いつからか、
私は雷が好きで、
雷が鳴るとワクワクした。
空が青白く光る様はなんともかっ こよく、
鼓膜を破ってしまいそうなほど耳に突き刺さる激しい音は、
これ以上に無い凄まじさを物語る。
ただそんな単純な理由だけで、
私は雷を好きになった。
雷が鳴ると好奇心をくすぐられ、
『来るか、来るか』と窓の外を眺めていた記憶がある。
幼少の頃は、
どこからともなく伝わってきた『雷が鳴るとおへそをとられるから隠しなさい』という言葉に素直に従い、
雷に怯えていたのに。
しかし、
そんな幼少の頃を微塵も感じさせないほどに、
私は雷を好きになっていた。
今は、
昔ほどのワクワク感は無くなってしまったが、
しかしやはり、
雷が鳴ると窓の外を見てしまう。
そんな癖がついてしまったのか否か。
なんにせよ、
『雷を好ましい』と発している私はいかがなものなのだろうか。