こんばんは。

今日は前回の続きで、引き続きEPAの外国人職員について書いていきます。





念を押しておきますと、私の職場にいる外国人の方は前回記事でご説明した「EPA」という制度を使って来日されてる方がほとんどになります。

なので、EPAで来日されていない一般の外国人の職員には当てはまらないお話もあるかと思います。

あくまで「EPA」として来日された「うちの職場の外国の方のお話」ってだけなので、そこは改めてご理解頂ければと思います。







というわけで本題。

前回は「EPA」という制度?協定?についてご説明いたしました。

今回は、そのEPAの方々がどのような姿勢で仕事に取り組み努力されているかをお伝えしていきたいと思います。



まずうちの職場の場合、EPAとして職場に配属されたら、通常の職員と同じようにしばらくペアでついたりしながら仕事の流れを覚えていきます。

もちろん多少日本語勉強してきてる、といっても異国の地ですので。

通常の新入職の方よりはしっかり時間をかけて指導します。

加えて日本の生活に慣れたり、引き続き日本語学習もしていかなくてはならないので、そちらも並行して行っていました。


私EPAの指導担当だったのですが、はじめは1〜2週間に1回くらいだったかなー。

上司も含めて面談とまではいかないけど、お話する機会を設けまして。

そこでは仕事の話よりも、日常生活での困りごととかを聞いたり、協力出来そうなところは解決を手伝ったりしてました。

「隣の部屋の人がうるさくて休めない」みたいな相談には、上司から不動産屋へ電話してたこともあります。

あとは公共交通機関の乗り方だったり、ゴミの出し方だったり、そうしたところから教えてましたかねー。



日本語学習のところは、毎日とっても簡単な振り返りシートみたいなのを書いてもらって。

業務の振り返り2割、日本語の練習8割みたいなもので、そこで文法とか言い回し、漢字だったりを添削して教えていました。

漢字は意外と早く上達するのですが、やっぱり言い回しと言うか文法的なところが難しいみたいです。



…と、細かく言えば色々ありますが、大まかにはこの辺が現場の対応。



加えてEPAの方々はJICWELSや法人本部の講義があり、定期的に課題やテストも出まして。
(JICWELSについては前回記事参照)

週に1〜2回くらい半日、もしくは長いと終日現場を抜けてそちらの講義などに向かっていました。

日本語の読み書きを覚えるのと並行して、介護福祉士試験に向けた勉強も行わなくてはいけないので。

たぶん相当に大変なのではないかと思います。



自宅に帰ったら帰ったで、多くのEPAの皆さんが毎日2〜3時間勉強されているそうで。

本当に頭上がらないですね。

逆の立場で自分が海外で同じことできるか?と聞かれたら、あまり自信ないです^^;



そんな感じで努力されているので、1〜2年たつと普通の日本語での日常会話は全然問題なくなりますね。

やっぱり部分的に知らない部分とか、尊敬語・謙譲語とかまではなかなか厳しいですが…

職場の同僚として日常会話をするくらいなら、全然違和感なく日本人と同じテンションで話せます。



ただ、それでも介護福祉士試験に受かるというのはなかなか大変みたいで。

受からなくて帰国した(他国へ行った?)方もいますが、最終的に受かった人も1回目は落ちたという人も多くて。

これだけ努力したからと言って目標に到達できるとは限らない、厳しい世界なんだなって思います。



こうして目標に向けて一途に努力してるEPAの方々を見てると、我々日本人も学ぶところだらけですよねー。

いかに自分たちがぬるま湯に浸かってるか、というのをひしひしと感じます。

なんか日本人って「マジメにやるのはダサい」とか「一生懸命は暑苦しい」みたいな、どこかスカした感じの方も多いですが…

EPAの方々は頑張る事に対して本当に一途で一生懸命で、その姿勢はとても勉強になります。


そしてこれだけ仕事内外で多忙を極めているのに、大変さを表に出さずにいつもニコニコしている。

これも凄いことだなーと思います。

気分で周りに当たり散らかすあの職員に、爪の垢を煎じて飲ませてやりたいです🙄





そんなわけで、EPAで来日された外国人職員がどれだけ頑張っているか!という話を書いていきました。



あと外国人職員のお話ついでに伝えておきたいのが、「外国人の職員が電話に出ることもある」というのは当たり前ですが頭に入れといてほしいです。

施設への電話は基本的に事務所に全部つながって、現場へ個別の用事があればそこから内線を転送するのですが…

当然タイミングによっては、ユニットやフロアに外国人の方しかいないこともあります。



まだ来日して浅い職員に

「この前〇〇さんからこういうお話あったんですけど、その後どうなりましたか?」

なんて聞かれても、わかる訳ありません。



対応できない時は待ってもらって他の職員を呼ぶよう伝えていますし、基本的には大多数の方が事情を察してご理解くださるのですが…

ごくごく一部には


「なんで職員なのに知らないんだ!」
「お前はどこの国の人だ!」


みたいな心無い事を言う人間もいるわけです。

まぁ最近当ブログでモンスタークレーマーとして触れているバカ息子なのですが…。

そんな感じでまぁ一部ですが、現場に外国の方がいるかもしれないという想像が働かない方もいるみたいです。

そりゃたしかに、意思疎通がうまくいかなくて不手際やお手数かけることもあるかもしれませんが…

それでも異国の地で頑張ってる方々に対して、もう少し寛容になれないものかなーと思います。



社会全体でも外国人のトラブルなんかがピックアップされがちですが、それは日本人も一緒だと思ってて。

日本人は平和、外国人は怖いって…いやいや、日本人も最近ヤバい奴ばっかやんけ!って思います。

日本人でも外国人でも、一生懸命やってる人は一生懸命やってるし、問題起こすヤツは国籍関係なく問題起こします。


そういう認識が広がって、こうやって一生懸命やってる外国人の方が偏見を受けないというか、報われる世の中であってほしいなーと思います。

もう少しね、穏やかに平和に過ごしましょうよってお話です。



そんな感じで以上、EPA職員の頑張り・努力についてのお話でした。