早くに父親を亡くし
女手ひとつで、自分たち四人姉弟を育ててくれた母親を
少しでも助けたくて
真紀は
中学を出ると
昼間働きながら、夜間高校に通わせてくれる企業に就職するために
都会に出た
純朴で、素直すぎた真紀は
学校に、馴染めず
会社の人間関係に、傷つき
心を病んだ
心の病は、真紀から笑顔を奪い
肉体をも蝕み
よく寝込むようになった
ふさぎ込むようになった
仕事に支障をきたすようになった
会社に居られなくなった
やむなく地元に戻された
家に戻り
家族の愛に包まれ、元気を取り戻した真紀は
地元のファミレスで、バイトを始めた
そこで
社員として勤務してる達哉と、出会った
バイトの教育係の達哉は頼もしく
真紀は、どんどん惹かれていった
そして、達哉も
素直な真紀を「かわいい」と思うようになり
いつしか二人は
同じ時間を過ごすようになった
真紀にとって初恋だった
「ずっと一緒に居たい」
真紀は
達哉との結婚を意識しはじめた
達哉に言った
「母に会ってください」
達哉は、言った
「金ないから、まだ結婚できない」
「お金さえあれば…」
家族の生活を支えていた真紀に
貯金と言えるほどの貯金はなく
達哉との生活を夢見て
真紀は、もうひとつバイトを増やした
新しいバイトの試用期間が終わり
来週から、正規の時給に昇格する…という時
真紀は、体調の変化に気づいた
新しい生命を宿していた
「達哉の赤ちゃん」
神様からの授かり物
きっと喜んでくれる
お金なんてなくても
達哉と、この子と一緒なら
きっと幸せになれる
達哉に報告した
だが
「おろしてくれ
俺、結婚する気はない」
ファミレスを辞めた
赤ちゃんを諦めた
達哉から離れた
身も心もボロボロになった真紀に
運命は、意地悪く
さらに、酷い仕打ちが待っていた
続く…
かも
女手ひとつで、自分たち四人姉弟を育ててくれた母親を
少しでも助けたくて
真紀は
中学を出ると
昼間働きながら、夜間高校に通わせてくれる企業に就職するために
都会に出た
純朴で、素直すぎた真紀は
学校に、馴染めず
会社の人間関係に、傷つき
心を病んだ
心の病は、真紀から笑顔を奪い
肉体をも蝕み
よく寝込むようになった
ふさぎ込むようになった
仕事に支障をきたすようになった
会社に居られなくなった
やむなく地元に戻された
家に戻り
家族の愛に包まれ、元気を取り戻した真紀は
地元のファミレスで、バイトを始めた
そこで
社員として勤務してる達哉と、出会った
バイトの教育係の達哉は頼もしく
真紀は、どんどん惹かれていった
そして、達哉も
素直な真紀を「かわいい」と思うようになり
いつしか二人は
同じ時間を過ごすようになった
真紀にとって初恋だった
「ずっと一緒に居たい」
真紀は
達哉との結婚を意識しはじめた
達哉に言った
「母に会ってください」
達哉は、言った
「金ないから、まだ結婚できない」
「お金さえあれば…」
家族の生活を支えていた真紀に
貯金と言えるほどの貯金はなく
達哉との生活を夢見て
真紀は、もうひとつバイトを増やした
新しいバイトの試用期間が終わり
来週から、正規の時給に昇格する…という時
真紀は、体調の変化に気づいた
新しい生命を宿していた
「達哉の赤ちゃん」
神様からの授かり物
きっと喜んでくれる
お金なんてなくても
達哉と、この子と一緒なら
きっと幸せになれる
達哉に報告した
だが
「おろしてくれ
俺、結婚する気はない」
ファミレスを辞めた
赤ちゃんを諦めた
達哉から離れた
身も心もボロボロになった真紀に
運命は、意地悪く
さらに、酷い仕打ちが待っていた
続く…
かも
