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☆☆☆★★ ラストがちょっと駆け足, 2016/3/13
ゲッサンでは間違いなく人気作品の一つのはずなので、だから終盤間際での打ち切りは当然あり得ず、このラストは作者の思い描いた通りなのだとは思います。
ともあれ、単行本として通して読んでみると、ラストがちょっと駆け足かな、と。
ある意味、勢い重視ではあるし、オチはちゃんと付いているんですけれども、そのオチをしっかりと描写するためのページ数が足りないというか……。
もう少し色々説明したり描写とかしたりしてもいいんじゃない? という感じではありました。
今回の大オチについては、気にいる人もいるのかなあ。
ヴァニラフィクションという、割と大規模な風呂敷を広げた作品にしては、「おお!」と膝を打つような決着ではなかったかな……とは思いました。描写が足りないせいもあるのでしょうが。
単純な躍動感、面白さという意味では、前巻の鞠山の死の方が盛り上がったかな、くらいの印象です。
ともあれ、ここまで読んできた人は、きちんと見届けてもいいラストには仕上がっているかと。
VANILLA FICTION 8 (ゲッサン少年サンデーコミックス)