鉛は、水道水を運ぶ水道管に多く使われていました。
鉛管はかつて広く使用されていましたが、鉛が溶け出すなどの危険性から国は、1989年、新設せず、既設管を塩化ビニールなど別の材質に交換していくよう各事業者に通知しています。
しかし、全国の家庭のうちの多くは未だに鉛管を使用しています。
すべての鉛管を取り替えるには、大変時間がかかります。
また水道管から、各家庭に給水される給水管にも鉛管が使用されていていることが多く、各家庭内の取り替え費用は、個人の負担で交換しなくてはいけないということです。
鉛がカラダに入ると、どうなるか?
1回の水道水の使用量については安全です。
国の安全基準がありますから。
問題は蓄積なのです
鉛は水に溶けやすく、一度カラダに入ると、外に出にくい物質です。
少量でも、どんどんと溜まっていくのが、鉛なのです。
鉛が溜まっていくと、脳炎・痴呆・腎臓障害を起こす原因になり、他にも、不眠・疲労感・頭痛・消化管障害などを引き起こします。
一番問題とされているのが子供の脳への影響で、学力低下・記憶力低下の原因です。
鉛の給水管を使用している場合、水道水を使用していない時間に滞留水にどんどんと鉛が溶けだしていきます。溶けだした量が、一番厳しいと言われているアメリカの基準値の110倍もの量を越えていたという報告もあります。これらのことから、朝一番の水道水は絶対に飲まないように、水道局で指導を行っています。
しかし、たとえ流し水をしたからと言って完全に除去できる訳ではありません。
給水管をすべて取り替える、または、鉛除去ができる浄水器を購入が有効な方法です。
しかし、 安価な蛇口直結型の浄水器では、鉛除去が完全にできないこともあり、浄水器選びも慎重に行わなければなりません。
その人体に有害な鉛が、水道水に溶けだす鉛製水道管が、他の材質に取り替えられず、2001年の時点で国内にまだ、約850万世帯分以上に残っている、という新聞記事での報告があります。(朝日新聞2001年5月8日)
また、2015年の記事によると件数の発表はありませんでしたが、20府県で10%を超え、撤去が進んでいないことが4日、統計の分析から分かったとのことです。
厚生労働省は水道事業の現状や見通しを示した2004年の「水道ビジョン」以降、鉛管を「できるだけ早期にゼロにする」との目標を掲げていますが、達成にほど遠い現状が浮き彫りになったということが記事から読み取れますね。
(参考:https://ryukyushimpo.jp/news/prentry-249964.html)
塩素以外にも、水道水そのままの使用は課題があるのです
**********
まずは水から
はじめよう、オール浄水生活
浄水器の詳細はホームページから