コーコーセーカツ! | 墜落症候群

墜落症候群

墜ちていくというのは、とても怖くて暗いことのはずなのに、どこか愉しい。

 コーコーセーカツ!

 今までファンタジーよりの自作を想い付くことが多かったのですが、こういう方向性はどうだろうか? という感じのネタメモです。

 主人公。

 赤的 初(あかまと はじめ)。

 バカの中のバカ。「セーシュンしようぜ!」とか言う。男。

 緑端 終(みどりばた おわり)。

 皮肉屋。初とは腐れ縁の幼馴染。男。

 1

「おいおいこの学校の部活すげーんだけど……」
「どうしたんだよ……入学早々に……まあお前のことだからどうせくっだらないことだろうが……」
「ちげぇよ。ちょっと神ってる部活があんだよ!」
「何部だよ……」
「これだよこれ! 正義のヒーロー部!」
「……(絶句)……」
「おい、終! 入部する部決定したよなこれで!」
「んなワケねえだろうが! 入るかよ!」
「この謎のネーミングセンスとか、どう考えても頭が幼稚園児とかそこら辺が突き抜けててサイコーじゃねえか! バカみてえ!」
「お前よりバカな人間が人類に存在してたまるか! 入るかそんな部活!」
「えー入ろうぜ終! 一緒にセーシュンしようぜ!」

 2

「おい……終……何かさ……」
「何アンニュイ入ってるんだよ、初。珍しいな」
「いや俺とお前の馴れ初めを想い出してたワケ!」
「はぁ……? アンニュイになる要素がどこにあるんだよ……」
「あの頃、中学の俺は……」
「何か語り出したし」
「中学の俺はバカだった。まあ今もそうだけどバカだった。そして、バカ過ぎて空気が読めないのでいじめられていた。
 ドッジボールの試合の時のことだ。クラスメートの奴らがこう言った。「おい、赤的の奴マトにしようぜ!」。俺はドッジボールの一斉放火を受けた。
 バカな俺でも流石にその時は辛くて、「おい、ちょ、やめ……」みたいな状態に陥っていた。
 そしてその時俺を「いい加減にしろよ!」と助けてくれたのが終だ! それから俺たちは友情を育み始め……」
「おいちょっと待てよ」
「何だ?」
「そんなの一切記憶にないんだが……」
「えー! 忘れたのか?! 終……俺たちの感動エピソードを……。
 あ! 珍しく持ち上げられたから恥ずかしがってんだろ! おいおいこんな時くらいツンデレを発揮しなくていいぜ……」
「お前に対していつ何時もツンデレを発揮したことねえよ!」
「え……じゃあ、本当に忘れてるってこと?」
「いやそうじゃなくて……そもそもお前記憶を捏造してんじゃねえか!」
「え……マジで……」
「バカだバカだと想ってたけどここまでバカだとは……。勝手にエピソード作った上にそれを現実の過去と混同してんじゃねえよ……」
「マジか……俺バカだな……」
「(いやまあ事実なんだけどな……それにしても勢いでホントに誤魔化せるとは……コイツ本当にバカで助かったわ)」

 3

「先生! 正義のヒーロー部に入部できないってどういうことだよ?! ちゃんと終の分の入部届けも一緒に書いてきてやったのに!」
「いやだから、規定の人数に足りないのよ……」
「えっ?! キテイって何語? 少なくとも俺の辞書にはそんな言葉ないんだけど……。もしかして知らない間に新しい日本語爆誕しちゃった?」
「そんなワケないでしょ……」
「ええっ……じゃあ、先生は俺に対する説明責任の義務を怠ってるから、俺は正義のヒーロー部に入部できるってことでいいよね!」
「何で無意味にそういう知識はあるの……ホントこの子は……(軽くデコピン)」
「うわぁ! タイバツだ、タイバツだー! タ・イ・バ・ツ・だー!!! ねえ、訴えられたくなかったら入部届けに判を押せやコラ!」
「なんっで、お前は担任を脅迫してるんだボケェ! (終)」
「オウッ! ああ終! この先生ひどいんだぜ……まったくこんなのが教師やってるとは、日本の学校教育終焉を迎えるな!」
「つーか、そもそもお前それ俺の入部届けじゃねえーか! 何やってくれてんだ!」
「あいたっ!」
「本当にすいません先生……(初ともども深く頭を下げさせる)」
「本当よもう……クラスの赤的くん係は緑端くんなんだから、ちゃんと管理教育してよねっ!」
「(え……何で俺だけ怒られてんの……この流れさすがに理不尽じゃね……)」

 まあネタなんで、台詞だけです……。本編を書くとしたら、終の方を視点にしてモノローグを足していくかな?

 ちょっと俺には似合わないかもしれないですが、高校生のギャグ? みたいな奴です……どうでしょうか? (ネタメモなんで文章クオは低いと想うんですがネタとして)。

 4(オマケ)。

「結局、担任がケチだから、部活認可されなかったな……」
「お前本気で脳みそ医者に見てもらえ」
「……おお! 終! 俺1個想い付いたんだけどさ!」
「何だよ! ちくしょうお前は人の話を聞け!」
「俺たちで部活作ろうぜ!」
「面倒くせえな……何やるんだよ」
「2人の部活だから2人部だ!」
「(おい……コイツ本気で規定人数の意味を理解してねえ……)。
 お前……ホントにバカだな!」
「そんなん100年前から分かってることだぜ! だから、終、俺と一緒にセーシュンしよう!」
「ちっ……わかったよしゃーねーな。まずは部員集めからだってこと分かってんだろうな……」

 何だかんだで仲のいい2人。……って感じでした! 取りあえず了!

 5(追加)。

「屋上はきっもちいいなー! 終!」
「おいお前ここ一応立入禁止だってこと分かってる?」
「じゃあ俺に付いてきたお前も完全に同罪だな!」
「どう考えても鍵が回らない~とか言って鍵ごとぶっ壊したお前の方が重罪だと想うが……」
「そんなことより、何かさー。青い空っていいよなー。眺めサイコー!」
「はいはい」
「何か案外フェンス低いしさ。ここからの眺めとかもうすげえよな! 高い所からの景色って俺できるって感じになってくるぜ!
 俺はできる……できるできるできる! アイ・キャン・フラッへぶっ」
「飛ぶな」
「お前言葉より先に出てくる癖やめた方がいいぞ?」
「お前のバカが治ったら考えてやる」
「そんなの死んだってムリだぜ?」
「自覚があって大変よろしい……もう1発殴っていいか?」





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