三浦綾子さんの「塩狩峠」を読んだので、

備忘録として感想を書いてみる。

 

 

これは主人公信夫の本当にあった事件、人物の原型をもとに

三浦綾子さんが雑誌で連載した物語である。

 

信夫は母がキリスト教信者であったため

幼いころからキリスト教がなんとなく嫌いだった。

時代は明治、キリスト教信者は「ヤソ」と呼ばれ

馬鹿にされる時代であった。

 

しかし、人間にとって生きるとは、死ぬとは、欲望とは

どうしてもわからず、悩み、

信夫に起きる出来事によって少しずつ

考えが変わっていくのである。

 

私は信夫の気持ちがわかると思った。

なぜ人間は生まれ、死んでいくのか?

なんのためにいま生きているのか?

溢れてくる性欲はどうすればよいのか?

怒り、憎しみはどうすればよいのか?

生きていると様々な疑問が沸いてくる。

 

義人はいない。一人もいない。

 

と聖書に書いてある。

全ての人間は罪人であり、

善人はいないのである。

このフレーズが何度か出てくるのが印象的だった。

 

そして、本書の最大のテーマである「犠牲」とは

現代の日本では失われてしまった言葉の

ように感じるが、

その意義をもう一度思い起こさせてくれた。

 

イエスキリストを知った者として

聖書を学ぶ者としては

まさに必読の本であり

感銘を受け

最後は涙が溢れて止まらなかった。

 

将来自分の子には読ませたいと思うし

ここまで読んでいただいた方にも是非

読んでみて欲しい。(図書館にもあり)

生涯でおすすめの一冊となった。