松尾寺・柳谷観音堂の十一面千手観音 | 大和川通信

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松尾寺の柳谷観音堂の十一面千手観音、

これは狛犬で有名な幕末の石工、丹波佐吉が残したものです。
 

台座に制作年があって
安政三年(1856年)四月吉日。
佐吉が残したものには石仏も多いが、近在では珍しい。
この観音様、あまり知られていないが、貴重なもの。
三重塔から少し上がったところ、松尾神社への参道にあります。
 

昨日、「全国佐吉サミット」という表題のイベントに参加しました。

場所は斑鳩の iセンター。イベントといっても講演会で、情報は大和郡山市発信のLINEから。あのLINEは市と関係ない情報もあるんですね。
 

ところで狛犬だが、佐吉作の狛犬は奈良県に多く、斑鳩や周辺の大和川流域には半数近くの7対が集まっている。
有名な、大和郡山の西町、蛭子神社の狛犬はその一つです。
 

どうして、大和川流域に佐吉狛犬が多いのか。
「当然です」
佐吉は、丹波の出身だが、渡職人で大和や大阪で修行。
「斑鳩周辺の神社の狛犬には、若い頃に世話になった場所への感謝の意味があったのでしょう」
 

 

近場にあった7つの佐吉狛犬、

自転車なら半日もあれば回れるし、

ということで、2枚目の写真はイベントでもらった資料です。
 

 

(大和郡山/松尾寺 2024-01)