ぬすっとキャット。


バッティング系ゲームですね。各プレーヤーが泥棒猫になって宝石を盗んで得点・最終的に合計点が高い人の勝ち。

ルールを一読しただけでビビっと来ました、これは当たりと確信できました。


やること自体は簡単。ほしい宝石の個数:1〜6のカードを出すだけ。子供でもやり方はすぐに分かる。対象年齢6歳から、というのも納得の分かりやすさ。


しかし、得点するには一筋縄でいかない。

このタイプのゲームには珍しく『順番』が有り、自分が何番手かで立場がまるで違う。

詳細は省くが、一番手でたくさん宝石をとるのは簡単。大きい数を出せばいい。しかし後の手番プレーヤーが自分と同じ数を出している(バッティングしている)と、自分の盗品を全て横取りされるというギミックが秀逸。


多人数戦が特に面白いです。

3番手くらいでもう金庫に宝石が無いのにバッティング出来ず→減点の石ころを大量に取ってしまう→落胆→4番手が同数を出してまさかのゴミを横取り→4番手悶絶→まさかの5番手も同数→さらにゴミを盗んで一同大爆笑。こういう事故がそれなりに頻発するので、大いに盛り上がります。


基本的に目の前のラウンドで最善を尽くす以外に無い=あまり長期的な視点に立つ必要が無い。せいぜい点差を意識するくらいか。

思考をシンプルにできるので、ゲーム初心者でもとっつき易いです。


勝負もかなり早く、一度やって自分なりに肝が分かったところで再戦もしやすい。


また、モチーフが猫というのはそれだけで強い。

可愛いは正義。これはゲームの世界でも当てはまります。私は犬派ですが、このテーマで猫はピッタリです。


簡単・楽しい・勝負が早い・かわいい。

初心者向け軽ゲーで求められる強い要素を高水準で揃えており、軽ゲー好きの私の評価は非常に高いです。


・・・が、動かしてみると意外と微妙な点も見られます。

上述した通り、基本的にそのラウンドでの最善と思われる手を打つしかない。せいぜい点差を意識する程度。それが良いと思っていたが、無ければ無いで『ハゲタカ』の様に突撃するor戦力温存するかの判断が恋しい。

手札のカウンティングできないのは初心者向きの美点と思ったが、これも無ければないで『ハゲタカ』が恋しい。読み合い特化とも言えるが、最後は運ゲー寄りになります。


総じて、良くも悪くも『ハゲタカ』の裏返しみたいな構造に見えます。

重ねて言いますが、素晴らしく高く評価してます。初心者向け十傑に加わるくらいの力量は余裕で有ると見てます。

が、なぜか『ハゲタカ』にはどうしても勝てない評価になってしまった・・・私の贔屓かな。