突然の跡部の提案。
「今日と明日と明後日とで全校合宿を行う。2日目の夜には色々催し物もあるから期待しな」
さて・・・これ、ノリで参加すると言うてしもたけど・・・今度は何が狙いや?
あきれるくらい 俺は願おう 前編
今日1日目は・・・、
ひたすら勉強、それぞれの部活動別メニュー、勉強、部活動メニュー・・の繰り返し。そら嫌なるわ。
早速、ぐったりしとるヤツもおるがな。
そして何の意図か俺の部屋メンバーは・・・・・・
「・・・俺部屋間違えたんとちゃうん?」
「それは俺の台詞だ忍足!」
ちなみに、1部屋に2~3人割り当てられるそうや。
やっぱ跡部のやることはスケールがでかい、っちゅーか、何っちゅーか・・・
まぁ跡部のことは毎度の事やからさすがにもう驚かなくなってきたけど、・・・なんで宍戸と同室なんだか。
でもせっかくの宍戸と同室や。アレコレ聞き出すええ機会やな!
「・・・宍戸」
「あ?何だよ忍足?」
「・・・いつから智裕を好きになったん?」
どうも水飲んでたらしく、俺の質問聞いた途端吹いた。
「・・・宍戸汚いで、」
「バッ・・・なっ・・・おまえが変なこと聞くからだ!」
「前からめっちゃ気になっててん。どうしてお前が智裕を好きになったか・・・っちゅーことを。」
「はぁ?!・・・まずは聞いてきたお前からだろ!」
「・・・せっかちなヤツやなぁ。まぁでも・・・お前と違って俺は明確に覚えててん。」
「俺と違ってってどうゆう意味だよ!」
こいつの場合絶対アレやろ。
何かがきっかけやったから、でもそれがいつっていうのが覚えてへんっちゅーパターンやな。
「言っとくけど、多分お前より前やから。」
「・・・結局のところいつだよ?」
「・・・俺達が2年の頃、智裕が入ってきたな?」
「・・・あぁ。」
「入ってきてすぐや。あの何もかもパーフェクトなとこに惚れたんや!」
せや・・・入ってきた当初から、智裕は注目の的やった。
頭いいし、スタイルもいいし、顔立ちもいいし、そしてなにより・・・持ち前の明るさと優しさ。
「それに智裕・・・めっちゃええ子やしな。
なんでお前みたいなのを選んだかが謎で謎で・・・」
とにかく追い詰めて宍戸に言わせようと頑張る俺。
「・・・あー!わかったわかった、話せばいいんだろ、話せば!」
よし作戦勝ちや!
「・・・いつかは覚えてねえけど、その・・・あれだ。
初めて智裕と話したときに、確かにみんな注目するくらいの女だな、とは思ってた。
それからなにかと一緒の機会が増えて、なんとなくお前が智裕のこと・・・ってゆうのも分かってた。
でもだんだん俺も・・・智裕のこと・・・・・・。」
あーあ。自分らつきあって1年と何ヶ月や?(しょっちゅう喧嘩もあったけど)
こんな・・・惚れたきっかけ話すくらいで顔真っ赤になるなんてまだまだ子供やな。
こないだ、そんな宍戸の彼女・・・智裕にもおんなじ様な質問したら、
智裕は赤くならなかったし逆に嬉しそうやった。・・・大人やな、智裕は。
「・・・宍戸、顔赤いで?」
「・・っ、うるせー!」
「じゃあこの質問はこのへんにして」
「・・・まだあんのかよ」
さて・・・次は何を聞こう。
「智裕のどこが好きや?」
「・・・もう智裕関係はやめろー!!!」
「おっ宍戸。照れてんな?」
「照れてねえ」
「照れてるやろ」
「照れてねえ」
「照れてるやろ」
「照れてねえって!」
「じゃあ話しや。」
「・・・・・・・//」
はい、今回も俺の作戦勝ち。
「ちなみに俺はさっき言うたで。」
「・・・ズリーな・・・。」
そしてこの後も、俺による智裕関係の質問攻めをし続けた。
何度も作戦勝ち。そして何度も照れながら答え。それの繰り返しやった。
でも、何やかんやでアイツ・・・
めっちゃ智裕のこと愛してるやん。
それでも俺は智裕のこと諦めへんから。
さて残り二日。
少なくとも明日明後日は・・・・・・
***
ヌードル5・江戸松原風企画1日目は侑士だったんですね~☆
たぶん気づいてる人もいたと思いますけど/笑
明日は、この話の後編・・・・ではなくて、別のキャラの話の前編です!
おたのしみに☆←