幼い頃、金融機関のソフビ貯金箱を玩具にしていた記憶が鮮明に残っています。それは、幼稚園の頃に祖母から貰った《静岡銀行》の貯金箱です。鉢植えの水仙でした。

 

他にも銀行の貯金箱は、地元にいた高校生までにいくつか貰っています。その後も二十代の半ば頃までは地元の金融機関で何個か貰っていましたので、そのあたりを思い出とともにご紹介します。

 

 

 

私が幼稚園だった頃の事です。当時、洋品店だった父親は《静岡銀行》から同時に2個のソフビ貯金箱を貰いました。それを祖母の和室に飾るようにと祖母に渡していたのです。

 

それは ≪鉢植え水仙≫ と ≪鉢植えすずらん≫ のソフビ貯金箱でした。その様子を見ていた私は、祖母に「欲しい」とねだりました。

 

祖母は1個を私に与えました。私はその時に ≪鉢植え水仙≫ の貯金箱を貰っています。そして祖母はもうひとつの ≪鉢植えすずらん≫ を飾っていました。中学生の頃に祖母が他界した後、私は懐かしさからその貯金箱を自室に保管していました。
 

高校生の頃に隣り(親戚の書店のその隣の事です)に《スルガ銀行》が出来たので、口座を作り本格的に利用していました。そして店頭に並べられていたソフビ貯金箱を1個だけ貰っています。その後二十代の半ば頃にも1個貰いました。

 

郵便局ではソフビ貯金箱を1個だけ貰っていました。郵便局と言えば陶器のポスト型貯金箱が有名です。幼い頃から郵便局で見かけていて、『欲しいな~』と感じていました。確か一定額の定期とか、新商品の契約者に配布していたと思います。私には無理でしたが、知人から1個だけ貰っています。

 


 

学生時代には東京で口座を持ちました。《三菱銀行》を利用したのですが、常に銀行に用意されていたディズニーキャラクターの貯金箱に気が付きます。そこからソフビ貯金箱に夢中になって集めるようになりました。昭和51年(1976年)から3年間ほど集めていました。

 

高田馬場で暮らし始めてから《三菱銀行》のソフビ貯金箱を夢中になって集めるのですが、素地として地元の金融機関で貰っていたソフビ貯金箱の収集があった、と言えそうです。


 


 

 

 

 

 

 

 

                   静岡銀行

 

               昭和38年(1963年)頃

 

幼稚園の頃、父親のもとに《静岡銀行》二種類のソフビ貯金箱が届けられました。鉢植えの花です。父親は祖母に渡していました。1個はこちらの《すずらん》で、もう1個は《水仙》です。

 

欲しいとねだった私に、祖母は《水仙》の貯金箱をくれました。《すずらん》は祖母の手元で飾られていました。《水仙》は、幼い私は砂場遊びや庭の池遊びで使い果たし、壊してしまいます。

 

そして、こちらの《すずらん》は中学生の時に祖母が他界してからずっと私が自室で保管していました。私が最も古くから持っている金融機関の貯金箱です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                 スルガ銀行

 

               昭和48年(1973年)

 

昭和48年(1973年)に、隣りに新しく出店した《スルガ銀行》の店舗前に設置された、駐車場のガラスケースに5個飾られていました。昭和51年(1976年)に頼み込んで1個だけ貰いました。それは5個とも同じで、ナースの姿をしたリスでした。

 

リスのキャラクターには衣装の違ういろいろなパターンが用意されているようです。リスの他にもキャラクターは数多く見られます。地元の支店では、高校生の時にはこちらのリス以外のソフビ貯金箱を見かけた事がありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                  スルガ銀行

 

                  1993年頃

 

1993年に短期間、清水エスパルスに在籍していた ≪加藤 久≫ 選手のソフビ貯金箱です。この頃には、《スルガ銀行》では小額の預金で「貯金箱をください」と言っても簡単には貰えませんでした。

 

この時代には《スルガ銀行》でも全体の製造数をかなり絞っていたのではないでしょうか。これは、母親が孫のために貰ったものを「集めているから…」と言って私が横取りしています。

 

大人げないのですが、甥と姪にはそれまで重複していた《三菱銀行》のソフビ貯金箱を何個か渡していたので、私は『交換だ』と考えて自分を正当化していました。

 

この数年後、《スルガ銀行》では新しいキャラクターとして〚サンデーベアーズ〛を起用しています。その時にもソフビ貯金箱が用意されていたと思うのですが、貰う事が出来ませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

              郵便局 ユウちゃん

 

                 昭和53年(1978年)

 

地元の郵便局で貰いました。カウンターの上にポツンと1個だけ飾られていて、「下さい」と頼んだところ、快くいただきました。その時、郵便局にはこの1個しかなかったようです。

 

このキャラクターはタトーや事務用封筒などの印刷物では古くから見かけていたような気がします。ソフビ貯金箱の歴史も長いのではないでしょうか。小学生の頃には、郵便番号の記載が決められた時に〚ナンバーくん〛の貯金箱があったような気がしますが…、定かではありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                    郵便局

 

             不明 昭和50年(1975年)頃?

 

郵便局の貯金箱と言う事で、ソフビではありませんが陶器製の貯金箱がひとつだけ手元にありますので併せてご紹介しておきます。

 

郵便局ではおなじみのポスト型陶器製貯金箱です。知人から貰いましたので、これがいつ頃の貯金箱なのかは分かりません。作られた時代によってタイプが変わるようだし、その都度サイズも数種類が用意されていてとても複雑なようです。

 

 

私は先代が洋品店の頃に使っていた大型ガラスショーケースに、大衆人形やオキュパイドジャパンの陶器人形、雑貨などを飾っています。その上に両面テープでガッチリと貼り付けていますので簡単に剝がすことができません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ソフビ貯金箱は、学生時代に高田馬場に住み始めてから《三菱銀行》を利用していて、集中的に集めていましたので、次回よりそのあたりをご紹介します。