この頃、夫と私のどちらが先に逝くか、片方がいなくなったときどうするか、何気なく、お互いに口にすることがあります。いずれ、必ず、ひとりになる時が来るわけですが、まだ先のことという気がして、具体的な話にはなりません。
ひとりを楽しむ
今、 若者の間で「 ひとりを楽しむ 」ことが 注目されてい て ソロ活 ぼっち などの言葉が流行っています。
ソロキャンプを ぼっちで 楽しむ
つまり
ひとりでキャンプ に行って、 ひとりの時間を楽しむ
という意味です。
『星降る夜に』
そういえば Netflixで公開されたドラマ『 星降る夜に』は ソロキャンプに来た 男女が、星空のきれいな夜に出会うラブストーリーでした。ソロキャンプ、年齢差のある男女、 ろうあ者の世界、産婦人科医(生まれる前までを扱う職)と遺品整理士(死んだ後のことを扱う職) といった現代社会における様々な側面が盛り込まれています。10歳年上の女性とろうあ者である男性の恋愛が、とても自然で心温まるスト-リ-でした。
ひとり旅を楽しむ人たち
私がひとりで温泉小旅行に行った時 、 どこに行ってもひとり旅をしている人たちを見かけました。 男性も女性も、若い人も 中高年の人も、さまざまでした。ですから、旅のお供がいなくとも、まったく異和感を感じませんでした。あるときは、田舎の温泉で、ひとりで来ていた20代後半の女性を見かけて、「食事の写真撮って、SNSにあげるのかなぁ」と、こんな小さな旅館をよく見つけてひとりできたものだと思いました。今までは、女の子同士の旅行やグループ旅行、観光客の団体旅行、家族旅行、若者カップルや老夫婦の旅行が大半でしたが、最近はひとり旅の人もよく目にします。
老後は孤立ではなく 孤独を
鎌田實は、ひとりランチ、ひとり旅、ひとり映画など、重荷になる人間関係を避けて、ひとりでいたい若者が増えていると言います。
ひとり暮らしをする老人は、「かわいそう」「惨め」という目で 見られがちですが、『望んでいる孤独のすすめ』『 緩やか な 孤独を楽しむ』ことを提唱しています。 「孤立」と「孤独」は違っていて、孤立は人とのつながりを持たない寂しさを伴うが、老後は、余計な人間関係を離れ、 ひとりでいる時間を楽しむ『孤独力』を養うことを提案しています。 大事なのは、たくさんの人との繋がりを持つことではなくて、「いざという時に力を貸してくれる 存在がいるかどうかだ」と言います。
鎌田實「孤独でかわいそうに、なんて大きなお世話 ... - 婦人公論 https://fujinkoron.jp/articles/amp/5118
以前、息子がSNSを始めた頃 、「ぼくには、大勢の友達がいるよ」と言っていたことがあります。 実際には、その繋がりの中で、本当に親友と言える友達が何人いたのでしょうか。今は、本人自身が真の友達について自覚しているはずです。
老後を充実させるには
「ひとり暮らしの老後を充実させるコツ」は、
- 生きがいを見いだす
- 収入について 現役時代から考えておく
- 気軽にコミュニケーションが取れる相手を確保する
だそうです。
生きがいを見い出す
ずっと働き続けてきた仕事人間 が、定年退職後、「何をしたらいいかわからない」ということをよく聞きます。
「やってみたいことはなるべく口に出す」
自分の居場所を見つけて、行動に移すには、「誰かに話す、それが 第一歩だ」と 言います。
また、脳科学者の西剛志は、自分の人生がこのままでいいのか不安に思ったとき、旅をすることや場所を変えること、日常、ちょっとした寄り道をしてみることをすすめています。世の中には無駄なことはないので、案外、やりたいことに気づく近道になることもあるというのです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f9d2cfca70d97
54cfd57a484bd886dca36fd5637?page=2
収入について、現役時代から考えておく
老後が長くなり、老後貧乏も増えている傾向にあると言います。やりたいことをやるには、老後資金について準備しておくことが必要ですよね。
貯蓄を増やすのに、投資を考えている人も多いようですが、情報収集して正しく判断しなければなりません。
気軽にコミュニケーションが取れる相手を確保する
SNSで繋がってるから大丈夫というのではなく、本当に必要なときに頼れる相手がいるということは、心強いですし、孤立を防いで、孤独を楽しむことにつながりますね。
充実した『おひとりさま』になりたい
日本が、いくら長寿大国だとは言え、自分の人生には、いつか必ず終わりが来るのです。どうせなら、ひとりを楽しむ時間をつくって、充実した『おひとりさま』になりたいものです。