高校2年生の頃からたばこのパッケージに興味を持ち「販売中のたばこの空箱を集めてみようか」、切手やコインを集めていた私は思い立ちました。もちろん私がまだ喫煙していない時代の事です。

 

地元には収集品としてたばこのパッケージを取り扱う業者はありません。(切手商はありましたが)それでも雑誌の通信販売欄で古いたばこパッケージに高額な値段がついている事は知っていました。私はそこまで集める気持ちは全くなく、販売中のたばこだけで良いと考えていました。

 

 

 

さて、当時主流となっていたたばこはフィルター付きです。〚日本専売公社〛の時代には膨大な種類のフィルターたばこが発売されています。そのあたりを発売された順番で、銘柄別にご紹介して行く予定です。他の記事と併せて不定期にご紹介します。

 

 

 

        〚日本専売公社〛初めてのフィルターたばこ《ショートホープ》

 

日本で最初に販売された銘柄は、昭和32年(1957年)7月1日発売のレギュラーサイズ《ホープ》でした。両切りたばこと同じサイズで、《ショートホープ》と呼ばれています。デザインには弓矢が描かれていますが、これはキューピッドの矢をイメージしているそうです。

 

昭和35年からは人気の主流はフィルターチップロングサイズとなりましたが、レギュラーサイズの《ショートホープ》にも根強い人気があったようです。昭和48年~52年ころの販売シェアを見ると、《ショートホープ》はだいたい5位前後をキープしています。

 

 

昭和35年(1960年)に新登場の《ハイライト》以降、たばこの定番がフィルターロングサイズに代わります。因みに現在定番となっているキングサイズが初めて登場したのは、昭和41年(1966年)に発売された《やまと》からです。

 

《ショートホープ》は〚日本専売公社〛のフィルターたばこでは最年長です。販売期間が長い事もあって〚日本専売公社〛の時代には変化が多く見られます。私は6種類の変化を確認しています。

 

 

 

ところで、現在は当たり前になっている安全上の観点から必要不可欠なセロファン包装ですが、銘柄ごとに個別に始まったようです。最初は昭和28年、両切りの高級たばこ《富士》なのだそうです。昭和35年発売の《ハイライト》は最初からフィルム包装されていたと言う事です。

 

一般的に広く普及したのは昭和46年頃のようです。両切りの《ピース》はもう少し早く装填されました。昭和44年10月に、セロファン包装に合わせてデザインが変更されています。

 

セロファン外装の開封テープのために《ピース》に描かれている鳩が隠れてしまうからです。そこで鳩の位置が下側に移動されました。

 

1957年7月発売の《ショートホープ》をはじめ、昭和46年以前に発売されたいくつかの銘柄にはまだセロファンがなかったと言う事です。

 

 

当時販売中のたばこパッケージを集めていたのですが、私が夢中になっていたのは〚日本専売公社〛の時代までです。私の中では若い頃から何となく<収集は官製品>という気持ちがありました。大人からそのように聞かされていたのです。私も古い人間なのでしょう。

 

 

 

煙草を吸い始めた私は、学生時代に自分が吸う銘柄を《ショートホープ》に絞りました。世の中の若者は、ほとんどが《セブンスター》を吸っていた時代です。

 

《セブンスター》の紙臭いようなぼやけた感じの味があまり好みではありませんでした。その中で、キリっとした強い喫味の《ショートホープ》が好きで、私は25年以上愛煙していました。

 

白地のパッケージの表面には、他の小箱には見られないのですが細かくエンボス加工が施されています。高級感を演出しているそうですが、学生時代から愛煙していた私は当たり前すぎて、別に高級に感じる事もなく手にしていました。

 

学生時代は常に《ショートホープ》を吸っていましたが、試験期間中だけは他の友人たちのように《セブンスター》を吸いました。試験勉強で本数が増え、《ショートホープ》がきつかったのです。

今となっては懐かしい、良い思い出です。

 

40代の半ば頃に《ゴールデンバット》に替えています。理由は煙草が高額になったからです。途中で【両切り】から【フィルター付き】に変更されましたが、結局廃止されたので《わかば》に乗り換えました。《ショートホープ》は私の喫煙歴の中で最も長く愛煙していた銘柄です。

 

 

 

 

 

日本初のフィルターたばことして今回は《ショートホープ》をご紹介しますが、実は《ホープ》と言う名称は初めてではありません。こちらは2代目の《ホープ》と言えます。

 

昭和6年に初代《ホープ》は両切りたばことして発売されていました。体裁はこちらと同じ10本入で、同じくボックスタイプの小箱でした。敵性語として英語が使われなくなる昭和15年に廃止されています。デザインは《ピース》のような濃紺地に、金付けで名前と鷺が描かれていました。

 

 

 

 

            ホープ (レギュラーサイズ)

 

昭和50年(1975年)頃より、当時集めていたたばこは全て開いています。1972年に刊行された〚日本のたばこデザイン〛にペーパーの展開写真が掲載されていて面白いので真似をしてみました。

 

現在は品名などがフィルター部分に印刷されていますので当時との違いが分かります。フィルターもレギュラーサイズに合わせて短くなっています。

 

 

サイドに四桁の数字が印刷されています。上二桁は製造工場の番号で、下二桁はその工場の製造機械の番号だと聞いています。07番工場の1号機と言う事でしょう。たばこの製造履歴が分かる数字の記載が始まったのは、昭和44年(1969年)5月からです。

 

明治42年(1905年)に《オリエント》と言う名前の両切りたばこが発売されます。〚専売局〛では初の(トルコ巻き)と呼ばれる銘柄で、吸い口の部分にコルクが巻かれていたそうです。コルクの茶色い所から現在のフィルター部分が茶色くなったと言われているようです。

 

 

 

 

 

              手元で確認している《ホープ》の変化

 

   ① 昭和32年(1957年)  7月  1日    新発売 

   ② 昭和32年(1957年)  9月         【O】と【E】のフォント変更 

   ③ 昭和47年(1972年)  7月       健康表示 印刷

   ④ 昭和49年(1974年)  9月       〈金付け〉を〈金インク〉に変更

   ⑤ 昭和50年(1975年)  7月       ≪np≫ マーク印刷

   ⑥   昭和55年(1980年)  6月       証票変更

 

 

 

         〚日本専売公社〛の時代の定価改訂は最後にまとめています

 

 

      昭和32年 7月 1日  10本入 小箱  定価 40円

      昭和32年 9月      品名フォント変更のため中止

 

発売当初は【E】の三本の横線が細長いフォントです。2ヶ月後に新登場するパッケージでは字体が変更され、【E】の第三画が最も顕著に違います。【O】も違いが分かります。

 

中箱の上下に品名が印刷されていると思うのですが、【E】の横線は同じく細長いのでしょうか。

中箱がないので確認できません。フォントは僅か2ヶ月の販売で変更されてしまいました。

 

  

 

                   楕円形        細く長い

                                

 

 

 

 

 

 

 

2枚あるので表と裏を並べていますが、金付け部分に違いがあります。2枚とも印刷にエラーのある事が分かります。

 

      

 

 

左のパッケージは金付け部分が上にずれていて、金付けの三日月形の下に紺色の線が見えます。このズレ印刷は表も裏も同じです。

 

右のパッケージは金付け部分が下にずれているようです。本来は矢羽根の一番下まで金と青が交互に印刷されていると思いますが、一番下の青が印刷されていません。表と裏は同じ印刷です。

 

    印刷の規定に厳しい専売公社ですが、この程度の違いは許容範囲だったのでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     昭和32年 9月    【E】の第三画 太く短くなる

       昭和47年 7月     健康表示により中止

 

発売当初は【E】の三本の横線が細長かったのですが、2ヶ月後の昭和32年9月からフォントが変更されて今の形になりました。【O】も楕円が丸くなっています。

 

 

                     円形            太く短い

                                  

 

 

 

                     中箱

 

      上下に印刷された品名の【E】の三本の横線は太く短くなっています

 

 

 

 

 

 

 

                  【E】の比較

 

サイズを揃えて比較してみました。【E】の違いが一目瞭然です。【O】も違いますが、こうして並べてみないとなかなか気が付かないかもしれません。上は新発売から僅か2ヶ月間だけ使用された

フォントで、下は2ヶ月後に変更されて現在も使用されているフォントです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                矢羽根のエラー印刷?

 

矢羽根の一番下まで金と青が交互に印刷されているはずですが、一番下の左側の青が印刷されていません。一応はエラーと呼べるのでしょうか。愛煙していた頃に、健康表示が印刷されたパッケージでも何度か見かけた事があったように思います。

 

     

 

 

                   矢羽根 拡大

 

 

 

                      中箱

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  昭和47年 7月   健康表示     定価 50円

    昭和49年 9月   印刷色変更により中止(金付けが金インクに変更)

 
サイドに健康表示が印刷されました。金色で印刷された部分はまだ〈金付け〉のままです。このあと2年ほどで〈金インク〉に変更されます。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     昭和49年 9月     印刷色変更   定価 50円 

      昭和55年 6月 1日   公社マーク変更により中止

 

       金付け部分が金インクに変更されています

 

金色で印刷された部分が〈金付け〉から〈金インク〉に変更されました。これは全てのパッケージで実施されています。〚煙草専賣局〛の時代から連綿と続いた〈金付け〉が廃止されてしまいました。

〈金付け〉は、明治から続くたばこパッケージの大きな特徴のひとつだったのですが。

 

私が初めて購入したのはこちらのパッケージからです。昭和50年の秋頃です。この年の7月に登場した ≪np≫ マークが印刷されたパッケージは既に販売していませんでした。過去のパッケージは、全て琉球煙草の研究でお世話になった方にいただいたものです。

 

 

 

 

 

      この頃に使われた中箱には数字が印刷されています。

 

              左下に数字を印刷

                 

一桁から二桁の数字がいろいろと見られます。《ショートホープ》をずっと吸っていたので数字を順番に並べようと思い、300枚以上は集めました。が…、結局断念しました。揃わないのです。

 

 

 

 

この頃、セロファンを残してパッケージを保管していました。中のたばこは入れたままです。わざわざ残していたと言うより、単に箱のまま吸い残しがあったといった程度です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  昭和50年(1975年) 7月  npマーク印刷   定価 50円

               (期間は2ヶ月程度) 

 

  昭和50年 12月 18日 (外装セロファンにシール貼付)  定価改定   定価 75円

  昭和51年   2月まで   (外装セロファン白開封テープ)    

 

昭和50年5月1日にはたばこの値上げが予定されていました。そこで沖縄たばこと《おおぞら》を

除く銘柄に ≪np≫ マークが印刷されますが、国会を通過せずに値上げが見送られてしまいます。

 

口付きたばこ《朝日》はもともと値上げが予定されていないので印刷されていません。

 

≪np≫ マークの印刷されたパッケージはごく短期間、何事もなく旧定価で普通に販売されていました。この印刷にはコレクター以外、一般の喫煙者はあまり気が付かなかったと思います。

 

                     

                  npマーク

 

 

                     中箱

 

 

 

 

 

結局たばこの値上げは年末に実施されます。昭和50年12月18日、《朝日》を除く銘柄に定価改定が実施されて5割もの値上がりとなりました。新価格の製品には新たに赤いシールが昭和51年2月まで貼付されていました。

 

 

昭和51年3月から ≪np≫ シールを貼付しないことを周知するポスターです。たばこ店の店頭に貼り出されました。サイズがB4判で長さが38センチ近いのでスキャナーに収まりません。

 

上下2枚の画像を張り合わせたので色の違いがありますが、1枚のポスターです。このポスターは、自宅と同じ商店街にあるたばこ店で貰いました。

 

 

 

昭和52年12月には法改正が実施されます。そこから値上げは国会の承認が必要なくなり、管轄大臣の認可で公社が独自で行えるようになりました。〚日本専売公社〛に限らず、〚日本国有鉄道公社〛国鉄の運賃も同じです。

 

 

 

昭和51年2月まで、値上げされた新価格の製品は、外装セロファンの開封テープが全て白色に変更されていました。

 

昭和55年4月1日にも〚日本専売公社〛の値上げが実施されました。この値上げから旧価格製品と新価格製品との間に変化は見られなくなります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     昭和55年  6月 1日  新公社マーク   定価   90円

     昭和58年10月頃   外装セロファンに製造年月日印字

     昭和60年  4月 1日  社名変更により中止

                    〚日本たばこ産業株式会社〛となる

 

1980年6月より専売公社の商標が変更になりました。これまでの【専】を図案化したデザインから、煙のような雲のような形になります。これまでの納税印のようなイメージが払拭されています。

 

 

 

 

 

 

 

       〚日本専売公社〛の時代、《ショートホープ》で実施された定価改定

 

        昭和32年(1957年)   7月   1日  発売     定価    40円

        昭和43年(1968年)   5月   1日         定価    50

        昭和50年(1975年) 12月 18日           定価    75

        昭和55年(1980年)   4月 22日         定価    90

        昭和58年(1983年)   5月   1日         定価  100

 

 

昭和43年(1968年)5月1日に、専売公社として初めての一斉値上げが実施されました。旧価格品と新価格品を区別するために、銘柄によっていくつかのパッケージ変化が見られます。


● 封緘紙のデザインを変えずに、暫定的に印刷色を変化させる。

  《ホープ》《ピース》《ルナ》《ハイライト》《ハイライトデラックス》《mf エムエフ》

  《ひびき》《トリオ》《スリーエー》と、9種類の暫定封緘紙が確認できます。

 

  《ハイライト》と《ハイライトデラックス》は、《ハイライト25》の封緘紙と同じデザインで

  (25)の数字のない色違いです。この暫定封緘紙が《ハイライト25》に引き継がれます。

 

 

 

● 定価改定の丸型の小さなシールをパッケージに貼付する。

定価改定のシールは全6種類が用意されたようです。印刷色と併せて中央の星の数がそれぞれ違います。たばこの値上げ価額によって違うようです。ただし、赤色=星1個は共通用なのだそうです。

 

こちらは赤色で中央の星が1個です。他に赤紫色=星1個、青色=星2個、オリーブ色=星3個、

レモン色=星4個、また中央に星の代わりに〈輸入たばこ〉と書かれたタイプを加えて6種類です。

 

はっきり分かりませんが、改定額が星1個=10円、星2個=20円、星3個=30円、星4個=40円なのだと思います。星の数で10円~40円までの値上げ金額を表しているようです。

 

《ショートホープ》は10円の値上げなので〈赤紫色=星1個〉あるいは共通用〈赤色=星1個〉の

定価改訂シールが貼付されていたと思われます。

 

 

 

昭和43年(1968年)5月1日の定価改定は、たばこのフィルム包装が広く普及する前の事です。

定価改定のシールは多くの銘柄でパッケージに直接貼付されていたと思われます。

 

しかし《ハイライト》では昭和35年(1960年)の発売当初からセロファン包装されていましたがシールの貼付が見られます。他の全銘柄に対しても、セロファンが装填される前に直接パッケージにシールを貼付していたのでしょうか?。

 

 

 

この2種類の方法が採られたようです。銘柄によって違うようですが、当時小学生だった私には詳しい事は分かりません。学生時代にも《たばこサービスセンター》で詳細を尋ねていませんでした。

 


 

 

新価格の製品には〖暫定封緘紙〗を使用するか〖定価改訂シール〗を貼付して対応していましたが、値上げに合わせてパッケージのデザインを変更した銘柄もあります。

 

両切り《しんせい》《ピース》《いこい》と、フィルター付き《ハイライトデラックス》《わかば》の5銘柄です。

 

 

 

 

 

 

 

〚日本専売公社〛の時代のパッケージ変化はいくつか見られます。他の銘柄でも同じことが言えます。これから銘柄別にポツリ ポツリとご紹介する予定ですが、共通した変化を挙げておきます。

 

  ● 昭和45年9月頃から、U字Ⅱ型包装ではサイドの白地部分の長さがレギュラーサイズ 59㎜

                      ロングサイズは 70㎜ となる。

  ● 昭和47年7月から、サイドに健康表示が印刷される。

  ● 昭和49年9月から、金色が彩色されている銘柄では金付けが金インクに変更される。

  ● 昭和50年7月には、ごく短期間、パッケージに ≪np≫ マークが印刷される。

  ● 昭和51年6月から、順次レジスターマークが印刷される。多くは昭和52年以降です。

  ● 昭和55年6月から、公社のマークが変更される。

 

 

昭和58年10月頃より《ゴールデンバット》《しんせい》《わかば》《エコー》では、パッケージに製造年月日が印字されています。《しんせい》と《エコー》はその頃にレジスターマークが印刷されるようになりました。

 

また昭和59年頃には《しんせい》《わかば》《エコー》の封緘紙の糊付け部分の白抜き幅がそれまでの 14mm.から 17mm.へと広くなっています。他の銘柄は確認できないので不明です。

 

 

 

 

〚日本専売公社〛の時代はパッケージの印刷もキッチリとしていて、印刷会社による変化が見られません。そのためこちらの大きな変更は共通しているし、各銘柄の変化もしっかり管理されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

パッケージの変化ではなく、定価改定などによる外装フィルムの変化。セロファン包装の第一号は

昭和28年からで、高級たばこ《富士》だったそうです。

 

  ● 昭和46年頃から、 外装セロファンが広く普及する

              (旧3級品にはセロファン包装がありません)

 

  ● 昭和50年12月から、3か月間、外装セロファンに ≪np≫ シールが貼付される。

              (セロファンのない旧3級品は直接シールを貼付)

 

  ● 昭和51年  2月まで、ごく短期間、外装セロファンの開封テープが白色となる。

              (セロファンのない旧3級品は暫定的に《ハイライト》の封緘紙)

 

  ● 昭和58年10月頃      外装セロファンに製造年月日が印字される。

              (セロファンのない旧3級品は直接パッケージに印字)

 

 

外装セロファンが装填されなかった〈旧3級品〉の銘柄とは、両切りの《ゴールデンバット》と

《しんせい》、フィルター付きの《わかば》と《エコー》の4種類です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

            日本たばこ産業株式会社            

 

1985年4月1日、〚日本専売公社〛に替わって〚日本たばこ産業株式会社〛が発足します。私がたばこのパッケージを集めていたのは〚日本専売公社〛の時代ですが、社名が変更されて収集を全くやめてしまったわけではありません。

 

全てを集める事はなくなりましたがふと思い立った時などに購入していましたし、友人からもパッケージを貰っていました。所持している初期のパッケージだけ一緒にご紹介します。

 

 

               1985年4月1日 以降

 

新しいマークに変わっています。健康表示は同じですが横書きになりました。その後文章の変更が何度も行われます。そして1988年10月以降は社名表示が順次【JT】に変更されます。【JT】になるとパッケージの基本デザインは同じですが、文字表記が目まぐるしく変化しています。

 

 

〚日本たばこ産業株式会社〛になっても当初は社名表記が変更されただけでパッケージのデザインは同じでした。健康表示の文字が横書きになり、バーコードが印刷された程度の違いです。それまでの(製造年月日)が(賞味期限)にも変更されています。

 

   

 

                 内箱は変化がありません

 

 

 

 

 

 

1990年頃から【JT】に表記が変更されて、その後目まぐるしく文字印刷が変化します。パッケージの特徴だったエンボス加工も廃止され、ツルツルの厚紙に変更されてしまいました。

 

私はずっと愛煙してたのですが、〚日本たばこ産業株式会社〛が発足した頃のパッケージを1枚も残していません。【JT】に変更された頃のパッケージが数枚残っている程度です。

 

2003年の値上げの時にも吸っていましたが、半年ほど経過した頃に『たばこを変えよう!』と思い立ちました。そして当時最も安価だった《ゴールデンバット》に乗り換えています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回はレギュラーサイズと並行販売されていたロングサイズ、《ロングホープ》をご紹介します。

発売された年代順にご紹介して行きますが、同じ品名の仲間なので続けて掲載します。