せみが,生をおえて道に横たわっている。


この頃になると,かつての友を思い出す。


彼女は,静かになって道路にいるせみを


ひろっては,水の近くへとおいて


最後の水を飲ませた。


まだ,元気なら


木に這わせた。


わたしもいつのまにか


つついては水の近くか,木の近くへ


置くようになった。


こわくてさわれないから,


足でつついたり,棒をつかったり,笑。


海にいきたかったけど,


まだ余裕のないまま。