私が幼稚園の頃、メロディがとても気に入って今も忘れられない洋楽曲が何曲かあります。当時は曲名も知らず、幼心にメロディだけが記憶に残った曲です。

 

洋品店だった父親は店で音楽を流していたようで、大きなスピーカーと真空管アンプやオープンデッキなどがありました。両親の部屋にもステレオが置かれていて、父親はレコードも持っていました。

 

しかし幼い子供には全くわからない世界で、私は父親がよく聞いていた音楽には興味がありませんでした。そのため幼い頃の記憶に残る音楽は、家にはあまりありませんでした。

 

 

我が家の隣りが親戚で書店だったのですが、8歳年上のいとこのお姉さんがいました。私の中には、そのお姉さんに聞かせてもらった音楽が記憶に残っているのです。

 

新しいレコードを買うと聞かせてくれたのですが、そんなに頻繁に聞いていたわけでもないので記憶の底に、幼稚園の頃の記憶としてかすかに残っていた程度です。曲名も覚えていません。メロディが何となく残っているだけです。しかしそのうちにそのメロディも忘れていました。

 

そうして忘れていたメロディが、小学生の高学年の頃に偶然ラジオなどで流れる事がありました。そんな時に、ふとメロディを思い出して懐かしさから強く心に焼き付いたといったところです。

 

 

その後、小学3年生の頃に耳に入ってきて「これは良い曲だな」と好きになり、私が当時最も夢中になった記憶に残る音楽と一緒にご紹介します。それは【ザ・ビージーズ】です。

 

現在も私の部屋にはCDプレーヤーはなく、今だに大きなスピーカーとアンプが置いてあり、レコードプレーヤーでしか音楽が聴けません。レコードは面倒だけど、今でもたまに聞いています。

 

 

 

 

                 ほほにかかる涙

 

     ボビー・ソロ     1964年  370円

 

 

幼稚園の頃に、いとこのお姉さんに聞かせてもらった曲です。小学6年生の頃、ラジオから偶然流れてきたこの曲を聴いて「アッ!、この曲…」。そう、幼稚園の頃に聞いた事を思い出したのです。

その時一緒にラジオを聞いていた、兄の友人に教えてもらって曲名を知りました。

 

その方に「割れているけど持っているからやるよ」とレコードをもらいました。そのレコードを大切にしていましたが、ネットが普及した時代にはCDが主流で、レコードの人気もなくなっていて価格はとても安くなっています。これは新たにネットオークションで手に入れました。

 

 

 

 

 

 

              ワシントン広場の夜はふけて

 

     ヴィレッジ・ストンパーズ  1964年  500円

 

        シングルサイズですが、33回転の4曲入りなので価格が高いようです。

 

 

この曲もお姉さんに良く聞かせてもらっていたので、メロディが浸みこんでいます。隣りには私と

1歳違いのいとこもいて、よく遊んでいました。小学6年生の頃にそのいとこの部屋でこのレコードをかけたところ、私の中に大きく懐かしさが戻ったので貰ってきました。

 

 

他にもまだまだあります。幼稚園の頃に聞いていた1960年頃のLPレコードも一緒に貰っていて、その中にはシャンソンや映画音楽もありました。しかし、自分でシングルレコードを持っていつでも聞きたいと思う、好きだといえる幼稚園の頃の懐かしい洋楽はこの2曲程度です。日本の流行歌は覚えている曲が結構ありますので、いずれご紹介します。

 

 

 

 

 

 

さて、小学3年生の頃になると「この曲が好きだ!」と自分で自覚する楽曲が増えます。テレビやラジオ、商店街のスピーカーから流れる曲、友人から借りたレコードなどから心に残る曲です。

 

 

小学3年生の時に最も好きだったのは、何といっても【ビージーズ】の ≪マサチューセッツ≫ です。

どう言う訳かこの曲が大好きで、小学6年の頃には歌詞もすべて暗記していました。意味は分かりませんでしたが、やさしく切ないようなメロディが大好きでした。もちろん今でも大好きな曲です。

 

                 マサチューセッツ

 

≪マサチューセッツ≫が大好きでしたが、B面の≪ホリディ≫もとても良い曲で好きでした。家族同士で付き合いがあって、幼い頃に良く遊んでもらっていた同じ商店街のお姉さんに貰っています。

 

     ビージーズ    1968年1月  370円

 

 

この頃は5人でしたが、1970年に兄弟喧嘩で解散した後、再び3人兄弟でグループを結成します。残念ながら双子の弟、モーリス・ギッブとロビン・ギッブのお二人がすでに他界されていて、お兄さんのバリー・ギッブ一人になってしまいました。

 

 

 

 

 

                    ワーズ

 

【ビージーズ】と言えば私の中では ≪マサチューセッツ≫ だけだったのですが、その後楽曲をいろいろと聞くようになり、この曲もムードがあって好きでした。

 

     ビージーズ    1968年6月  370円

 

 

20代の頃には、【ビートルズ】と並んで【ビージーズ】のレコードも高くて買えませんでしたが、CDの時代になるとレコードが安くなりましたのでネットオークションで手に入れています。

 

 

 

 

 

 

                  マサチューセッツ

 

そして、小学6年の頃にはLPレコードまで購入してしまいました。時代が進むと比較的リズムが激しい曲調になりますが、私はこの頃の柔らかい曲が好きです。

 

     ビージーズ    1968年5月  1,750円

 

 

 

 

                     裏面です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                 メロディ・フェア

 

1971年に大ヒットした、マーク・レスターとトレーシー・ハイドの映画【小さな恋のメロディ】の主題歌です。中学生の時に映画を見ましたが、メルヘンみたいな映画だと感じています。この曲はリズミカルなうえにやさしい曲で、映画とよく合っているナと感じていました。

 

     ビージーズ    1971年6月  400円

 

 

映画が大ヒットしたからでしょうか、この曲から日本では再びビージーズの名前が良く聞かれるようになったような気がします。これはだれか友人に貰っています。誰だったのか記憶にありません。

 

 

 

 

 

 

ユーチューブで見かけた、マサチューセッツを歌う5人の頃のビージーズです

 

 

 

 

 

 

 

映画【小さな恋のメロディ】のテーマ曲≪メロディ・フェア≫を歌う動画です。

 

 

 

 

次回は同じく小学3年生の頃に夢中になった【モンキーズ】あたりからご紹介します。