前回まで、額面表記が漢数字の収入印紙をご紹介しました。私のイメージでは、漢数字と言うだけで重厚な感じがしていましたが、1975年4月1日よりデザインが変更されて、額面表記が算用数字に一新されました。額面【60円】収入印紙は、一年遅れの1976年4月1日発行です。

 

100円までの低額印紙は凸版印刷、120円~500円まではオフセット印刷、1000円以上は凹版印刷です。これまでの【昭和型収入印紙】はいずれも同じですが、やはり凹版印刷はどれも豪華な感じがします。

 

高校生の時に算用数字に変更されましたが、「これからずっと郵便局で販売が続くのだ」 と思いましたし、収入印紙の最高額が ´77年には50,000円にりました。私にはとても無理な金額でしたので収集はあきらめました。前回までにご紹介した、発行が中止になった漢数字の額面表記を揃えるだけで一杯でした。

 

凹版が一枚は欲しかったので、1000円までを集める事としました。この収入印紙の期間は印紙税が二度改訂されています。50円→100円、100円→200円へと値上がりしています。

 

そのためか、これまで長期間にわたって緑色系統だった一般商取引用の印紙税額の額面印紙が、その時に発売中だったオレンジ色の額面、100円の印紙になりました。200円に値上がりした時にまた緑色系統になりますが、その時に200円の印紙は印刷方法が変更されています。

 

 

 

 

       1975年4月1日     【60円は1976年4月1日発行】

 

 

              

 

 

 

 

 

 

         枠線                       枠なし

              

 

一般商取引で領収証に貼付される印紙税額で、大量に印刷されています。初期には100円までの他の印紙と同様、枠線が並行して印刷されましたが、間もなく省略されています。

 

 

 

                   1976年4月1日

              

 

        80円は郵便局に在庫が少なく、枠線付きの銘版がありませんでした。

 

 

 

 

 

      途中、50円の印紙税が100円に値上がりし、こちらが使用されます。

 

        枠線                        枠なし

              

 

  印紙税が100円に値上がりされてから大量に消費されます。すると枠線が省略されました。

 

 

 

 

 

           こちらの金額から、印刷がオフセット印刷になります。

 

              

 

印紙税が200円に値上がりすると、200円は凸版に変更されてオフセット印刷は姿を消します。

 

                                   

 

 

 

                     凸版印刷

 

凸版印刷では耳紙に枠線が印刷されます。印自然の値上がりで大量消費されますが、当初は枠線が印刷されていました。その後枠線は省略されています。

 

他にも変化は見られます。’90年代の中頃だと思いますが、収入印紙は【毛紙】と呼ばれる用紙に変更されます。用紙に色付きの繊維が漉き込まれるようになりました。

 

     枠線               枠なし            用紙 毛紙

         

 

 

 

 

 

 

 

              

 

 

 

 

 

 

                   1000円以上の額面は、サイズが大きく凹版印刷です。

 

           

 

            私が購入したのは、1000円が最高額です。

 

 

 

そして、平成になるとまた収入印紙のデザインが一新されます。もう私は購入する事は無くなりました。証書付きの使用済みを集める事にしています。

 

ただ、店で200円だけは領収証に使用するので用意しています。最近の≪印紙カタログ≫を所持していませんので確かな事は不明ですが、平成の時代にはデザインが2度変更されているようです。

 

現在も使用されていると思われる、2度目に変更された200円の印紙です。参考にカラーマーク付きを掲載しておきます。

 

 

 

 

 

 

 

                      使用例

 

 

 

          昭和54年4月28日        印紙税 100円

 

 

 

 

 

 

           平成1年11月17日       印紙税 200円

 

 

 

 

 

         昭和57年5月7日        加算税率  600円

 

 

 

 

 

        昭和62年2月18日          加算税率  1000円

 

 

 

 

 

 

                  加算税率  2000円