さりあんの気まぐれ日記 -12ページ目

真珠腫性中耳炎⑤

通院しなくてはいけないのは重々わかってはいるが、なんせ市民病院。

待ち時間が長すぎる。

当時、仕事がものすごく忙しく寝る暇もないぐらいで、予約してはキャンセルの繰り返しでそのうち、予約すらしなくなった。

キャンセルの電話をするときも、怒られる訳でもなく、はいはーい、また電話くださーいぐらいの感じで、これも、私の

まぁ、いいか

に拍車をかけてしまった。

それからも度々風邪をひき、その度に滲出性中耳炎を繰り返し、風邪は引くなと言われていたので、いそいそと近所の耳鼻科へ通っていた。

耳鳴りがしたり、自分の声が大きく響いたりなんともよろしくない症状が数年続いていて、心のどこかで

こりゃ再発してるんだろうなぁ

と思ってた。

そんなある日、また風邪を引き近所の耳鼻科に行った時、先生に

『市民病院へは行かれてますか?行かれた方がいいと思いますよ。』

と言われた。

ああ、再発してるんだなと思ったけど、最後に通院してから4年近く経っていてなかなか行きづらくて、結局その後も行かなかった。

仕事も辞めて、結婚して、息子も生まれて、また時間が取れないからと自分に言い訳しながら。

それからまた時が経ち、今年の話。


6月に入った頃、耳に痛みが出た。

あ、ヤバいなと自分でも思った。

そして6月9日。いつもの耳鼻科へ行った。

耳が痛い事を伝えて診て貰う。

先生が一瞬驚いていた。

それから市民病院へは行ってますか?と聞かれた。
答えはNOだ!

では大学病院を紹介しますね。

と言われ、再発してますか?と聞いたら…

なんか読みづらいですよね。以下、二人の会話を載せます。どっちがどっちかはお察しくださいませ。


再発してますか?

うーん、そうですねぇ、恐らくそうだと思います。

市民病院はダメなんですかね?

もう、以前担当されていた先生が今は開業されていらっしゃらないんですよ。
市民病院に今は常勤の先生はいらっしゃらなくて、大学病院しか無理だと思います。

あのー、担当医に今度再発したら鼓膜側から処置できるって言われたんですけど…

うーん、どんな処置をされたかわかりませんが、今はその次元ではないですね。

あら~

では大学病院をご紹介してもよろしいですか?
先生にお手紙書きますね。あと、今日取れる分は取っておきましょう。
お耳にお薬を入れて、暫くじっとしておいて頂いて、そのあと取りますね。


と、言われてベッドに横たわる。

うーん、困ったぞ。これは確実に手術だ。
息子、息子の事だけが心配だわ。
あらー困った。

そんな事を考えてたらまた呼ばれて、先生が何かを耳から取り出す。

ヒーっ、痛いんすけど!!

それを察して、先生も諦めたようだが、何かがゴソッととれた。

な、何物(((°Д°)))

その日は、タリビットの点耳薬を処方され、次は15日に来て下さいと言われた。

大学病院へはFAXを送ったので、明日には電話がありますからその時に日にちを決めて下さいということになった。

次の日の電話で、20日の予約になる。

それから15日の近所の耳鼻科での診察日まで、取り敢えず情報を集めようと必死だった。

すると、市内にとても腕のいい先生がいる事を知った。

もしかしたら九州一かもと書かれたその文章。

あたしゃ見逃さないぜ。


そういえば、前回の手術のとき、母が国立病院に腕のいい先生がいると噂を聞き付けてきた。

その時はへぇ~ぐらいで聞き流してたけど、まさにその先生が開業されていたのだ。

しかも、中耳サージセンターと言って基本一泊二日での手術ができる施設だった。

これだよ!!あたしが求めていたのは!!

もう、私の心はこちらに傾いていた。

そして15日の診察日。

大学病院を紹介してくれた先生には悪いが思い切って聞いてみた。



あのー、先生。大学病院はキャンセルできますか?

え?いや、キャンセル料が取られますよ。

そうなんですか?!いや、実はですね…

と、自分が調べた結果を伝え、出来ればそちらで治療を受けたいと伝えた。


そうなんですね。いいと思いますよ。僕も少し考えたんです。
ただ…以前、そちらの病院に患者さんを紹介したんですが、すぐに泣きながら帰ってこられてですね…それから紹介はしてなかったんですよ。
なんといいますか…先生はかなりクセがあります。
ただ、腕は職人並ですよ。行ってみる価値はあると思います。

そうなんですね。やっぱりこどもがいるので、二週間の入院は厳しいんですよ。
でも、先生がせっかく紹介して下さったので、大学病院は行きます。それからそちらには行ってみます。

いや、黙っていくとなるとCTを二度撮らなきゃいけなくなるかもしれません。それはかなりの被爆量になりますよ。
大学病院はCTも予約制になるので、撮るまでに数ヶ月掛かると思うので、その時に先生にそれとなくうまいこと言って、あちらを紹介してもらってもいいかもしれませんね。
ダメでも僕が書きますから大丈夫ですよ。


という話になり、よし、その作戦で行こう!と鼻息荒くしてました。

三十路もとうに越えた女が、泣かされるもんかい!
かかってこい、コノヤロウ!

どんなにクセがあろうと、今の私には職人並の腕が欲しいんだ!


そして20日。

いざ大学病院へ。もう、びっくりするぐらい患者が多い!

私の住んでいる場所では現在、常勤の先生がいるのが大学病院だけらしい。

そりゃこうなりますよ。


まず聞こえの検査をする。
それから診察。

女医さんだった。

私の耳を見るなり


あらー、これはまた派手な再発ですね~

と言った。
私もその映像がリアルタイムで見えるのだが…


なんじゃこれーー(((°Д°)))

こんなもん、小学生が見たって異常なのがわかるよ。

うえ~気持ちわる~

あっはっはっ、酷いですね~

って本当笑うしかなかった。

鼻すすりとかします?

はい。真珠腫に鼻すすりが悪いのはよーくわかっているのですが、どーしても気持ち悪くてしてしまうんです。

うーん、じゃあもうひとつ検査受けてもらおうかな。今日時間ありますか?
CTも予約しますね。




おいおーい、予定と違うやないかーい。

しかしながら、仕方あるまい。

それから受けた検査は耳管解放症の検査。

それからCTも撮って再び診察。

まずは私は耳管解放症であることがわかった。
普通の人は耳管が閉じているのに対し、その名の通り私は解放しっぱなしなのである。

それで、自分の声や呼吸音が大きく響いて聞こえる。その症状を一時的に治す方法がそう、鼻すすりなのです。

ほーなるほどねー
わかってもらえて嬉しいよー

ただ、これ手術でも治療ができるが保険外なんだって。
でも、漢方で治るかもしれないらしい。
あとは、ひたすら鼻すすりを我慢する事だな。


それからCTの結果。
すんごいことになっていましたよ。
真珠腫、どこまで増殖しとるんじゃーい。
耳小骨は破壊されていて、脳との境の骨が、もう紙一重の所まで破壊されていた。
多分、穴は開いてないと思うと。
これ、穴開いちゃったら髄膜炎を引き起こし、最悪死にますよと。

うそーん。
死ぬとか、うそーん。

さて困ったぞ。

私の症例は本日、即、カンファレンスにかけますと。

でだよ、じゃあ手術はいつかというと、一年から二年先になるらしい。

手術できる施設がないもんで、やっぱり何百人待ちなんだそうで。

じゃあ、私はそんだけ待ってもいいのかい?と尋ねたのなら

さりあんさんはそんなに持たないでしょうねと。

ではあたしはどうしたらいいんだい?

そこで、あ!と思い出した。


先生。私事前に少し調べてきたのですが、A病院をご存知ですか?
私には小さなこどもがいるので、やっぱり二週間の入院は厳しいんです…

あ、A先生ですね。あの先生なら安心です。
いいと思いますよ。紹介状書きましょうか?

お、お願いします。あの、やっぱりCTはもう一回撮らなきゃダメですよね?

いやいや、データがありますから紹介状と一緒にお渡ししますよ。
月曜日、月曜日には用意しておきますから。
もし、あちらでは出来ないとなったらいつでもいいので、またいらしてくださいね。



くーっ、先生ありがとうございまーす。°(°´Д`°)°。


こうして立派な再発を自分でも確認し、数日後紹介状を手に、A病院へと鼻息荒く向かいました。

パイ星人その後

8月末で、泣く泣く、大号泣の末、決行した断乳から早2ヶ月ちょい。

ちょーちょーパイパイ星人だった息子の現在…

現役パイ星人ですぜ!!

やっとパイパイくれー!!とぐずりはしなくなりましたが、隙あらば服に手を突っ込み触りにきます。

『パイパイあったーハート

と喜ぶ息子を見て咎められません、母ちゃん。

それから服の上からパイパイを飲む振りをします。

『かーちゃん、パイパイ、おいしーハート
パイパイ、おいしーねーハートこれ、おーいしーハート

と言います。

うぉぉぉーーー激しく萌えるぞぉぉぉ(*>ω<*)

恍惚とした息子の顔を見るとワシャワシャせずにはいられません。

誰か私のムツゴロウ化を止めて。

お風呂の時も

『パイパーイハート

と言って喜んでいじってます。

これはやめさせにゃならんのかい?

いや、きっとねパイパイ恋しいのよ。

だからまだこのままでいさせて!

お願いよーーー



しかしながら、洗濯物を干す時に手伝いをしてくれるのは有り難いのだけども…

あ、その前に私妊娠中から今現在までブラトップ生活を続けております。

ブラジャーなんて苦しいもん、つけられるかーーヽ(`Д´#)ノ

それでだよ、そのブラトップを洗濯物からみつける度に息子はベランダで、大声で

『かーか、パイパーイ!!ウキャキャキャー』

と叫びますよ。

でも、まだましか。

『かーか、ぱんちゅーー
ウキャキャキャー』

はもっと恥ずかしい。

むちゅこ、まじご勘弁やでーーー


でもそのうち

『母ちゃんパンツボロボロー』

とか

『母ちゃんパンツ臭そー』

とか言い出すんだろうな。

(´Д⊂


母ちゃん……



負ーけへーんでぇ~


そんな訳で、パイ星人は健在です。

真珠腫性中耳炎④

朝起きて多少熱はあるものの、至って元気。

耳と喉の痛みもたいしたことない。

それよりなにより、お腹すいたー!!

朝食があんなに待ち遠しいなんて。

やっとご飯にありつけたけど、あれ?なんだこの違和感。

美味しいような、美味しくないような…

そういえば、味覚障害が出る場合があると聞いた事を思い出した。

箸でおかずを取り、舌の上に順番に置いてみる。

うん。右半分の味覚がない。

初めての体験で、ちょっとおもしろかった。

ま、仕方ない。

朝の診察は消毒のみ。その時、先生に味覚が失くなった事を伝えると

『本当ですか?おかしいな~味覚神経は切ってないけどな~。ま、そのうち戻りますよ』

と、呑気な答え。

まあ、戻るんならいいかと私も呑気に考える。

あ、実際3ヶ月程度で戻ってまいりましたよ。

あれね、味覚がないと舌の上に物体が乗ってるだけだから、食感とかは良くわかりますよ。

不快なのはチョコレート!

あんなに好きなものなのに、あれ、絵の具食べてるみたいなの。

チョコレートだけじゃなくて、油っこいもの、濃厚と言われるものは全て。

すごく不快!!

とは言っても食べるの止めませんでしたけどね。

だって、左で楽しめるもん。

食い意地がはっていると言われたらそれまでですが。

そのあとは検温と血圧を測るぐらいで、とーっても暇。

耳だけで、体は元気なので病院内をウロウロ徘徊を始めました。

売店行ったり、屋上行ったり、病棟内をウロチョロと。

疲れたらベッドに戻って、本読んで携帯いじって。

この日は入浴できなくて、体拭きのみ。

それ以外は本当普通に生活できます。

3日。

この日は、ドレーン抜去。ドレーンて耳の中に詰め込んであるガーゼね。

これも痛かったという記憶はございません。

そしてまた体拭き。

この日は頭が痒くて発狂しそうで、左側の頭だけ水のいらないシャンプーでワッシャワシャしたのは内緒。

あとはやっぱり暇で、徘徊、読者、携帯いじり、ゲーム、昼寝。

あとは同室のばあちゃん達と話したり。

食事の度に梅干しやら、山椒の佃煮をご飯の上に乗せてくれるかわいいばあちゃん(笑)

ただね、朝の4時に起床してカーテンをシャーっと開けて話を始めるのだけはご勘弁願いたかった(笑)


4日。

この日は特別な事もなく、消毒ぐらい。

ただ、シャワー解禁!!

わっほーい!!

夏場、クーラーが効いてるとはいえ、徘徊すると汗かくのよ。

でも胸から下のみ。

でもね、でもね、看護師さんが洗髪してくれたのー!!

きっちり左半分だけ。

あともう少し、あともう少しだけ右側に侵略してくれーと頼んでみたけど、断られた。

チキショー

でも、半分洗ってもらっただけでも全然違う!

頭洗えるってのは幸せなことですばい。

あとは変わらずの生活。


5日。
術後5日のこの日に抜糸。

痛くないけど変な感じ。

プツップツッと糸を切ってポスッポスッと糸を抜く感じ。

部屋に帰って、鏡握りしめ耳の裏を見てみると

あら、意外ときれい!

後々、本当に傷跡は目立たなくてきれーになりましたよ!

で、先生に洗髪もしていいですよ。ただ耳に水が入らない様に気をつけて下さい。

と言われ、そのままお風呂へ直行!!

耳に水が入らないようにって、難しい。

色んな体勢をとりつつ、タオル片手にやってやったわ!!

もう………



超スッキリーーー(〃▽〃)

ルンルンでベッドに帰っると、看護師さんが現れた。

『え?頭洗ったの?自分で?』





えぇ、洗いましたが何か?

どうやら看護師さんが洗う、もしくは洗髪指導でもしてくれる予定だったらしい。

『先生が洗っていいとおっしゃったので、洗いましたよ』

と言ったら、ちょっと確認してきますと帰っていった。

悪い事してないもん!先生がいいって言ったもん!

程なくして帰ってきた看護師さんは半ば呆れた様子で

『ちゃんと洗えました?耳に水入らなかった?』

と心配してくれました。

知らなかったとはいえ、ごめんよ。

でも大丈夫!私、ちゃんと洗ったよ!!

うふ。

そんなこともありましたが、また徘徊を始めました。

その日以降は、外来で耳の消毒とお掃除をするだけで、本当に入院しとく意味あんの?ってな生活でございました。

本当、何回も言うけど暇だったー

耳は感覚がなくてじんじんしてる感じ。

あとは時々なんか出てくる。

ちょっと血の混じった液体がね。ヒヒヒ…

そんな変わらない暇な日々を過ごし、15日に退院しました。

退院前の診察で、先生から
『早い人は半年で再発します。ただ、今度再発しても後ろを切らずに処置できる様にしてありますからね』

と言われた。この先生スゲー!神だわ!!

と、この時は思ったけど、それは間違いでした。

また後々。

請求額は

7月31日ぶんが8320円

8月1日から8月15日ぶんが95332円でした。

その後、外来通院は

8月21日、9月4日、12月25日。

それを最後に通院しなくなりました。

あぁ恐ろしい。

あー、恐ろしい。