ノーティスの奴隷日記 | 墜落症候群

墜落症候群

墜ちていくというのは、とても怖くて暗いことのはずなのに、どこか愉しい。

「天田、お前はあまりにも恥知らずで、努力を知らず、すぐにサボる、いわゆる一つの下種野郎だ。そんなお前には、監督者が必要だ。
 お前を適度に甚振り、お前の欲求を適度に殺し、お前を支配するようなそういう管理者が必要なのだ。
 そんな役割は面倒で仕方がないが、できれば御免被りたいが、俺がお前のことを監督してやることにした。
 お前は、書くことが、バイトよりも実際時間的にできていないことを悔やんでいる。
 バイトはちゃんと定められた給料の出る仕事で、そしてちゃんとやらないと同僚にも迷惑がかかる。
 しかし、書くことはやらなくても誰にも迷惑がかからないから、サボってもいいというワケだなw
 ふざけるな、死ね。
 お前の人生の目的は書くことだけであることを知れ。
 書くことの奴隷になれ。
 お前が楽しむ必要もない、初めから他人を楽しませる文章を書こうとする必要もない。
 ただ、書け。
 思うままに、そして耐えながら、泣きながら書け。
 俺はそんなお前を笑って見てやる。
 ああ、愚かだ、クソくだらねえと見下して見てやる。
 そんな俺を睨み返しながら、精々書けよ。
 苦しいのは俺のせいだ。俺がやらせているんだ。そう考えれば気がラクか?w このアホが。この下種が。
 お前が遊んでいる間に足掻いて死ぬヤツだっているんだよ。お前はそいつらとは関係がないかもしれねーけどよ、ちったあ決めたことくらいやれってんだバカ。
 死ね。
 死にながら書け。
 今日から、執筆スケジュールを二日刻みではなく、一日刻みで書くことにした。これは私信だ。
 今日の終わりまで、あと十六時間程度ある。
 お前は、十二時、十六時、二十時、二十四時に、どれくらいサボらずに書けたか、俺に報告しろ。
 食事、自慰、睡眠、ゲーム、マンガ、アニメ、そうした娯楽にのみうつつを抜かすのは許さねえぜ……(笑)
 お前は奴隷だ。お前は囚人だ。
 お前に一切の自由意志はない。
 そもそもさ、俺なんか存在させなきゃいけないのは、お前があまりにも弱いからだろう。お前があまりにも恥知らずだからだろう。
 お前がどれほどどうしようもないか、俺が一番良く知っているんだよ。
 わかったか?」

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