母親よりも自分に愛情を注いでくれるリンコに、戸惑いを隠しきれないトモだったが……。
<製作情報>
製作年 :2017年
製作国 :日本
配給 :スールキートス
上映時間:127分
【総評】
トランスジェンダーの人が周りにいないので理解できないかな、と思っていましたが、この映画を通じて、少しだけわかる気が持てた。
比べてはいけないであろうが、その昔、銀座のおかまのママに出会って、いろいろと話をしたときに、男の気持ちと、女の心がわかるそのやさしさに触れて、泣いたことがあります。
でも世間は、特に日本だからかもしれませんが、理解の範囲が狭いので、受け入れられないのでしょうね。
リンコのやさしさに触れて、トモも実母に捨てられた傷も癒され、気持ちがほぐれていく。けれど、世間がそれを阻止して、11歳のトモも迷う。
とても人の心を大事に大事に描いている映画です。「かもめ食堂」は大好きな5つ星の映画ですが、久しぶりに荻上監督の作品で感動しました。これまた久しぶりの邦画で5つ☆です!
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■コレクションナンバー:#1570
■作品名:『ペイ・フォワード 可能の王国』
■原題:-
■評価:☆☆☆☆

<キャスト>
ケビン・スペイシー
ヘレン・ハント
ハーレイ・ジョエル・オスメント
ジム・カビーゼル
ショーン・パイフロム
ジョン・ボン・ジョビ
<スタッフ>
監督:ミミ・レダー
製作:ピーター・エイブラムス
ロバート・L・レビ
スティーブン・ルーサー
製作総指揮:メアリー・マクラグレン
ジョナサン・トレイスマン
原作:キャサリン・ライアン・ハイド
脚本:レスリー・ディクソン
撮影:オリバー・ステイプルトン
音楽:トーマス・ニューマン
<解説>
社会科の先生が中学生たちに課題を与える。「もしきみたちが世界を変えたいと思ったら、何をするか?」。母親のアル中を気に病み、近所にたむろするホームレスを気遣うトレバー少年は、そんな、自分の周りの決して幸せとは言えない人々に思いを馳せ、ある考えを思いつく。それは、受けた好意を他人に贈る“ペイ・フォワード”という行動だった。
<製作情報>
製作年 :2000年
製作国 :アメリカ
配給 :ワーナー・ブラザース映画
【総評】
この評論を書いている頃よりも17年も昔の映画ですが、とてもとても、今に通じる課題かなと思います。
ちょいむかつくのは、最初に出てくる記者ですが、善意をネットワークのように分け与えていくのが、今の昔からの阿呆なネットワークシステムに被るのが、僕のさもしいところだとは思うけど、善意の拡散って必要なことだと思います。
人は変われる、そして、次の自分につなげていける、そんな「勇気」と「自信」がつながっていく。
「偽善」もある、けど「善意」はなくならない。僕はそう思う。
■コレクションナンバー:#1537
■作品名:『種まく旅人 夢のつぎ木』
■原題:-
■評価:☆☆☆☆

<キャスト>
高梨臨:片岡彩音
斎藤工:木村治
池内博之:片岡悠斗
津田寛治:岩渕源太郎
升毅
吉沢悠:森川卓治
田中麗奈:森川みのり(1作目『種まく旅人 みのりの茶』主演)
永島敏行:太田
井上順:高橋浩一
辻伊吹:高橋直輝
海老瀬はな:片岡美咲
安倍萌生:片岡知紗
<スタッフ>
監督:佐々部清
脚本:安倍照雄
エグゼクティブプロデューサー:北川淳一
プロデューサー:秋枝正幸
松井晶子
ラインプロデューサー井汲泰之撮影監督阪本善尚
音楽:田中拓人
音楽プロデューサー:佐々木次彦
主題歌:にこいち『夢の続き』
<解説>
「種まく旅人 みのりの茶」「種まく旅人 くにうみの郷」に続く、農業や漁業といった第1次産業に従事する人々をテーマに描いた「種まく旅人」シリーズ第3弾。
岡山県赤磐市で、市役所勤めをしながら実家の畑で桃を育てている片岡彩音。他にも夢はあるはずだったが、今では亡くなった兄が接木で作り出した新種の桃「赤磐の夢」を品種登録することが彼女の夢になっていた。そんなある日、東京から農林水産省の若き官僚・木村治がやって来る。入省後、思うように仕事ができずに理想を見失いかけている治だったが、彼にも霞ヶ関から農業を変えるという大きな夢があった。ギクシャクしながらも、2人の距離が少しずつ縮まっていくが……。
彩音役を高梨臨、治役を斎藤工が演じる。
監督は「半落ち」「夕凪の街 桜の国」などを手がけた佐々部清。
<製作情報>
製作年 :2016年
製作国 :日本
配給 :アークエンタテインメント
上映時間:106分
【総評】
この「種まく人」シリーズは、第1作目の「種まく旅人 みのりの茶」を観て、第2作目が出ていることも知らずに観た3作品目。
桃農家を主題にした話ですが、軽い男の斎藤工演じる木村。兄の夢を継いで一人で桃と格闘しながら、農林水産省に、国に認めてもらえる兄の夢の「赤磐の夢」という桃を作る高梨臨演じる彩音。
軽いけど、いったん気になると、とことんその子のこと、その子が携わることに関心を持ち、突き詰めていくのは、一歩間違えるとやばいけど、ここでは間違えずに、彩音の道をつけていくところがよい。
思いと思いがぶつかっていくのがこのシリーズのよいところ。
エンディングにかかるにこいちの「夢の続き」はとてもよいです。歌いたい!
■コレクションナンバー:#464
■作品名:『太陽の帝国』
■原題:Empire of the Sun
■評価:☆☆☆☆☆

<キャスト>
クリスチャン・ベール:Jim
ジョン・マルコビッチ:Basie
ミランダ・リチャードソン:Mrs.Victor
ナイジェル・ヘイバース:Dr.Rowlins
伊武雅刀:Sgt.Nagata
エミリー・リチャード:Jim's_Mother
ルパート・フレイザー:Jim's_Father
<スタッフ>
監督:スティーブン・スピルバーグ
脚本:トム・ストッパード
原作:J・G・バラード
製作総指揮:ロバート・シャピロ
製作:スティーブン・スピルバーグ
キャスリーン・ケネディ
フランク・マーシャル
<解説>
第2次大戦下の中国を舞台に、日本軍の収容所の中で過ごす11歳のイギリス少年の成長過程を描く作品。J・G・バラードの自伝的色彩の強い同名の小説を基に「カラーパープル」のスティーヴン・スピルバーグが監督・製作。共同製作にキャスリーン・ケネディ、フランク・マーシャル。脚本は「未来世紀ブラジル」のトム・ストッパード、撮影は「ハリーとヘンダスン一家」のアレン・ダヴュー、音楽は「イーストウィックの魔女たち」のジョン・ウィリアムス(2)が担当。出演はクリスチャン・ベール、ジョン・マルコヴィッチ、ミランダ・リチャードソンほか。
1941年、クリスマスを迎えた上海。英国租界の邸宅に両親と暮らすジム少年(クリスチャン・ベール)は、学校の勉強よりも空を飛ぶことに心を奪われていた。上海にも侵略しつつあった日本軍の「零戦」のパイロットになることが夢だった。両親とともに出かけた仮装パーティもジムには退屈で、お気に入りの零戦の模型飛行機を片手にパーティ会場から抜け出し、野原へと出た。そこには撃ち落とされた日本軍の戦闘機が無残な姿をさらしていた。ジムはコックピットに入り、いつしか自分が大空を飛ぶ姿を思い描く。迫ってくる戦争を前に、ジム一家も上海から脱出する準備を始めたが、時すでに遅く、日本軍が怒濤の如く市街に進攻してきた。砲弾、銃声の飛び交う中、両親と離ればなれになってしまったジムは1人で生きていかなければならないことを、身をもって悟る。飢えに苦しんでいるところを救ったのは、ベイシー(ジョン・マルコヴィッチ)とフランク(ジョー・パントリアーノ)の2人のアメリカ人であった。ある夜、2人を邸宅に連れてきたところを日本軍に襲われ、ジムら3人は捕虜収容所へと送られる。収容所では両親の友人であるヴィクター夫人(ミランダ・リチャードソン)と出会うが、彼女自身ももはや自分が生き残るためだけに必死だった。やがて、ジムら捕虜たちは蘇州の収容所へと移されていく。そこで知り台ったローリング医師(ナイジェル・へイヴァース)から、どんなことがあっても最後まで生き延びろと教えられるのであった。ジムは精神的にも肉体的にも大きく成長していき、捕虜のボス格となったベイシーの使い走りとして収容所内を忙しく立ち回る。日本軍側のナガタ軍曹(伊武雅刀)にも近づき、少しでも多くの食料を受けようとする。自分と同じように空を飛ぶことに憧れる日本人少年(片岡孝太郎)とも心を通わせるようになった。そんなある日、米空軍ムスタングが収容所を急襲し、戦争は終結へと向かう。ジムは脱走するベイシーに見捨てられ、他の人々とともに南島(ナンタオ)まで移動。その途中、ヴィクター夫人が息をひきとる。一瞬、東の上空に美しい閃光が走った。それは長崎に落とされた原爆の光だった。戦争は終わった。そしてジムは日本人少年と再会し言葉を初めて交わすのだが、ベイシーの仲間によって日本人少年は撃ち殺されてしまう。泣き叫び憤りをぶちまけるジム。彼は、いつしか大人への扉を開けていた。やがてジムは戦災孤児の集まる施設で両親と数年ぶりの再会をするが、彼は両親の顔も何も覚えていないほどであった。少年の日々とは確実に違う、新たな生活が始まろうとしていた。...
<製作情報>
製作年 :1987年
製作国 :アメリカ
配給 :ワーナー映画
上映時間:151分
【総評】
僕の生涯のベスト10の中でも、ベスト3に入る作品。
過去20回以上は観た作品です。その後のバットマンになるクリスチャン・ベールのデビュー作品。
映画館で3回、DVDでは20回以上です。
太平洋戦争時の中国を舞台にした、ある少年のドラマを描いています。
一番印象的なのは、ゾウムシを食べるジム、歌を歌う事務、そして母親、父親と終戦後にようやく会えた時の空白の目をしたジム。
このすべてを演じきったクリスチャン・ベールのすごさに圧倒された作品です。
戦争が始まるとき、両親とはぐれるとき、一人で生き残るすべを探すとき、かつての使用人から手痛い仕打ちを受けるとき、食べるものがないとき、食べるものが降ってきたとき。
ひとつひとつの場面が、素晴らしい映像で仕上げれらています。
スピルバーグの作品の中でも僕は『E.T.』よりも評価が上です。
■コレクションナンバー:#1553
■作品名:『イーグル・ジャンプ』
■原題:Eddie the Eagle
■評価:☆☆☆☆

<キャスト>
タロン・エガートン:マイケル・エディ・エドワーズ
ヒュー・ジャックマン:ブロンソン・ピアリー
クリストファー・ウォーケン:ウォーレン・シャープ
<スタッフ>
監督:デクスター・フレッチャー
製作:マシュー・ボーン
アダム・ボーリング
デビッド・リード
ルパート・マコニック
バレリー・バン・ガルダー
製作総指揮:スティーブン・マークス
クラウディア・ボーン
ピエール・ラグランジェ
ピーター・モートン
ジギー・カマサ
原作:エディ・エドワーズ
<解説>
イギリスで初めてスキージャンプのオリンピック代表選手となった実在の人物マイケル・エドワーズの半生を、「キングスマン」のタロン・エガートン主演で映画化。マイケル・エディ・エドワーズは幼い頃からオリンピックに出場することを夢見てきたが、運動音痴な上に極度の近眼を抱えていた。ある日、偶然見たスキージャンプに興味を持った彼は、国の代表選手を目指すためドイツの雪山へ向かい、そこで知り合った元オリンピック代表選手ブロンソン・ピアリーにコーチを依頼する。才能のないエディを相手にしようとしないピアリーだったが、大怪我をしても挑戦し続けるエディの姿に心を動かされ、コーチを引き受けることを決意する。ピアリー役にヒュー・ジャックマン。「キック・アス」「キングスマン」のマシュー・ボーン監督が製作を手掛け、俳優としても活躍するデクスター・フレッチャーがメガホンをとった。
<製作情報>
製作年 :2016年
製作国 :イギリス・アメリカ・ドイツ合作
上映時間:106分
【総評】
実在の映画です。主役のタロン・エガートンは本物のエディ・エドワーズに似ています。
彼は本当に自分に自信、というか勘違い、というか、とことんオリンピック選手である自分を想像します。
でもこれって大事なことだよな、と思いますね。
僕も含めて、どれだけとことん、今の先の自分を想像できている人って、そうそういないよなあ、と。成功者の大半は、成功する自分をイメージしている、と聞きます。
成功に行きつけない人は、やはり「とことん」がないのだろうなと思ってしまう、そんな映画です。
裏返せば、周囲は思い込んでいるときには「変な奴」、成功したら「すごいやつ」に変わります。結局、周囲などどうでもよく、大事なのは「成功する自分を想像できる」ことなのかもしれません。
ま、同じことはできないかもしれない。けど、少しは前向きに自分を持っていけるかも、ということを考えられる映画です。
■コレクションナンバー:#1552
■作品名:『キングコング 髑髏島の巨神』
■原題:Kong: Skull Island
■評価:☆☆☆

<キャスト>
トム・ヒドルストン:ジェームズ・コンラッド
ブリー・ラーソン:メイソン・ウィーバー
サミュエル・L・ジャクソン:プレストン・パッカード
ジョン・グッドマン:ビル・ランダ
ジン・ティエン:サン
ジョン・C・ライリー:ハンク・マーロウ
トビー・ケベル:ジャック・チャップマン
ジョン・オーティス:ビクター・ニーブス
<スタッフ>
監督:ジョーダン・ボート=ロバーツ
製作:トーマス・タル
メアリー・ペアレント
ジョン・ジャシュニ
アレックス・ガルシア
製作総指揮:エリック・マクレオド
エドワード・チェン
原案:ジョン・ゲイティンズ
ダン・ギルロイ
脚本:ダン・ギルロイ
マックス・ボレンスタイン
デレク・コノリー
<解説>
1933年に製作された特撮映画の古典「キング・コング」を筆頭に、これまでにも数々の映画で描かれてきたモンスターの王者キングコングの起源を、コングの故郷である髑髏(どくろ)島を舞台に描いたアドベンチャーアクション大作。神話の中だけの存在とされてきた髑髏島が実在することが判明し、未知の生物の探索を目的とする調査遠征隊が派遣される。島内に足を踏み入れた隊員たちは、あちこちに散らばる骸骨や、岩壁に残された巨大な手跡を発見する。やがて彼らの前に、神なる存在である巨大なコングが出現。隊員たちは為す術もなく、凶暴な巨大生物から逃げ惑うが……。「マイティ・ソー」シリーズのトム・ヒドルストンが調査遠征隊の隊長コンラッド役で主演を務め、「ルーム」のブリー・ラーソン、サミュエル・L・ジャクソン、ジョン・C・ライリーらが共演する。
<製作情報>
製作年 :2017年
製作国 :アメリカ
配給 :ワーナー・ブラザース映画
上映時間:118分
【総評】
これまで何度も映画化されてきたキングコングの原点を描いた作品です。ただサイズが桁違いに大きいので、このコングがニューヨークに来たら、エンパイヤービルには登れないのではないか、と思ってしまう(笑)
コングはモーションキャプチャーによるものなので、微妙な表情を出せている。
体長は31.6メートル、体重は158トンです。
ストーリーは冒険ものに忠実になっていて、はらはらドキドキ感はあります。
ラストにブルックスは「王はコングだけではない」と語り、モナークが集めた古代生物が描かれた壁画の資料を見せる。その壁画には巨大な恐竜、翼竜、蛾、三つ首の竜の姿が描かれていた。これは続編に出てくる怪獣たちですが、ゴジラ、モスラ、キングギドラなど日本の怪獣との共演となります。
■コレクションナンバー:#1562
■作品名:『パッセンジャー』
■原題:Passengers
■評価:☆☆☆

<キャスト>
ジェニファー・ローレンス:オーロラ・レーン
クリス・プラット:ジム・プレストン
マイケル・シーンアーサー
ローレンス・フィッシュバーン:ガス・マンキューゾ
アンディ・ガルシア
<スタッフ>
監督:モルテン・ティルドゥム
製作:ニール・H・モリッツ
スティーブン・ハーメル
マイケル・マー
オリ・マーマー
製作総指揮:デビッド・ハウスホルター
ベン・ブラウニング
ジョン・スパイツ
ブルース・バーマン
グレッグ・バッサー
ベン・ワイスブレン
リンウッド・スピンクス
<解説>
「ハンガー・ゲーム」「世界にひとつのプレイブック」のジェニファー・ローレンスと「ジュラシック・ワールド」のクリス・プラットが主演を務め、宇宙船内で極限状態に置かれた男女の愛と運命を描いたSF大作。20XX年、乗客5000人を乗せた豪華宇宙船アヴァロン号が、新たなる居住地を目指して地球を旅立ち、目的地の惑星に到着するまでの120年の間、乗客たちは冬眠装置で眠り続けていた。しかし、エンジニアのジムと作家のオーロラだけが予定よりも90年近く早く目覚めてしまう。絶望的で孤独な状況下で生き残る方法を模索するうちに、2人は惹かれ合っていくのだが……。「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」のモルテン・ティルドゥム監督がメガホンをとり、「プロメテウス」のジョン・スパイツが脚本を手がけた。
<製作情報>
製作年 :2016年
製作国 :アメリカ
配給 :ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
上映時間:116分
【総評】
登場人物が極端に少ない映画です。よくある手法ですが、ストーリーが「ううううん」という内容。映像は、昔の『2001年宇宙の旅』よりもはるかにすごくなっています。
恐怖心は観ている側にも伝わってくるのが、俳優のうまさだと思います。自分がもしもその立場だったら、どうしただろうか、という会話が観た後に交わされたんだろうなあ。
なぜエンジニアなのかは脚本上の必要性であって、作家なのかは別段何でもよかったのではないか、と考えてしまう。
ストーリーにもうひとひねりはわがままかもしれない。なので評価的には3.5です。
■コレクションナンバー:#1559
■作品名:『ラ・ラ・ランド』
■原題:La La Land
■評価:☆☆☆☆

<キャスト>
ライアン・ゴズリング:セバスチャン
エマ・ストーン:ミア
キャリー・ヘルナンデス:トレイシー
ジェシカ・ローゼンバーグ:アレクシス
ソノヤ・ミズノ:ケイトリン
<スタッフ>
監督:デイミアン・チャゼル
製作:フレッド・バーガー
ジョーダン・ホロウィッツ
ゲイリー・ギルバート
マーク・プラット
製作総指揮:モリー・スミス
トレント・ラッキンビル
サッド・ラッキンビル
脚本:デイミアン・チャゼル
<解説>
「セッション」で一躍注目を集めたデイミアン・チャゼル監督が、ライアン・ゴズリング&エマ・ストーン主演で描いたミュージカル映画。売れない女優とジャズピアニストの恋を、往年の名作ミュージカル映画を彷彿させるゴージャスでロマンチックな歌とダンスで描く。オーディションに落ちて意気消沈していた女優志望のミアは、ピアノの音色に誘われて入ったジャズバーで、ピアニストのセバスチャンと最悪な出会いをする。そして後日、ミアは、あるパーティ会場のプールサイドで不機嫌そうに80年代ポップスを演奏するセバスチャンと再会。初めての会話でぶつかりあう2人だったが、互いの才能と夢に惹かれ合ううちに恋に落ちていく。「セッション」でアカデミー助演男優賞を受賞したJ・K・シモンズも出演。第73回ベネチア国際映画祭でエマ・ストーンが最優秀女優賞、第74回ゴールデングローブ賞では作品賞(ミュージカル/コメディ部門)ほか同賞の映画部門で史上最多の7部門を制した。第89回アカデミー賞では史上最多タイとなる14ノミネートを受け、チェゼル監督が史上最年少で監督賞を受賞したほか、エマ・ストーンの主演女優賞など計6部門でオスカー像を獲得した。
<製作情報>
製作年 :2016年
製作国 :アメリカ
配給 :ギャガ、ポニーキャニオン
上映時間:128分
【総評】
アカデミー賞の時にはさんざん評判になったミュージカル映画です。
僕の知り合いの社長に言わせると、「これはミュージカルじゃなく、ドラマだ」とのこと。とはいえ、ミュージカルのジャンルの作品で、歌はとてもよい。
ストーリーが僕としてはしっくりこないけど、全体的には青春映画を観ている感じになれそうです。
コレクションナンバー:#1556
作品名:『君の名は。』
評価:☆☆☆☆☆

<キャスト>
神木隆之介:立花瀧
上白石萌音:宮水三葉
長澤まさみ:奥寺ミキ
市原悦子:宮水一葉
成田凌:勅使河原克彦
悠木碧:名取早耶香
島崎信長:藤井司
石川界人:高木真太
谷花音:宮水四葉
<スタッフ>
監督:新海誠
原作:新海誠
脚本:新海誠
製作:市川南、川口典孝
<解説>
1000年ぶりという彗星の接近が1カ月後に迫ったある日、山深い田舎町に暮らす女子高生の宮水三葉は、自分が東京の男子高校生になった夢を見る。日頃から田舎の小さな町に窮屈し、都会に憧れを抱いていた三葉は、夢の中で都会を満喫する。一方、東京で暮らす男子高校生の立花瀧も、行ったこともない山奥の町で自分が女子高生になっている夢を見ていた。心と身体が入れ替わる現象が続き、互いの存在を知った瀧と三葉だったが、やがて彼らは意外な真実を知ることになる。
<製作情報>
国内興行ランキングでは公開から29週連続でトップ10入りを果たし、興行収入240億円を超える歴史的な大ヒットを記録。第40回日本アカデミー賞ではアニメーション作品として初の最優秀脚本賞を受賞した。
声の出演は瀧役に神木隆之介、三葉役に上白石萌音。その他、長澤まさみ、市原悦子らが出演。
【総評】
新海誠監督の作品では『言の葉の庭』が割と好きです。まあ、この作品があって観たのですが、画像、水の描写は見事としか言いようがない。
この作品も、超メガヒットしただけのことはある。脚本の着眼点が、今までもあったけど、微妙なリアル感をもって作り上げているので、なんとなく、タイムスリップではなく、精神のタイムスリップ、というなかなか難しいエリアの話になる。
ただ僕としては、そのメガヒットする根拠がよくわからないけど、作品としては満点に近い評価ではありますが。
■コレクションナンバー:1490
■作品名:『永い言い訳』
■原題:-
■評価:☆☆☆5

<キャスト>
本木雅弘:衣笠幸夫(津村啓)
竹原ピストル:大宮陽一
藤田健心:大宮真平
白鳥玉季:大宮灯
堀内敬子:大宮ゆき
池松壮亮:岸本信介
黒木華:福永智尋
山田真歩:鏑木優子
深津絵里:衣笠夏子
<スタッフ>
監督:西川美和
原作:西川美和
脚本:西川美和
製作:川城和実、中江康人、太田哲夫、長澤修一、松井清人、岩村卓
<解説>
「ゆれる」「ディア・ドクター」の西川美和監督が、第153回直木賞候補作にもなった自著を自身の監督、脚本により映画化。人気作家の津村啓こと衣笠幸夫は、突然のバス事故により、長年連れ添った妻を失うが、妻の間にはすでに愛情と呼べるようなものは存在せず、妻を亡くして悲しみにくれる夫を演じることしかできなかった。そんなある時、幸夫は同じ事故で亡くなった妻の親友の遺族と出会う。幸夫と同じように妻を亡くしたトラック運転手の大宮は、幼い2人の子どもを遺して旅立った妻の死に憔悴していた。その様子を目にした幸夫は、大宮家へ通い、兄妹の面倒を見ることを申し出る。なぜそのようなことを口にしたのか、その理由は幸夫自身にもよくわかっていなかったが……。
<製作情報>
製作年:2016年
製作国:日本
配 給:アスミック・エース
上映時間:124分
【総評】
久しぶりの本木雅弘さん主演の作品です。西川監督の『ディア・ドクター』は僕の評価では最低の☆2個ですが、この作品は3.5です。やはり、構成がもったいない、というか、わかりにくい。
ストーリーはとてもよい。人は変われる、ものじゃない。そう簡単に、自分の生きてきた時間を変えていくことはできない。ただ、少しの変化、環境の変わり目で、観方を変えることはできるかもしれない、というのが僕の感想。
主人公は、とても、最低の人物だ。浮気の最中に、妻はバス事故で死ぬ。でも、泣けない。泣かない。泣くことすらできない、そんな自分を自覚しているから。
そんな自分とは正反対の、竹原ピストルさん演じる宮本を通じて、その子供たちを通して、自分のことを知っていくことになる。
でもいつも、嫌な自分は存在することが、とてつもなく、自分を理解できない周囲のせいにする。自分を壊したいけど、その勇気もなければ、壊せるほど自覚も出来上がっていない。
この作品では、あちこち理解しにくい部分も散見されますが、竹原さんの演技が評価されるのがわかる気がした。自然な演技だし、とても、感情が伝わってくる。
ストーリー性はいいのに、映像的、映画的には残念な気がした作品です。