Passion pit / Gossamer
評価点：
夏本番を迎える日本列島に涼しい風を送り込むようなダンサンブルでポップな彼らの作品が、どこか不思議と心地よく感じる。2ndアルバムもそんな作品に仕上がった様に感じます。1ｓｔアルバムが衝撃的な傑作だっただけに今回の評価は賛否両論あると思います。全体的な曲テイストも夏向けといった感じでテンポもやや速いく、音の主張の方が強くVo．の歌声はやや抑えぎみな仕上がりですかね。やや歌声が不鮮明に感じとれたところがありましたが、それ以外はコーラス、サビ、斬新なエレクトロ/シンセの伴奏は彼らの特徴でもあり独自性が感じられ素晴らしいなと思います。まるでUKロックを彷彿させるUS界のホープですね。後半にいくに従い良い曲があり、終盤の3曲「Love Is Greed」～は素晴らしいですね。
おすすめ曲：①、③、⑦、⑩、⑪、⑫
Linkin Park / Living Things
評価点：
ラップとへヴィー・ロックとのバランスが絶妙且つライブでの盛り上がりは、まさに最高に近いものになると確信できる作品に仕上がった。＃1の「Lost In The Echo」から終盤での「ゴ～、ゴ～」というフレーズのところは必ずライブで総立ちハモリ確定ポイントでしょうね。とにかくマイク・シノダのラップが各曲に目立つ作品で、チェスターのシャウトも多く強烈な印象が残る楽曲が多く全体的なバランスも良いので「Hybrid Theory」と「Meteora」という最高傑作の２枚に割って入るような作品ですね。
おすすめ曲：①、②、③、④、⑤、⑥、⑨、⑫
Alexandra Burke / Heartbreak on Hold
評価点：
UKの歌姫ここにあり！そう言わしめるクオリティーと、どこか懐かしさを感じるダンサンブルが特徴の今作。良くいえば、変化球のないストレートなメロディーラインに伸びのある彼女の歌声がより引き立った楽曲が目立つ。悪くいえば、同じテンポの曲調が多くスローテンポの曲（What Money Can't Buy）が少なすぎるので終盤まで聴くには大味すぎるかなといった印象を受けるかなといったところでしょう。まあ、ジャケットの色の様にカラフルで新鮮味のある爽やかな夏向け曲が多い作品ということです。まさに初心者には聴きやすいCDですね。
おすすめ曲：①、②、⑤、⑪、⑫、⑭
Jason Derulo / Future History
評価点：
デビュー・シングル「Watcha Say」で鮮烈な印象を焼き付けた新星の2ndがついにベールを脱いだ。＃1の「Don't Wanna Go Home」は、野茂（元大リーグ選手）ブームだった時を知ってる方には最高の掴み曲で、とっても懐かしくすごく印象深いサビである。Ne-Yo的な音楽スタイルは、まだまだ旋風を巻き起こす力を持っているが後半の曲は「Ｘ」という曲以外いまいちといった印象である。どうしても1stと比較してしまうが決して悪くない一枚でしょう。
オススメ曲：①、②、⑥、⑪
Blink 182 / Neighborhoods
評価点：
Blink 182の完全復活！！8年という月日は長く～そして彼ら三人を大きく成長させた。そんな印象を強くもった一枚に仕上がっている。＃1はAngels & Airwavesを彷彿させる包容感のある神秘的なサウンドに、力強いドラムサウンドがなんともトラヴィスらしい。そしてトムとマークのツインVo.により圧倒される迫力感がある。決して古臭い印象を受けないところが只の活動再開では無いと凄く印象づけられた。ライブでの盛り上がりも凄く期待できるナンバーばかりなので来日が楽しみになります。
オススメ曲：①、②、③、⑥、⑦、⑧
Example / Playing In The Shadows
評価点：
2011年度UKアルバム最高傑作のひとつに挙げても良いくらいの一枚である。全ての曲が創造性に溢れ、興奮の高まりを覚える曲ばかりです。特にエレクトロ/トランシーなサウンドからのポップ/ラップへの展開が絶妙でサビを自然と口遊んでしまいます。全体的にミドル～ハイに近い曲調で凄くノリやすく初心者やトランス/ダンスミュージックが好きな人まで自然と聴ける一枚でしょう。ラップ/ロック好きな方には是非とも聴いて頂きたい作品です。
オススメ曲：①、②、③、⑤、⑥、⑦、⑨、⑪、⑬
※Myspaceからアルバム音源を聴くことはできません
The Rapture / In The Grace Of Your Love
評価点：
忘れ掛けていた天才グループが5年の歳月から目覚めた。軽快なキーボードにシンセサイザーとアナログなダンサンブルが実に魅力的で、Vo.のハスキーな歌声とが合わさった時に何とも格別なハーモニーとなっている。プロデューサも Frenchman Phillippe Zdar (Phoenix, Beastie Boys, Chromeo)という面白いタッグ。全体的にはやはり夏を意識した曲が目立ち後半にいくほど名曲揃いです。この残暑が厳しい今だからこそスカッとする曲もあり買って損はないでしょう。
オススメ曲：①、②、③、④、⑧、⑨
Red Hot Chili Peppers / I'm With You
評価点：
メンバー（ジョン）が一人脱退しての再スタートとなった今作で、新たなRHCP（Red Hot Chili Peppers）が如何なる音楽を奏でるのかを世界中のファンが待望していたことでしょう。蓋を開けると静かな横一線の歌メロ主体の哀感漂う楽曲が大半を占めているように感じる。つまりは、ポップソング集として、極めて秀逸な作品として評価できるでしょう。決して悪くない作品で聴き込むほどに愛着の湧く作品なので賛否両論あるかと思います。
オススメ曲：①、②、④、⑤、⑥、⑨
