路線バスに乗った時のこと
この前、路線バスに乗った時、初めての光景に出くわしたことをお話しします。
あるバス停に、車椅子の人が待っていました。
すると、バスを止めてから、運転手が乗客の乗るスペースに、車椅子を動かないように固定するため、鎖を持ち出しました。鎖をとめ終わると、備えてあった板をバスと道路の間に置きました。そして、車椅子ごと乗客をバスに乗せ、鎖で車椅子を安定させました。運転手が運転席に戻り、バスが出発するまでに、10分以上はかかったでしょうか。
その乗客が下車する場所で、今度は、リバースの手順で鎖をはずし、車椅子をおろしました。これも10分はかかりました。
その間、バスの 中の乗客は、乗車・下車の過程を静かに待っていました。
運転手は手際よく対応していたが
運転手は、手際よく対応していました。この乗客は、同じ時刻に同じ場所で乗り降りする客であり、この運転手も、この時間にいつもこの乗客を乗せていると思われました。戸惑うことなく、あらかじめこの乗客を予期しているようでした。
それにしても大変
それにしても、時間がかかり過ぎると思いました。ラッシュアワーではなく、乗客も少なかったので、特に問題はありませんでした。もし、状況が違っていたら、困ったと思う乗客もいたかもしれません。通常よりかなり時間をロスしていたので、急ぐ場合は、焦ったりいらだったりしたに違いありません。
公共交通機関のバリアフリーが遅れているのではないでしょうか。
車椅子、ベビーカ-、ショッピングバックなどを使う乗客のために、運転手が運転席で自動の板をおろすことのできるバスがあるのを知っているからです。
日本でも、このようなバスが導入されている地域があるでしょうか。
私自身も、重いショッピングバックを持っていたりすると、バスの乗り降りが大変です。
路線バスは、高齢者が利用することが多いのですが、足腰が悪くなれば、乗り降りは難しくなります。ぜひ、公共交通機関のバリアフリーを要望します。