集英社から出版されていた≪別冊セブンティーン≫のご紹介も、1972年に入りました。私が残している最後の年です。姉が高校生の時、≪週刊セブンティーン≫に連載されていた≪花びら日記≫

≪奈々子の青春≫のシリーズに夢中だったようで、総集編として掲載された≪別冊セブンティーン≫を残していました。

 

のちに私に託されましたので、その本をベースにして残りの号を私がある程度買い揃えました。私も幼い頃が懐かしいと思える時代だけ揃えましたので、子供の頃に限定していて1973年以降は所持していません。

 

1960年代、まだ十代だった姉は、≪花びら日記≫の主人公【井上奈々子】が織りなす学園生活の世界観が好きだったようです。【奈々子】が家族や登場する友人たちと繰り広げる生活にハラハラドキドキ、ある時は深く考えさせられる事もあったのかもしれません。きっと登場人物に共感して夢中になっていたのでしょう。

 

1972年のはじめの頃の≪別冊セブンティーン≫は、3月号だけに≪奈々子の青春≫の総集編が掲載されていますので、姉は1月号、2月号、4月号~6月号を所持していませんでした。

 

そうして、5月号から【西谷祥子】氏が≪週刊セブンティーン≫に連載していた≪お元気ですか?≫の総集編が集中的に掲載されます。7月号からまた、≪お元気ですか?≫終了まで姉はしっかり所持していました。

 

 

さて、姉が所持していない号ですが、ある程度は私が成人してから買い揃えました。ただ、私は高校生になると、映画熱もちょっと冷めてしまっていたので≪別冊セブンティーン≫からも遠ざかりました。

 

そのため、1972年以降はあまり真面目に集めておらず、揃えていない月もあります。まして1973年以降は、子供の頃の思い出も懐かしさもありませんので所持していません。

 

≪週刊セブンティーン≫に≪花びら日記≫が連載されていた当時、私はまだ小学生で内容はほとんど理解しておらず、ただ活字と絵を追っていただけでした。しかし≪お元気ですか?≫連載当時は中学生になっていました。内容も分かり、総集編を読んだ時にはまだ、ほとんど覚えていました。

 

 

巻頭にカラーで掲載されるファッションの記事ですが、1971年の6月号に初めてモデルとして登場し、1971年には併せて4ヶ月にわたってモデルを務めた【麻丘めぐみ】さんは、この年にも見られます。

 

1月号からレギュラーのようで、5月号まで毎月写っています。そして6月号からプッツリと姿を見ませんが、これは、【芽ばえ】でメジャーデビューしていますので当たり前でしょうか。

 

 

 

                  1972年 1月号

 

今月は【西谷祥子】氏の作品は掲載されておらず、姉も所持していませんでした。のちに私が買い揃えました。巻頭は【武田京子】氏の≪さぼてんとマシュマロ≫総集編第二部です。第一部は1971年10月号に掲載されています。他に【峰岸ひろみ】氏、【高橋京子】氏が執筆されています。

 

 

占い特集号として、巻頭には星座占いの他、数字、誕生日による占い記事が掲載されました。

 

折り込まれた巻頭カラーピンナップは(ジャックワイルド)です。この頃(マークレスター)が来日したようで、日本での様子がグラビアに掲載されました。巻頭記事は映画情報で、(初恋)(屋根の上のバイオリン弾き)(恋)など5本が紹介されています。

 

                     裏表紙

 

【ガラスの部屋】の(レイモンドラブロック)が、森永チョコフレークのCMに起用されています。【ガラスの部屋】の主題歌は、一時期流行った(ヒロシ)さんの自虐ネタ、「ヒロシです!…」の

バックにかかっていた曲です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                   1972年 2月号

 

今月も姉は所持しておらず、私が後に買い揃えました。巻頭漫画は【西谷祥子】氏の作品が掲載されています。≪メグよあなたのために≫です。他には【武田京子】氏の≪さぼてんとマシュマロ≫総集編第三部。新人漫画家として【川村恵美子】氏のお名前が見られますが、私は少女雑誌で記憶にありません。

 

 

巻頭カラーグラビアは(マークレスター)(ジョンモルダーブラウン)(ドミニックガード)です。巻頭のピンナップとして【リア王】、(キャンディスバーゲン)の【愛の狩人】、(カトリーヌドヌーブ)の【哀しみの終わるとき】など6本の映画が紹介されています。

 

巻頭記事には、彼女募集中の現役高校生のプロフィールが紹介されています。46名が顔写真と共に住所まで紹介されていて、当時雑誌に必ず見られたペンフレンド募集蘭を大々的に、それも巻頭に掲載しています。個人情報が秘匿される現在では決して考えられない制度です。

 

巻頭のカラーファッション情報のモデルに【麻丘めぐみ】さんが登場しています。

 

                     裏表紙

 

     森永ハイクラウンチョコレートのCMに(マークレスター)が起用されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                   1972年 3月号

 

巻頭漫画は【西谷祥子】氏の≪奈々子の青春≫総集編第三部、完結編です。この本はもちろん姉が所持していました。≪花びら日記≫から続く大長編もついに完結します。他には【わたなべまさこ】氏【湯村たい子】氏のお名前が見られます。

 

 

巻頭カラーピンナップは(マークレスター)(ショーンバリー)と、折り込みは【ロミオとジュリエット】です。巻頭に【風と共に去りぬ】の他4本の映画が紹介されています。

 

カラーグラビアの記事は【ロミオとジュリエット】の紹介です。1968年に公開された映画ですが、1972年に早くもリバイバル公開されました。私は小学生の時と中学生の時、二回この映画を観ています。

 

今月も巻頭のカラーファッション情報のモデルに【麻丘めぐみ】さんの顔が見られます。

 

                     裏表紙

 

今月も森永ハイクラウンチョコレートのCMで、(マークレスター)が登場しています。何だかこの頃の(マークレスター)は、まるで≪別冊セブンティーン≫の専属モデルのように毎号本誌に登場しています。

 

 

 

 

 

             1972年4月号は所持していません

 

【西谷祥子】氏の作品は掲載されておらず、姉も残していなかった月です。私も揃える事もなく、今に至っています。≪さぼてんとマシュマロ≫総集編第四部が掲載されています。【ロミオとジュリエット】がリバイバル公開されていて、特集記事が掲載されたようです。

 

 

 

 

 

                  1972年 5月号

 

【西谷祥子】氏の≪お元気ですか?≫総集編の第一部が掲載されました。≪週刊セブンティーン≫に連載されていたのが1970年7月~1971年5月なので、1年ほどで総集編が出ました。他に【峰岸ひろみ】氏、

【川村恵美子】氏のお名前が見られます。

 

この月は、姉は持っていませんでした。≪お元気ですか?≫が掲載された事に、気付かなかったのでしょうか?。あるいは、持っていた本をだれか友人に貸したのかもしれません。のちに私が買い揃えました。

 

 

巻頭から占い記事が載っています。同時に(くせでわかる彼の性格)と言う記事があり、モデルはだいぶ年を取ったような【ケンソゴル】が写っています。【時をかける少女】に出ていましたが、名前は知りません。

 

カラーグラビアは映画の紹介です。【愛のアンジェラス】【小さな冒険者】【好奇心】【永遠のエルザ】ロシア版の【戦争と平和】≪オードリーヘブパーンではなく、リュドミラサヴェーリェワ≫などです。巻頭記事も同じ作品の説明です。

 

                      裏表紙

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                  1972年 6月号

 

【西谷祥子】氏の≪お元気ですか?≫総集編第二部が、100ページ、一挙に掲載されました。他に【わたなべまさこ】氏、【湯村たい子】氏が執筆されています。

 

今月号も姉は所持していませんでした。先月号と同じく、だれか友人に貸したのでしょうか、あるいはまだ姉は≪お元気ですか?≫が総集編になっている事に気付いていなかったのか、どちらかだろうと想像します。のちに私が買い揃えました。

 

 

巻頭には【天使の詩】が写真と共に説明されています。日本では1967年に初公開された映画です。この年、1972年にリバイバル公開されました。この後1976年にも、みたびリバイバルされています。

 

3回とも女性を中心にヒットしたようで、女性たちの涙を誘っていたようです。私は家に映画館のタダ券がいつもありましたので、劇場で3回観ています。もちろん3回とも泣いています。

 

”旅”特集号のようで、カラーピンナップは旅行です。ひかり号で西への記事と浜名湖が写っています。グラビアも旅特集で、ファッション記事と併せた感じで15ページも掲載されました。記事に(郷ひろみ)さんが掲載され、何だかアイドル路線の感じで、映画の記事はかなり縮小されているようです。

                     裏表紙

 

 

 

 

 

 

       次回は1972年の後半、いよいよ≪別冊セブンティーン≫の最後です。