以前にも書きましたが、人は1日に6万回も思考しているといいます。
私もひっきりなしに何かを考えている方で、それが全てにおいて自分にとって良いことだったら、どんな素晴らしいことになるんだろう?と思ったことがあります。
実はうまくいく人は、言葉を自分の人生に役立てている。成功者と呼ばれる人たちは「脳内トーク」を意識的に活用して、自分を変えてきた人たちだということです。。。と書かれていたのは、こちら↓の本です。
「成功者は…」なんて聞くと、そりゃあ成功者はさぞかし意思が強いからできるんでしょ?と思ってしまうかもしれません。
ですが、「自分を変えられるかどうかに、意志の強い弱いは関係ない」そうです。
著者によると、人間は元々それほど意志の強くない生き物であり、本当に意志の強い人というのはかなり特殊な人かもしれないとのことです。
意志の力に頼らないのであれば、どうしたらいいか。
その答えは、「言葉の力」を利用することです。
言葉があなたを変えてくれるのです。
また『自分に一番影響を与えているのは間違いなく「自分自身」です。』と書かれていました。
確かにですよね。
脳内で行われている自分自身との会話にどんな言葉を使うかで、自分に与える影響はかなり違ってくると思います。
この本には、自分の気持ちを高める「脳内トーク」を45種類紹介しています。また、実験結果に基づく脳内トークを変えることの有効性や、変える上でのポイントが分かりやすく書かれています。
この本を読んで、私がすぐさま変えたのは、「主語を二人称もしくは三人称(自分の名前!愛称やニックネームなど)にする」こと。
不安とストレスを軽減する実験を行ない、参加者に次の言葉を言ってもらいました。
Aグループ「私は大丈夫」
Bグループ「あなたは大丈夫」
その結果、Bグループの「あなたは大丈夫」と二人称で自分に声をかけたグループの方が、不安の感情がより落ち着いた。また、脳画像の分析から、「私」と一人称で言うよりも、「あなた」と二人称でいう方が、脳内の自制心を司る部分がより活性化していた。
これは「セルフディスタンシング」といって、自分と距離をとることで目標達成やセルフコントロールがしやすくなるという考え方だそうです。
簡単に自分を客観視できるということですね。
確かに、「私は大丈夫」と言うよりも、「けい、あなたなら大丈夫」と言う方が、大丈夫な気がしてくるんですよね。
自分を励ます時、イライラしたり怒りが込み上げてきたときもセルフコントロール力が上がるそうです。
また、ダイエットにもいいそうですよ。「けい、本当に食べたいの?」と三人称の立場から聞く方が、食べたい誘惑に打ち勝てることが、米国ミネソタ大学の研究で分かっているそうです。
他にも、この本にはすぐにでも使える簡単な脳内トークがたくさん書かれているので、ピンときた方はぜひ本書を読んで参考にしてみてくださいね。
なにしろ、著者自身が「脳内トーク」を変えたことで難病が治り、人生が大きく変わったのです。(詳しくは後書きをどうぞ)
「もし、病気は治ると本気で信じることができたら、どんな人生になるんだろう?」
これが著者の人生を変えた脳内トークだったそうです。
言葉って大事ですよね。
「なぜこんなこともできないんだろう?」と問いかければ、脳はできない理由を探します。
「どうしたらできるようになるかな?」と問いかければ、脳はできる方法を探します。
「自分はダメだ」と思っていればダメな証拠を集めるし、「自分はできる」と思っていればできるように人生が動きます。
「できる」と思えなくても、「もし、できたとしたら?」と問いかければ、できた世界を思い浮かべるんですよね。それを否定しなければ、やっぱり人生はそのように動くんです。脳は想像とリアルを区別できないそうなので。
著者も、上記の「もし…」と問いかけて見えた映像は、すべて実現したと書いてありました。
私たちも脳内トークを自分の気分が上がるものに変えて、人生をより良く変えていきましょう