く映画『武曲MUKOKU』の公開に合わせたのか、😳
その後を描く小説『武曲Ⅱ』が上梓された。😁
小説『武曲』が非常に面白いものだったので、
迷わず『武曲Ⅱ』も購入して読んでみた。📖👓

だが、ちょっと期待外れであった。😢
いや、小説としてはとても愉快なものなのだが、
如何せん内容が、
『武曲』の主人公の矢田部研吾と羽田融のうち、
『武曲Ⅱ』は羽田融を主人公とした、
青春グラフィティに留まっているのである。😞
それはそれでいい。
私は、この歳になっても、
青春グラフィティは好きだ。😘


だが、如何せん私が小説『武曲』を、
手に取ったのは、映画『武曲MUKOKU』で、
矢田部研吾を、綾野剛が演じると
知ったからである。😍
だから、小説『武曲』でも、
矢田部研吾に思い入れたっぶりに読んでいた。

しかも、厳しい父と木刀で真剣勝負をしてしまい、
父を植物状態に追いやり、
アルコール依存症となり、
1度は立ち直ったものの、再び奈落に堕ち、
光邑禅師の手によって、再生する、
研吾のその生き様が面白いと、
私は思った-そんな経緯がある。😉


だから、小説『武曲Ⅱ』では、
研吾がその後、どのように生きているのか、
また危なっかしくなってはいないか、😰
否、融の剣道に父の殺人刀を見出だし、
そこから新しい境地に立った研吾だから、
きっと己の剣の道を極めるべく、
葛藤しながらも、
確と生きているのではないかと、😘
思いを馳せていただけに、
研吾の生き様が、
全く描かれていない『武曲Ⅱ』に、
軽い失望を覚えたのである。😨

そもそも作者・藤沢周氏は、
小説『武曲』も、ラップ大好き高校生が、👍🎤
ひょんなことから剣を取る、
その姿を描きたかったらしいのだが、
小説『武曲』は、
完全に剣の道に生きる
父と息子の話になっている。👨👦
私は、そこがこの小説の大きな魅力だと、
感じた訳である。


それか『武曲Ⅱ』では、
全くの青春グラフィティなっている。😋
読後感は、非常に消化不良である。😥

なんとかならないか、
と思い倦ねた私は、
もう1度、小説『武曲』を、
読むことにした。☝
考えてみれば、1度目は、
あまりに勢い良く読みすぎたためと、
映画『武曲MUKOKU』に
影響され過ぎてしまったがために、👮🎬
細かいところが曖昧になっている。
例えば、どうして研吾は、
再びアル中に陥ってしまったのか❓
肝心なところが分からなくなってしまっていた。🍺

そして、2度目の小説『武曲』。
私は、こんな短期間に
同じ本を読むのは初めてである。💖
今回はじっくり読むぞ📖👓と、
読み始めたのだが、
あまりに面白くて、
やはりスイスイと読んでしまう。😒
もう夢中になって、
他のことは放り出し、
読んでしまうのだ。
結局、『武曲Ⅱ』『武曲』の2冊合わせても、
3日で読み終わってしまった。

しかし、やはり2度目となると、
最初は見逃していたところが、
結構あったことが分かる。
新しい発見があるし、
また、そこ部分がとても面白かったりするのだ。😋

読んでいた📖👓時間は短くとも、
やはり小説『武曲』は読み応えのある、
充実した面白い良い作品であった。

私が曖昧になっていた、
研吾が何故2度目のアルコール依存症に陥ったかは、🍺
女性の私からすると、
ちよっと意外な理由からだった。
大学時代の恩師の喜寿祝いを、
どう企画するかを打ち合わせする
ということを名目に開かれた同窓会。
もちろん、みな酒を飲む。🍻
これは、かなり危ういと思わせながら、
ここでは、研吾は堪える。✌
だが、その場で交わされた、
大企業や上場企業に勤める同窓生たちの会話に、
父を死の淵に追いやった負い目から、
アルコール依存症になり、
勤めていた一流企業を辞めさせられた、
苦い思いが蘇る。😫
謂わば、男のプライドが傷ついたのであろう。
その辺は女の私には、
分かりづらいところかも知れないが、
作者の藤沢氏は巧みに描いているから、よく伝わる。😓
そして、同窓会の場は凌いだものの、
研吾は、その帰り道、
小さな店の暖簾をくぐってしまう。😱



映画『武曲MUKOKU』では、
鼻から飲んだくれなので、
この辺りの面白さや機微は、
小説『武曲』のみの醍醐味だ。😄

ここで断っておくが、
小説『武曲』が優れた作品であることは、
言うまでもないが、
『武曲Ⅱ』もなかなかの佳作である。👍
藤沢周氏の名誉のために言っておく。
ただ、私の眼目と合わなかっただけなのだ。
だから、私は、
藤沢周氏の芥川賞受賞作『ブレノスアイレス午前零時』や
『サラバンド・サラバンダ』は読んでみよう、📖👓
と思っている。

最近、度々、面白い興味が持てる作家に
出会えている。
藤沢周氏しかり、
また、森博嗣というなかなかな作家にも、
これまた綾野絡みで出会った。
綾野絡みで言えば、
『ラストレシピ~麒麟の舌の記憶』の田中経一、
『怒り』の吉田修一も興味を唆られる作家である。


ああっ❗読みたい本、作家さんが山積みである。
そう私の僅かな小遣いのほとんどは、
綾野剛のためと、
本代に飛んでいってしまっている。😱
最早、私のベッドと机の周りは綾野剛の雑誌とDVD、
それに既に読んだお気に入り⭐の本📖、
これから読みたいワクワク😃💕させてくれる本で、
溢れている。😱