全国の書店では音楽関係の雑誌や書籍がたくさん販売されています。’ 70年代の初め頃には音楽雑誌では多くがフォークを特集していました。《新譜ジャーナル》とか《ギターライフ》あたりは私でも知っています。音楽情報のほか、新曲や話題曲の楽譜がコード付きで紹介されています。
《新譜ジャーナル》では昭和46年12月15日号として、≪吉田拓郎≫ さんの特集号が別冊として発行されました。多くのフォトショットとともに、全26曲の楽譜とコードが掲載されています。
昭和46年(1971年)に発行されています。B5判サイズで、中綴じの雑誌です。
中学生の時の1年先輩がご家族で私の店をよく利用して頂いていて、2006年のつま恋コンサートの時には ≪吉田拓郎≫ さんの話題で盛り上がりました。1975年のつま恋コンサートは、私は観ていませんが先輩は出かけていたそうです。
そうした会話の中で私がいまだに ≪吉田拓郎≫ さんに夢中だと言う事で、こちらの歌本を頂きました。他にも何冊か当時のフォーク関連の音楽雑誌を貰っていますのでいずれご紹介する予定です。
レコード【唄の市】では「《ハイライト》を歌っているよ…」と言って一緒に頂いています。
ところで、ギターを習い始めた私は ≪吉田拓郎≫ さんに夢中になるとたくろうさんの曲ばかり練習していました。その時に歌本と言うか、歌詞とコード付きの楽譜が必要になります。
私は高校生の時にギターを習っていた友人から ≪吉田拓郎≫ さんの分厚い歌本を2冊貰って手本にしていました。自分でも当時最新の〚ライブ ’73〛の歌本を買い、3冊の歌本を教本としていました。ボロボロになってしまったので引っ越しの時に処分しましたが…。
新譜ジャーナル 別冊
自由国民社 定価 250円
よしだ・たくろうの世界
昭和46年12月15日号
裏表紙
表紙をめくると《結婚しようよ》の楽譜とコードが掲載されています
表紙の右ページにはカラーグラビア、次のページからモノクロフォトグラビアが続きます
モノクロフォトは屋外ステージでのライブなど、9ページ掲載されています。このページは中津川で開催された、第3回となる【 ’71 全日本フォークジャンボリー】の様子です。
この年の中津川フォークジャンボリーでは、サブステージで ≪吉田拓郎≫ さんが六文銭と一緒に《人間なんて》を歌い続けた時に観客が沸いて、メインステージを圧倒していた事で有名です。
8ページのモノクログラビアに続く目次のページです
本の最後にもモノクロフォトショットが8ページにわたって掲載されています
裏表紙は【月刊 深夜放送ファン】と言う雑誌の宣伝です
まだ学園闘争が盛んだった時代、≪吉田拓郎≫ さんは若者に圧倒的な人気がありました。ところが、レコードが売れると『商業主義だ…』と言われ、《結構しようよ》を発表すると『軟弱で日和った』とののしられます。
その一方で、アイドルのようなビジュアルなので女学生ファンが大勢いました。コンサートでも女性ばかりで、フォークファンにはそこも気に入らなかったようです。