〚日本専売公社〛では〈紙巻きたばこ〉の他にも〈葉巻〉〈シガリロ〉=〈リトルシガー〉が用意され、〈パイプたばこ〉も製造販売しています。
今回は〚日本専売公社〛では最後の〈パイプたばこ〉となった《シルクロード》をご紹介します。
〚日本たばこ産業株式会社〛発足後には、同じ名称の〈フィルターたばこ〉が発売されました。
昭和58年10月1日に新発売された《シルクロード》は(パウチ)と呼ばれる包装形態です。紙製のパッケージがビニールで包装され、セロファンに入れられたたばこが包み込まれています。
〚日本専売公社〛による〈パイプたばこ〉の歴史は昭和9年(1934年)まで遡ります。最初に発売された銘柄は円筒形の缶入り《桃山》でした。
〈パイプたばこ〉の《シルクロード》は、他の全ての〈パイプたばこ〉と併せて 2004年まで国内で製造され、その後はデンマークのたばこ会社に委託して輸入しているようです。
〚日本専売公社〛の時代には国内に40ヶ所以上の製造工場や敷地がありましたが、平成の時代には次々と閉鎖されていて現在は5か所程度と言う事です。〈葉巻〉〈シガリロ〉=〈リトルシガー〉や〈パイプたばこ〉は、すべて海外で生産されています。(《わかば》《エコー》を含む )
当ブログでは〚日本専売公社〛の〈フィルターたばこ〉を発売順にご紹介しています。これまでに、昭和32年(1957年)7月に初めて発売された《ショートホープ》から、昭和46年(1971年)6月に発売された《ハイライトエキスポート》までご紹介しています。
〈フィルターたばこ〉から離れて、昭和51年(1976年)頃に購入していた〈パイプたばこ〉の続きをご紹介して、引き続き〈葉巻〉や〈リトルシガー〉を暫くは単発的にご紹介して行く予定です。
今回で〚日本専売公社〛が販売した〈パイプたばこ〉は5回目、最後のご紹介となります。
葉巻 シガリロ パイプたばこ 公社名表記
紙箱には英文の社名表記があり〚日本専売公社〛の証票と併記されています。
例外として、高級葉巻《パンドール》は桐箱で印刷されていません。パイプたばこ《プロムナード》と、シガリロ《ボニータ》にも印刷されませんでした。
1949年までの英語表記 (JAPAN MONOPOLY PUBLIC CORPORATHON)
1950年からの英語表記 (JAPAN MONOPOLY CORPORATHON)
1974年 1月からの英語表記 (THE JAPAN TOBACCO CORPORATHON)
シルクロード
昭和58年10月1日、《プロムナード》の発売から4年後に新しい銘柄が発売されました。パッケージは(パウチ)と呼ばれる包装形態です。〚日本専売公社〛による〈パイプたばこ〉としては最後の銘柄となりました。
昭和58年(1978年)10月 1日 発売 40g 定価 500円
昭和60年(1985年) 4月 1日 公社名変更により中止
〚日本たばこ産業株式会社〛となる
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下に(THE JAPAN TOBACCO CORPORATHON) の表示
内側
紙製のパッケージの全体を透明ビニールで包み込んでいます。内側に折り込まれてポケット状にしてあり、そこにセロファンに入れられたたばこが収められています。
たばこの入れられたセロファン袋も残しています。セロファンに貼り付けられている、赤色の見えるセロテープはパッケージを封印していたテープです。
新発売 広告用リーフレット(チラシ)
学生時代から頻繁に立ち寄っていた〚日本橋たばこサービスセンター〛で、新発売の時に用意された広告用のリーフレット(チラシ)を貰っていました。
B5判に近い変形用紙を三つ折りにしたリーフレットです。仕上がりは、パッケージの包装に寄せた長方形のサイズとなっています。立体的で、いかにも膨らみがあるかのような印刷です。
表 裏
三つ折りを展開した表面です
三つ折りを展開した裏面です
《シルクロード》は、昭和58年5月1日に実施された〚日本専売公社〛による最後の定価改定の後に発売されています。〚日本専売公社〛の時代には定価改定が実施されていません。
《シルクロード》 〚日本専売公社〛の定価
昭和58年10月 1日 発売 40g 定価 500円
日本たばこ産業株式会社
昭和60年(1985年)4月1日より〚日本たばこ産業株式会社〛が発足します。〈パイプたばこ〉の《シルクロード》は販売が継続されていますが、手元には残していません。
フィルターたばこ
昭和62年(1987年)12月1日 発売 定価 250円
1994年 製造中止
《シルクロード》の〈フィルターたばこ〉が新発売されていて、そちらは1枚だけ残していました。
昭和62年(1987年)に新発売され、7年後の1994年には廃止されています。
1988年10月には【JT】のネームが導入され、パッケージには 1990年頃から印刷されています。
《シルクロード》にも見られると思いますが購入していません。
新発売 広告用リーフレット(チラシ)
学生時代から頻繁に立ち寄っていた〚日本橋たばこサービスセンター〛で新発売の時に用意された広告用のリーフレット(チラシ)を貰っていました。
B6判の用紙を二つ折りにしたリーフレットです。仕上がりは B7判と同じサイズとなっています。
リーフレットのサイズは、長い間 B5判サイズを二つ折りにしたサイズが主流で用意されていましたが、昭和58年(1982年)7月頃から B6判用紙を二つ折りにしたサイズに縮小されています。
二つ折りを展開した表面です
二つ折りを展開した内面です
〚日本専売公社〛の新製品が発売された時に用意された広告用のリーフレット(チラシ)は何種類か貰っていますので、いずれ纏めてご紹介する予定です。
次回からは、〚日本専売公社〛で発売された〈葉巻〉をご紹介します。たばこのパッケージを集め始めた昭和50年から僅かに購入していたパッケージだけですが…。私は〈パイプたばこ〉や〈葉巻〉には馴染みがなく、あまりパッケージも残していません。