普段共感できない人でも議題によって納得できる意見が多少聞けて面白い回だった。それと同時にポジショントークの愚が浮き彫りになったようにも感じる。なんかそれぞれの立場が見えてしまって残念なことが多かったが、それも今だに左右対立の図式を保持した上での議論をしてるからこそで、それが現在の日本の問題点を見えなくしてしまってるんじゃないかと改めて気づいたので有益ではあったかも。
金慶珠氏
反日反米の典型的韓国人。韓国の話になると反日病が出てるのは韓国人としての保身なんだろうなと同情してしまった。それに慰安婦に関する嘘八百は日本人として苦々しいが韓国人だからしょうがないのかな?日本人の立場としては本当に有害で勘弁して欲しいとは思うが。
あと台湾に対しての親日だと決めつけるのはどうかという話には、台湾に対するコンプレックスが見え隠れはするが、台湾内部での外省人等の親中派を警戒する面では少しは有益かなとは思う。あと北朝鮮の核開発に対するアメリカのダブルスタンダード(イラクとの扱いの違い)についての問題提起に関しては多少耳を傾ける余地はあると思う。
耳を覆いたくなるような歴史認識に対する捏造を含む反日言論は正直勘弁して欲しいし、韓国の恨の文化の説明で一生懸命自己正当化しようとして支離滅裂になったところは聞いてられなかったけど。
ケント・ギルバート氏
アメリカが日本の友好国足りえるかという議題でのアメリカを信用し過ぎるなって話の組み立てと、韓国の反日世論に対する辛口批評は理解できるが、少々中国脅威論に凝り固まり過ぎているように思えた。確かに中国政府は信用できない一党独裁体制で警戒する必要はあるけど、北朝鮮の脅威に対して中国に責任を押し付けているようにも見えた。
アメリカがひとときの経済繁栄を享受するために中国を利用していて、正面から批判をできない為に露骨な対決姿勢をとれないということと、だからこそ北朝鮮問題では現状維持してることについての問題提起は必要なんじゃないかと思う。
日本に対して愛情を持っていてくれることが理解できて非常にありがたいですが。
金美麗氏
台湾は基本的に親日的世論を持っていて価値観的には近いものを持っていることはわかるが、現状では軍事的にアメリカに頼らざるを得ないので経済的には資本原理主義に偏りがちで、だからこその中国への経済依存が発生していることにも目を向けて欲しいと思った。だからこそ彼女自身も馬英久政権下の台湾を見限って日本に帰化したのでは?
ただ日本の現状認識で国際社会での自己主張が足りないという主張は耳が痛い。なんでも足して二で割る日本的解決法は国内世論にとどめておいて、国際政治の場では度を失わない程度において自己主張がもっと必要なんだなと気づかされる。ケント・ギルバート氏が言うようにロビー活動で日本の立場を主張することによって本当に事態は好転するんだろうか?
台湾に関しては外省人の影響を払拭して台湾人としてのアイデンティティを確立できたら、他の東南アジア諸国と一緒にアメリカより濃密な日本との同盟を結べるのではないかと思う。まぁこんなこと言うと時代錯誤の大東亜共栄圏の復活を目論むなんて言説を持ち出してアメリカからも(多少の人種差別と日本脅威論を伴って)批判が殺到するだろうし、台湾も現状では日米の協力を仰いで中国に対抗するという選択しかないのかな。
長谷川幸洋氏
愚にもつかないアメリカ万歳論者。新年一発目の朝生でも一貫してたけど、経済的にも規制緩和万歳、安倍政権万歳のネトウヨの典型的なポジショントークから一歩も外れない。これは首尾一貫してるというより思考停止にしか見えなかった。
宋文洲氏
本音では一党独裁の中国を嫌っていても表立って中国批判ができないのは愛国心というよりも自己保身からなんだろうかと同情してしまった。ただこの人自身は規制緩和/自由競争万歳論者で、歴史認識に関してはそんなことどうでもいいよっていう立場のグローバリストだから根っこの部分では現在の安倍政権との親和性は高いのでは?
ただ今回の放送での北朝鮮の味方はアメリカっていう見方は、アメリカが今のバランスを崩して力を割くのが出来ないから北朝鮮を利用しているって視点での話で、他のパネラーが言うほど荒唐無稽な話でもないし、それぐらいドライにアメリカを見た方がいいって意味では為にする必要はあるなと思った。
中国とアメリカはどちらも世界の多くの国々のような国民国家ではなく、人工的な理念を元にした覇権国家で、グローバルな世界(嫌な言葉だ)を実現する為の方法論が露骨(中国)なのか、狡猾(米国)なのかの違いぐらいに思っておかないと、アメリカで(部分的な)反日世論があるということを理解して対応することができないんじゃないかと思う。
ざこば師匠
素朴な韓国と台湾の反日/親日感情の違いは韓国の現状を理解する上では必要だと思うが、ただこれが熱狂的で単純な韓国バッシングに繋がらなければいいなと思った。それは日本人の美徳に反する醜い行為に見えてしまう。
ざこば師匠自身はそんなつもりがなくてもそういう利用のされ方をされるんじゃないかって危惧を少々感じた。
親中韓、自虐史観、謝罪外交に対するアレルギーの処方箋は親米、自由競争万歳、規制緩和、TPP賛成しかないのか?敵/味方の二元論で中韓寄りかアメリカよりかでしか議論できないのか?
中国や北朝鮮の脅威への対抗でアメリカを選択したとしても、アメリカに対する警戒心を持つことはある程度必要じゃないのかと改めて感じた回だった。そうじゃないと丸山議員みたいにアメリカの51番目の州になることを検討しては?なんて笑えないギャグを言う人が増えると思う。