いつも、小春ちゃんと一緒になってうちらを笑わせてくれる一氏くん・・・・
そんな君を私はいつの間にか好きになっていたんだ
今日こそ、告白しないと・・・
忘れえぬ君へ～To you not forgotten～
「・・・あんた、また一氏先輩のとこっすか」
「・・財前君、あたしにはちゃんと真樹ってゆう名前があるんやから」
「はいはい。じゃあ真樹さん。一氏先輩なら小春先輩とまた笑かしてますよ」
じゃあとか余計・・・
相変わらず財前君って1個下のくせに生意気・・・。
まぁ、なんやかんやいってサポートしてくれてるからいっか。
走って走って、そしていつもの場所に着くと、
そこには毎日のようにたくさんの人たちがいた。
「ユウく～ん♡」
「小春～ｖｖ」
相変わらずのふたりのラブラブっぷりに、
会場からはどっと笑いが起こり、ここにいる生徒さんやふたりも楽しそう
「・・ねえ真樹、一氏にいつ告るの？
うちらの学年でもけっこう狙ってる人多いらしいよ」
と聞いてきたのは私の心友の、秋帆ちゃん。白石君や、謙也君と同じクラスの。
彼女も私と一緒に、よく一氏君と小春ちゃんを見に行く仲間なんだ。
「え・・そうなの秋帆ちゃん？」
「・・にしてもなんで一氏なの？しらとか、謙也とかいるでしょ」
「うーん・・・・」
そうだ、なんで好きになったんだろう・・・？
思いよこしてみればあたしがすごい落ち込んでるときに
一氏君が笑わせてくれたっけ・・・。それに、すごい励ましてくれて・・・
あのときは憧れの気持ちのほうが強かったけど
今は・・・彼のことを・・・好きの気持ちのほうが強い。
「それより真樹、あんた準備してきたの？」
「準備って何？」
「・・・今日、一氏の誕生日だよ・・・？」
「・・・え・・・」
「・・・まさかあんた・・・知らなかったの・・・！？」
いや。本当は知ってたんだけど・・・もし何かあげて嫌われたらどうしようと思うと
何も用意できなかったってのがホンネで。
「ほらっ！一氏のとこ行くよっ！」
「え・・あ、ちょっ、・・秋帆ちゃん！」
秋帆ちゃんの強引さ？男らしさ？羨ましいなぁ・・・。
あたしと秋帆ちゃんを見つけると、一氏君が
「ほな小春、ちょっくら浮気されに行ってくるわ。」と言って出てきた。
・・・浮気・・・されに・・・？
どうゆうこと・・・？
「じゃあ、あとはふたりでお好きなよーに」
そう言って秋帆ちゃんはピースサインを送って、がんばれと言われてるみたいだった。
「今日も見に来てくれたんか、真樹ちゃん」
「え、あ・・・あたしの名前覚えててくれたの・・？」
「せや。あの時から覚えててん」
「・・あの時・・・って・・・？」
「真樹ちゃん。あの時何で泣いてたんや？」
「・・・・・・え・・・・・・？」
いつもとは違う真剣な眼差し。
それに気づかないふりをして、あたしは必死に笑顔を作る。
「・・・実はさ、フラれちゃったんだよね・・・
・・・あたしの空回りで・・・ホント笑えるよね・・・・・・」
・・・何言うとるん、笑えるわけないやろと一氏君が言うと、
「・・・・その男の代わり、俺やと不服か？」
「・・・・・・ひ・・・・と・・・うじ・・・・君？」
・・・これは夢ですか？
夢なら寝かせてくださ――――・・・・・・
「何寝ようとしてんねん、真樹ちゃん」
笑いをこらえながら一氏君があたしを見てる。
「・・・真樹ちゃんの事・・・・・・好きやで？」
満面の笑みで言う一氏君・・・。って！あたしのこと・・・？
返事は決まってるのに・・・戸惑ってるあたしを見て
「・・・やっぱ不服か？」
と悲しそうな笑顔を浮かべて言う一氏君。そんなんじゃないのに・・・
「・・・・真樹ちゃん・・・？！」
「あ・・ごめっ・・・・・・・・・嬉しかった・・・・・・」
「まさか・・・ずっと想い続けてた人に・・・告白・・・・されるなんて・・・・」
「・・じゃあOKやな！？」
「・・・・うん」
「よっしゃー！」
子供っぽい笑顔を向けて、本当に嬉しそうな表情の一氏君を見ると、
あたしの涙も自然にひいていったんだ・・・。
「・・・あ、一氏君！」
「何や真樹ちゃん？」
「・・その・・・・・お誕生日、おめでとう」
「・・・おおきに♪」
そう言って今度は顔の前でダブルピースをした一氏君。本当嬉しそう！
そしてこの後、小春ちゃんに「オラァ触んなや一氏！」と言われたのは、言うまでもなく。
***
そんなこんなで
「おめでた」一氏ユウジの場合でしたが
・・・とりあえず、夢小説バトンで、夢主が固定されてないと書いたので、
新キャラ真樹ちゃんです！笑
(真＝もちろん秋山真太郎様から、樹＝・・・・あえてのノーコメントで！)
そして、・・・あははははは(爆笑)
とりあえずユウジ君ファンの皆様ごめんなさいって感じですよね
エセだし・・笑
あ、真樹ちゃんと秋帆ちゃんの関西弁については
天てれの、菜々香と寿々歌をちょっと参考にさせて貰いました
明日はまっすんの誕生日ｖｖ