高校卒業の旅行にディズニーランドへ行こうというコマーシャルを春先になると見ます。
私と友人は進学の時期がうまく噛み合わずに、旅行に行く機会を逃してしまいました。
機会は突然にやってきました。
友人がどこかへ旅行に行きたいともらした時、私の時間とお金に余裕があったのです。
季節は夏でした。
日が燦々と照りつける毎日なのだから、避暑地に行きたいということで、一泊二日の箱根、小田原の旅が始まりました。
小田急ロマンスカー内で他愛ない話をしながら、景色が移り行くのを見ました。
宿泊先はチャップリンルームで有名な富士屋ホテルです。
ホテルまで辿り着くには、登山鉄道に乗る必要がありました。
夏休みの季節だったので、ご家族で乗車してくる方々がたくさん見受けられました。
お子さんは緑溢れる景観にはしゃぎ、微笑ましい姿でした。
私は高所恐怖症の気があるので、景色を楽しむ余裕はありませんでした。
ホテル最寄り駅に到着し、カメラが趣味の友人は壮大な緑に感動し、何枚も何枚も撮っていました。
高校時代と変わらない友人に安堵し、ホテルへ行くと、二人で唖然としました。
ホテルそのものが観光地です。
チャペルやガーデンの美しさ、外観の迫力は今まで見たどの建造物よりも素晴らしかったです。
ホテル内部も歴史をひしひしと感じさせ、尚且つカーペットや歓談室のソファの高級感に圧倒されました。
ラッキーなことに、チャップリンルームのすぐ近くの部屋をとっていたため、チャップリンルームだ、すごいね、と嬉しくてたまらなくなり、笑い合いました。
ホテルの近くにはたくさんの施設がありました。
芸術系にあまり明るくない私は友人の後をついて、様々な博物館を堪能しました。
星の王子さまミュージアムが可愛らしくて一番印象に残っています。
5時を過ぎたあたりから、博物館が閉まりはじめ、私たちは部屋へ戻りました。
食事はホテルでなく、近くのお魚が美味しいことで有名な居酒屋さんでとることにしていました。
高校卒業以来ですので、友人とゆっくりお酒を呑み交わしたかったのです。
お風呂を軽く済ませ(箱根のお湯は肌がしっとりとなりました)部屋でくつろぎ、外へ出ると山が電飾でおおわれていました。
京都の大文字焼きのような美しさに二人でまた笑い合い、緑を見ながら積もる話と新鮮なお魚、おしゃれなお酒を心行くまで満喫しました。